持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

女系家族 #8

2005-08-26 23:16:06 | テレビドラマ
TBSテレビ 『女系家族』 
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
主題歌:今井美樹 『愛の詩』
出演:米倉涼子,高島礼子,瀬戸朝香,高橋克典,沢田一樹,橋爪功 他


唐突にテレビドラマの話題(←生活の余裕が戻ったようだ♪)。今クールのすべてのドラマ視聴にリタイヤしたつもりでいたら。HDDに、たまりにたまった予約録画を発見(←前にもこんなことを言ってた記憶が・・・)。どうやら『電車男』をリアルタイムで見るつもりで、裏番組を録画にまわしたらしい。と、いうわけで消化。レコーダーを修理に出していた間の回が抜けているとはいえ・・・一気に見るには濃すぎた感も(笑)。

原作は読みごたえありありの上下巻。読みかけて途中脱落した過去あり。
老舗の呉服屋で由緒正しい家系の三人娘、対、その亡父の愛人のバトルが現在最高潮。遺産相続の骨肉の争い。そこには冷静な計算以外に、妬(ねた)みや嫉(そね)みにあふれていて。各々が欲のために動く。最初のころは、なにをおいても対面で。より卑しさが見えたのだけど。最近では、もう隠そうともしていなくて。いっそ爽やかなほど(←大間違い)。

美しい女優さんがつくる、歪んだ表情は迫力で。特に愛人・文乃の動向が気になるったら。と、いうより米倉氏が演じているおかげで、いつ本性をむき出すのだろうかとドキドキする(←『黒革の手帳』の役柄と混同中)。彼女達を取り囲む男優陣も、ひと癖もふた癖も感じさせて。番頭を筆頭に。娘と愛人のあいだをうまく行き交う踊りの師匠。次期社長を狙う次女の夫。少しだけ、ほっとするのは。どうやら彼だけは、妻にへつらいながらも、本物の愛情もあるらしいというところ。

しみじみ思うのは。いわゆるドロドロドラマの主題歌って、たいせつ。今井氏の優しくも強い歌声は、ささくれだつ気持ちに溶け入って。おさまらない内容を、ちょっと静めてくれて。翌週分に続ける気力が湧いてくる。