持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

表現者

2005-08-25 03:22:39 | 演劇:いろいろ
TBS系『情熱大陸』を視聴。かなり硬質な作りこみが好きな番組。
今週は『福山雅治』。この人のことは。すごく寂しかった時期に、深夜放送ラジオのオールナイトニッポンで知った。すごくガテンなことを言うアニキで(えっちなことも山ほど言ってたな)。あとで、その顔を知って。あまりの端正さに驚いたことを思い出す。だけど。顔立ちの造詣の美しさより、ソレを「武器」と言い放った男前ぶりに惚れてた。その後、立ち直るまで暫くお世話になったため。彼を見る目は、色香抜きの親愛の情。

現在は、ずいぶん大物になられ。なんと産業レベルにまでになっていると番組は言う。ならば。『福山雅治』は、よってたかって「作られた人」ではないのかと、インタビュアーが本人に問いただす(結構すごい切込みだね)。それに対して、涼しげな笑顔で語られた言葉。
「エンターティメントだから作りもの・・・。エンターティメントだからメチャメチャいいもの作るんですよ。ちょっとやそっとで剥がれるような、そんな塗装じゃないですよウチは・・・いい塗りしてますよ、みたいな」

強烈なプロ意識。なのに、こんなことも言う。
「ものづくりにおいて精神のめざすところはアマチュアだ」
要するに。商品化とは関係ないところで、本当に作りたいものを作る。それが「アマチュアの心」なのだという。「心から楽しんでいるときに。本物が生まれる」のだとも言う。
番組は、本物が生まれる過程をも追っていく。数多いファンのためでなく。敬愛した写真家(植田正治氏)たった一人のために。追悼のオルゴール曲が完成。この、オルゴールを。ぜひ、手元において聴きたいと熱望する。こう思わせるこの人は。やはり、完璧なプロだ。


なぜか[演劇]カテゴリ。[なんでもないこと]に入れるには、どうにももったいなかったの。。
「表現は手段ではない。表現自体が、目的でなければ」と言い切る、まぎれもない表現者に。敬意を表します。