お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

日本画の眼で描く洋画の矛盾と光(似顔絵雑記)

2013-10-18 02:24:15 | 雑記
「日本画/初歩から制作まで/日本放送出版協会」を読んで。

私はアメリカン・カリカチュアアートは描けませんが、どうして初心者がそれを上手く描くけない-上達しない理由が、なんとなく分かります。
それは、日本人の眼=日本画の眼で、洋画を描こうとしているからだと思います。


(日本画のりんご)


(洋画のアポー)

どちらもりんごの絵ですが、表現(ものの見方)が違います。

日本人のアマチュア、セミプロのカリカチュアを拝見すると、「平面的な表現で西洋様式の絵を描こうとする」という矛盾から抜け出られていないように見えます。
これを打開するには、西洋デッサンを学ぶ必要があると思います。

と、ここまではカリカチュア側の視点です。
一方、視野を広げると、「平面的な表現で西洋様式の絵を描こうとする」という行為は、凄く斬新なことだと思うのです。
完成されたカリカチュアリストの絵よりも、(平面的なので)一見下手に見えるアマチュアのカリカチュアのほうが、革新的な似顔絵が生まれる可能性がある。いや、生まれているのかもしれません。

ここからは、個人的な目標でもありますが、「西洋写実やカリカチュアから離れた似顔絵」というのを理想にしていましたが、逆に吸収するほうが賢いのではないかと思ってきました。
もうそんなことは知っていて、実践されている方もいると思いますが、平面的な美をベースに、洋画の要素を取り入れた「似顔絵」。
そういうものが、(私にとって)可能性の光を感じます。

それは洋画をどのくらい、どういう風に取り入れるかで、絵の様式が新しく変わってくると思います。



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