宗男日記から

ムネオ日記
２００７年２月８日(木)
　昨日の北方領土返還要求全国大会に安倍首相が出席し、「父の遺志を継ぎ、平和条約の締結に向け全力で取り組んでいく」（世界日報１面）と挨拶された。小泉前首相は２年連続で欠席しており、首相の出席は３年ぶりで、安倍首相が出席し、挨拶しただけでもロシアに対して一つのメッセージとなる。
　安倍首相を支える外務官僚のロシア担当者が少しでも気がきいていれば、杓子定規しゃくしじょうぎな挨拶ではなく、クレムリンに届く、琴線に触れる言葉になったと思う時、今のロシア担当の原田欧州局長、松田ロシア課長の限界とやる気のなさが見えてくる。時間の問題で解決される事だが、外交は人であり、その担当者が裂帛れっぱくの気合と国益観を持って事に当たるかどうかで交渉は違ってくる。東郷和彦さんや佐藤優さんが夜討ち朝駆けで奔走していた姿が懐かしく想い出される。やる気のある局長、課長になって、新たなスタートをしてもらいたいものである。
　衆院予算委員会の少子化問題などの集中審議で、柳沢伯夫厚生労働相が結婚して子供を２人以上持つ事を「健全」とした発言について、発言を撤回しないと明言しているが、これも説明不足で、もっと親切に対応すべきである。少子化時代を迎え、一組の夫婦が２人子供を作らないと人口は減っていくのであるから、「健全」とかの次元ではなく、率直に日本の現状を説明すれば良いのであって、「上手の手から水」の様な事である。結婚して子供を２人以上持たない者は健全でないのか。子供のいない安倍首相はどうなのかといった方向に持って行かれるだけでも、やはり余計な表現である。
女性を「産む機械」と言ったり、参議院予算委員会での「大あくび」、そして「健全」発言。人間性が問われる。勉強はしてきているが、政治家である前に人間としての心が大事である。「官僚として権力側におり、そのまま政治家になった人達に共通する思い上がりが見えている」と、私のもとにそうした声が多数寄せられる。私も発言には注意しながら、柳沢発言を他山の石としたい。
札幌市に入り、夕方後援者挨拶廻り。１８時から３００人以上が集まる異業種交流会に出席し、挨拶する。
１９時千歳市に向かい、千歳市鈴木宗男後援会・新党大地千歳支部の新春の集いに出席。大勢の人が出席して下さり、大変盛会な会にする事が出来た。１９時から娘と私が出るテレビ番組があるので、皆さんと一緒に見ながら懇談する。
◎ 本日提出の質問主意書３件
・ 竹島問題をめぐる請願に対する外務省の対応に関する質問主意書
・ 北方領土問題をめぐる請願に対する外務省の対応に関する質問主意書
・ 「第３１吉進丸」事件に対する外務省の対応に関する質問主意書
鈴 木 宗 男
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