バーニー・サンダース「TPPに反対する四つの理由」TPP反対演説和訳表示
すごいなあ、TPPの問題点を、こんなに揺さぶるように語れるなんて。
TPPの分かりやすい解説というレベルじゃない。
TPPを題材に、現代社会の歪みについて解説している。
大企業が安い労働者を得やすくなるTPP。
つまり大企業のCEOや資本家が得をして、
労働者を困窮に追い込むTPP。
NAFTAでは100万人の雇用が増えると言われたが、
実際には70万人の雇用が減った。
中国との二国間協定では、270万人の雇用が減った。
米韓FTAでは、7万5千人の雇用が減った。
大企業が工場を海外に移転しやすくなったからだとサンダースは言う。
多国籍企業や製薬会社やウォールストリートが賛成しているTPP。
労働組合や環境団体や宗教団体が反対しているTPP。
つまり、社会的弱者の健康、安全、福祉、生存、幸福などを守る団体が反対し、
金儲けをしたい連中が賛成してるのがTPPなのだとサンダースは言う。
ISD条項。企業が国を訴えられるようになる。
タバコの害から子どもたちを守るための法改正を進めるウルグアイは、
フィリップ・モリスから訴えられている。
最低賃金を引き上げたエジプトはフランスの産廃処理会社から訴えられている。
原発廃止を決定したドイツはスウェーデンの電力会社から訴えられている。
国が国民の安全や福祉や健康を守ろうとすると、企業の金儲けの邪魔をするなと訴えられるのがTPPだとサンダースは言う。
こんな風な質問や演説が国会で行われたら、あるいは中継されたら、日本人だって目を覚ましていくかもしれない。日本の政治家だって、と、ちょっと思ってしまった。
ということは、やっぱり、自分たちの訴え方を、もっと研究していく必要があるんだなあ。サンダースの演説、研究しよう。
アメリカではトランプが大統領になっちゃったね。