国連機関の学校で子ども死亡 潘事務総長が「可能な限り最も強い言葉で非難する」
毎日新聞 2014年07月31日 11時28分(最終更新 07月31日 13時52分)
パレスチナ自治区ガザ地区で国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校がイスラエル軍に砲撃され、避難していた子供らが死亡したことについて、国連の潘基文(バンキムン)事務総長は30日、訪問先のコスタリカで「可能な限り最も強い言葉で非難する」と述べ「法の裁きが必要だ」と、イスラエルを激しく批判した。
国連によると、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの軍事衝突が始まって以来、民間人が避難している学校が攻撃の対象になったのは5回目。30日未明に砲撃を受けたのは、3000人以上が避難していた北部ジャバリアの学校で、子供7人を含む計16人が死亡したという。
事務総長は、砲撃前に計17回、学校の場所や避難民がいることをイスラエル軍に通知していたと指摘。「寝ている子供を攻撃すること以上に恥ずべきことはない」と強調した。
AP通信によると、イスラエル軍は、この学校の近くから発射された砲撃でイスラエル兵が狙われたため、反撃したと説明しているという。【ニューヨーク草野和彦】