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NHK【クローズアップ現代】 追跡 森友学園問題(2017.3.13放送)~がんばれ!NHK現場職員

2017-03-14 23:49:26 | 森友学園疑惑

※森友学園といい、原発事故報道といい、最近のNHKは様子がかわってきているようの思える。以前程ではないが、NHKスペシャル、またクロヨンらしい番組が見れるようになったのでは。がんばれ、現場の職員!!

クローズアップ現代http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3949/1.htmlより転載

No.3949  2017年3月13日(月)放送

追跡“森友学園問題”

追跡 森友学園問題

先週末、籠池泰典理事長が、開校目前だった小学校の認可申請を取り下げました。
国や大阪府は、混乱が広がらないようにしたいとしていますが、多くの疑問がまだ解き明かにされていません。

こちらは今日(13日)出た、NHKの世論調査です。
国有地が鑑定価格よりも低く売却されたことについて、国の説明に8割の人が納得できないとしています。
数々の疑問。

ご覧のように、籠池氏を巡る、さまざまな疑惑も報道されていますが、見過ごしてはならないのは、国や大阪府が関わった、小学校開校に向けた不可解なプロセスです。
そもそも、なぜ多くの問題を抱えながら、小学校が一時は認可適当とされたのか。
そして、多くの人が疑問に感じています。
国有地が、8億円も、なぜ値引きされて取り引きされたのか。
そして、一連の経緯に政治家の関与はあったのか、なかったのか。
今回、私たちは、問題に関わった関係者20人以上に取材。
新たな証言を得ました。

追跡 森友学園問題 なぜ一度は“認可”の方向へ

私立学校の認可を議論する、大阪府の私学審議会の会長、梶田叡一さんです。
森友学園が小学校の認可を申請した3年前から、審議会のトップとして審査にかかわってきました。

大阪府私学審議会 会長 梶田叡一さん
「私学審議会の委員としてはいろいろと、他にやりようがあったんじゃないかと。
これだけのことがいわば、覆い隠されていたわけですよ。
最初の段階では準備をされないままで、(申請資料を)出していたことが見抜けなかった、気づかなかった。」

大阪府の、当時の私立学校の認可の仕組みです。
学校法人から申請があると、教育の専門家などで作る私学審議会が、その妥当性を議論し、答申。
最終的に、大阪府が判断します。
平成26年12月に始まった私学審議会の議論。
その推移を取材すると、異例ずくめだったことが分かってきました。
委員の1人は、当初から財務基盤が弱いことを懸念する声が上がっていたといいます。

私学審議委員
「一番最初にひっかかったのが、財政的な裏づけというかね。
こういう学校というのはパッとできて(経営的に)ダメだったといって閉鎖するという代物ではなくて、(学校の)永続性を担保するためには運営計画がしっかりできてなきゃいけないのに、(裏づけは)あるのって話で。」

会議の議事録です。
積立金が少ないなど、学校設立を目指す法人としての異様さが際立っていました。

私学審議委員(議事録より)
“借入金はどうなっています?”

*私学審議委員(議事録より)
“借入れがね、つまり今持っているもの(積立金)よりもオーバーしているわけですね。”

私学審議委員(議事録より)
“本当にこれで永続性が担保できるのかどうかという判断をされたかどうかを(大阪府に)聞きたいですね。”

委員たちの懸念に対し、大阪府の担当者は次のように答えていました。

事務局(議事録より)
“大阪府の職員、私学、大学課の行政の職員が、(学園の収支計画を)チェックをしたうえで、適切であるという判断をさせていただいております。”

委員たちは、その説明を信用するしかなかったといいます。
もう1つの懸念は、森友学園が土地を確保していなかったことでした。
原則、小学校の認可には、学校を建設する土地を持っていることが必要だったからです。
ところが、今回入手した審議会で配付された資料では、「国が森友学園と借地契約を締結予定」と書かれています。
しかも、まだ決まっていない学校の認可が前提となっていたのです。

「認可」と「土地の取得」それぞれが、小学校の開校に向かって進められていたのです。

大阪府私学審議会 会長 梶田叡一さん
「事務方同士の話し合いで私学審議会で結論(認可を)出して、それを踏まえて向こう(国)が、賃貸契約を承認するという確約だった。
これはくり返しますけど、例のないような話だと思いますね。」

この異例の対応について、大阪府は「認可に向けた手続きを進めなければ土地の取り引きも進まず、形式的に門前払いになってしまう状況だったため」としています。
認可の答申は、いったん保留になったものの、翌月開かれた臨時の審議会で、財務状況を安定させるという条件付きで、「認可適当」とされました。
長年、審議会の会長を務めてきた梶田さんは、一連の経緯に、これまでにない不可解さを感じたと証言します。

大阪府私学審議会 会長 梶田叡一さん
「大阪府の事務方の中でも、大きな教訓だろうと思っています。
国の行政でも、都道府県の行政でも、市町村の行政でも、大きな力がどこかから働いてですね、ある意味では住民全体の公平公正な幸せのためにやらないといけない行政が、ちょっとおかしいよなってことがないわけではない。
大阪府の中でも振り返り、あるいは反省がそうならないために行われているだろうし、われわれ(審議会)はもっと考えないといけない。」

追跡 森友学園問題 “不可解”な土地取引はなぜ

学校法人の土地取り引きに関しても不可解な点が数多くありました。

財務省 佐川宣寿理財局長
「28年6月の売買契約の締結を持ちまして、事案は終了しているとこでございますので、詳細な面会の記録等については、残っていないということであります。」

国が廃棄したという交渉の記録。

森友学園に国有地を売却した近畿財務局に、数年前まで在籍したOBが取材に応じました。
40年近い勤務経験の大半を、国有地の鑑定や売却に当たっていたという男性は、土地売買に関する交渉の記録を、すぐに廃棄することはなかったと証言しています。

元 近畿財務局職員
「日時、場所ですね、もちろん相手方ですね。
相手方の要望、こちらの対応ですね。
資料があれば資料をつけてですね。
じいちゃん、ばあちゃんからの要望でも、きちっと書いて上司に決裁をして供覧をして、紙で、あるいは記録できちっと残すのが文化なんですね。」

国が値引きの根拠とした、地下のごみ。
その調査についても、疑問の声が上がっています。
学校法人は、敷地の地下から想定外の木材や生活ごみが見つかったと主張。

それに対し、国は広範囲の土をすべて入れ替えて、およそ2万トンのごみを処分する費用などとして、8億2,000万円の値引き額を算出したとしています。
通常の土地取り引きでは、どのような調査が必要なのか。
地下埋設物の撤去を行っている埼玉県の業者を取材しました。

解体・撤去業者 社長
「端と真ん中とか掘っていって、何も埋まっていないかを調査していきます。
ここを掘ってスケールをあてて写真を撮って、ちゃんとこの下から出てると写真をとることが大事。」

国が国会に提出した写真です。
写真を見る限り、ごみの状況を詳しく確認したとは判断できず、民間では取り引きが成立しないと、業者は指摘します。

解体・撤去業者 社長
「堀った写真ではない。
この資料だとなんの信用性もない。
掘ったんだよというのがすごく大事。
だから根拠を残してないのもおかしな話。
じゃあもらえないですよ、お金。」

森友学園問題 なぜいったん認可適当?

VTRを見ると、森友学園側の望む形に、ことが進んでいったように見えるが、なぜ、これほどまでの異例に異例を重ねるような事態が通ってきた?

西村記者:背景には、国と大阪府が小学校の開校ありきとも思えるような形で手続きを進めてきた実態があります。

こちら、一連の時系列です。
森友学園が小学校の設立を申請できたのは、そもそも大阪府が学園からの要望を受けて、参入の基準を緩和し、幼稚園しか経営したことのない学校法人でも、借金をして小学校を設立できるようにしたことがきっかけでした。
(規制緩和自体、森友学園側の要請をきっかけに行われた?)
そうですね。
その後、学校の開設に向けて、大阪府側は国から土地を取得できることを前提に、条件付きで、「認可適当」と了承しました。
一方、国側は、大阪府から学校の認可適当の答申が出されることを前提に、土地の取得を了承しました。
国と大阪府が、互いに森友学園の信用を保証し合うような構図ができ、相手に合わせて手続きを急ぐことで、チェックの機能が十分に働かなかったのではないかと見られます。

それから、国有地の売却の問題について、今回の取材で土地契約に当たっての交渉記録が残っているはずだとか、今回のごみ処理費用の算出方法は民間ではありえないという指摘がありました。
これは、国の主張と食い違いがあるが?

西村記者:まず、交渉記録についてなんですが、国は、保存期間は1年未満となっていて、契約終了とともに処分したとしています。
しかし、今回取材した複数の近畿財務局のOBからは、パソコンなどに記録が残っている可能性もあり、もっと徹底した調査ができるのではないかという声も聞かれました。
次に、地中深くから見つかった、ごみについてですが、国は、現場での工事関係者からヒアリングや写真などで確認しているとし、算出方法についても適切だったとしています。
ただ、こうした手続きには多くの疑問の声も上がっていて、自主的に調査をして、さらなる説明をすることが求められます。

そもそも、今回の一連の経緯に政治の関与があったのか、なかったのか。
現段階では分かっていません。
しかし取材を通じて、籠池理事長が自分の教育方針に賛同する人脈を使って、小学校の建設を推し進めようとしていたことが明らかになってきました。

追跡 森友学園問題 籠池氏とその人脈

籠池泰典理事長
「がんばっていこう。」


14年前、NHKが取材していた籠池泰典理事長です。
ラグビーを通じて、子どもたちに規律を教えるなど、このころ、しつけに熱心な幼稚園の経営者として知られていました。

籠池泰典理事長
「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE.」

「教育勅語。」

一方、先週、ネット上にアップされた、幼稚園内とされる動画です。
子どもたちに、戦前の教育勅語を暗唱させています。
籠池氏は、こうした教育を行うための、新たな小学校の設立を目指したのです。

籠池氏と面識があり、関西に幅広い保守系人脈があるという男性です。
籠池氏の教育方針に引かれ、複数回、幼稚園を視察したといいます。

保守系政治関係者
「国を大切にすること、公を大切にすることが、逆を言うと余りにもなさ過ぎたので、戦後の教育に関して言うと。
それに対する反発というかですね。
一部の方々からは大絶賛されてましたので。」

新設予定だった小学校の学校案内です。
籠池氏は、名誉校長に就任した安倍総理大臣夫人の昭恵氏をはじめ、保守系の識者や議員を、運営する幼稚園に招き講演を行ってもらっていました。
政治家とのつながりを強めた籠池氏。
5年前、その人脈を使って、行政を動かそうとしたことがありました。
平成24年、幼稚園に隣接する大阪市の公園を巡り、地域住民と園との間でトラブルが発生しました。

広場の真ん中に花壇を作りたいという住民の要望を受け、市が緑化の工事を決定。
一方、籠池氏は園児のラグビーの練習に、この広場を利用していたため、計画に異を唱えました。
しかし当初、聞き入れられませんでした。

その後、籠池氏が市の担当者と面談した際の記録です。
市が保管していました。
この時、籠池氏は改めて工事の中止を要望。
そこに市議会議員2人が加わり、籠池氏の主張に沿うよう求めました。
この2日後、決まっていたはずの花壇の設置は、一転中止になりました。
面談に加わった議員は取材に対し、市民の一部に反対があると申し入れただけだと述べています。

保守系政治関係者
「(籠池)理事長が、築いてこられた特に右の方々、保守系の方々を中心とするネットワーク、人脈ですね。
彼の陳情には後ろにたくさんの人がついているんだと。」

籠池氏の教育理念に共鳴し、小学校の設立に協力しようとする政治家も現れます。

全国教育再生首長会議の議長、山口県防府市の松浦市長です。
籠池氏の力になりたいと、自ら動きました。

声:山口県防府市 松浦正人市長
「(籠池さんは)小学校を豊中に作りたいという熱い思いを持っておられる素晴らしい教育者だから、豊中ご在住の中川さんに『応援してやってもらいたい』ということで、私が電話をしてご紹介したわけです。」

籠池氏に紹介したのが、市長のゴルフ仲間、中川隆弘氏。
豊中市選出の大阪府議会議員です。
3年前の12月。
突如、籠池氏が焦った様子で電話をしてきたといいます。

大阪府議会 中川隆弘議員
「今日明日中に時間を空けてくれないかという初めの接点の持ち方で、市長から紹介を受けてるんで、何とかこの時間を空けましょうと。」

ちょうど、小学校設置の認可に関する答申が保留となった直後のことでした。

大阪府議会 中川隆弘議員
「認可がまだ大阪府から出てないので、この間の審議会では延期になってしまったと。
何とかうまくいく方法はないかという類の言葉だった。
やっぱり政治家を使って、動かそうというつもりがあるのかなと。
長年議員をやっていると、その辺は感じましたので、(認可のことは)分かりませんと、付け加えて言いました。」

籠池氏は、直接面識のなかった政治家にも頼ろうとしていたのです。
小学校認可のために、財務基盤の改善を求められていた籠池氏。

先月(2月)、府に提出された小学校の収支計画によれば、集まった寄付は4億円に迫っていました。
多くの個人や団体が後押ししたのです。

保守系政治関係者
「いわゆる一般の寄付と言うよりも、政治献金のような意識で寄付をされてらっしゃる。
実際、私の知り合いの方で、寄付をされている方も存じてるんですけど、『左翼偏向教育を叩き潰すんだ』と。
そういった活動の一環として、今回の小学校設立に協力したいんだと。」

籠池氏は一連の経緯について、やましいことは一切していないとしています。

籠池泰典理事長
「議員の方に対してもですね、便宜を図って頂くようなこと、口利きと言うんですかね、そういうことはお願いしたことは全くありませんので。
日本人として真っ先に、正直で、そして、なおき心でないといけないということから考えていきましたら、そういう学校を作ろうとしているわけですから、一切そういうことはないです。」

森友学園問題 政治の関わりは

籠池氏と、その人脈との関係が見えてきた この問題、ほかにも国会議員の名前が取り沙汰されているが?

西村記者:籠池氏は安倍総理大臣の名前を使って、寄付金を募っていました。
これについて安倍総理大臣は、「何度も断ったが、勝手に名前を使われて抗議した。昭恵夫人の名誉校長就任も断ったが、その後、講演の場で引き受けてもらわないと困りますと言われ、最終的に受けた」と答弁しています。
籠池氏はまた、鴻池元防災担当大臣のもとにも、何度も陳情を行ったことが分かっています。
鴻池氏側は、要望に沿った働きかけはしていないとしています。
今回の取材では、一連の問題に政治が関与したかどうかは分かりませんでした。

この一連の経緯を識者はどう見ているのか聞きました。

追跡 森友学園問題 識者は

元文部省の官僚、寺脇研さんです。
問題のある学校の参入を許した規制緩和のあり方に目を向けるべきだと語ります。

京都造形芸術大学 教授 元文部省 寺脇研さん
「大阪府の私学の認可基準だって、従来に比べれば緩やかにした。
新規参入を入れていって、いろいろな形を作っていこうという意味では悪いことではない。
(規制緩和によって)今回みたいに、そこにつけ込む人が出てくるなら、もう一度、安易な規制緩和にならないようにしていくことを考えないといけない。」

森友学園について、いち早く取材してきた、ノンフィクション作家の菅野完さんは、今回の問題の背景を次のように話しています。

ノンフィクション作家 菅野完さん
「(籠池氏に)安倍昭恵さんとの付き合いを全面に打ち出せば交渉は有利に進むと。
籠池夫妻に、そういうことをする方が自分たちの立場は有利になるんだって判断を下すに至らしめた時代の空気みたいなものの方が、ぼくは恐ろしい。」

森友学園問題 疑惑の解明は?

視聴者の方より:「いいかげんな形で幕引きさせないよう、徹底追及してほしい」「籠池氏の疑惑を国会で真相究明してほしい。」
さまざまな疑惑の解明は、今後どのように進められていくのか?

西村記者:なぜ、これほど多くの問題や、不可解な点を抱えた学校法人が小学校の開校目前にまでこぎ着けることができたのか、その交渉過程における、国や大阪府の対応については、われわれの取材でもまだ分かっていないことが非常に多いんです。
こうした中、地元の豊中市の市議会議員や市民らが、国有地を安く売却し、国に損害を与えた背任の疑いで刑事告発することにしており、疑惑の解明に向けた動きもあります。
また、参議院の予算委員会は、16日に現地視察を行う予定です。
国民の共有財産でもある国有地で、子どもたちが通う小学校の建設を巡って、これほどの事態を招いた責任を、国や大阪府は重く受け止める必要があります。
NHKの世論調査でも、土地の売却についての国の説明に8割の人が納得できないとしていて、引き続き、疑惑の徹底した解明が求められます。

今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

 

 


NHK【クローズアップ現代】震災6年 津波と原発事故 行方不明者捜し続けて(2.017.3.09放送) ~がんんばれ、NHK現場職員!!

2017-03-14 19:37:51 | 東北大震災

※森友学園といい、原発事故報道といい、最近のNHKは様子がかわってきているようの思える。以前程ではないが、NHKスペシャル、またクロヨンらしい番組が見れるようになったのでは。がんばれ、現場の職員!!

クローズアップ現代http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3948/1.htmlより転載

No.3948  2017年3月9日(木)放送

震災6年 津波と原発事故 行方不明者捜し続けて

6年前、この場所には、8.5メートルの津波が押し寄せました。
こうした津波に加えて、福島県は原発事故により、多くの人がその暮らしを一変させられました。

こちらのポスターは、原発がある大熊町で暮らしていた木村紀夫さんが、行方不明になった家族を捜すために作ったものです。
今回の東日本大震災では、いまだ行方が分からない人が2,550人以上に上ります。
私たちは、震災直後から木村さんを取材してきました。
津波で行方が分からなくなった大切な娘を、原発事故で十分に捜すことさえできずにいた、木村紀夫さんの6年間です。

震災6年 津波と原発事故 娘を捜す父 6年の記録

今も自宅が帰還困難区域となっている木村紀夫さん。
長野県白馬村で避難生活を続けています。

長女の舞雪さん。
震災当日は小学校に避難しており、命を取り留めました。
あれから6年。
失った家族の話題が出ることは、ほとんどありません。

木村紀夫さん
「なんでここに、紅しょうがが出てるの?」

木村舞雪さん
「忘れていた。」

仲よし姉妹だった、舞雪さんと汐凪ちゃん。
汐凪ちゃんは、明るく活発な女の子でした。

明るい性格の妻、深雪さん。
笑い声が絶えない家族でした。
そんな家族を引き裂いた、あの日の巨大津波。
隣町の職場から駆けつけようとした木村さん。

飛び込んできたのが、原発事故のニュースでした。
警戒区域となった自宅。
捜索の許可を待つ時間だけが過ぎていきました。

木村紀夫さん
「時間がたったことで、見つかる確率は低くなっていると思うし、原発がなければ、こんなことなかったので。」

ようやく立ち入りが許可されたのは、震災から3か月がたった時のことでした。
しかし、現場にとどまることができるのは、2時間だけ。

妻、深雪さんの車が見つかりました。

木村紀夫さん
「免許証がある。
間違いない。」

その後、深雪さんの遺体は、40キロほど離れた沖合で見つかりました。
しかし、汐凪ちゃんは手がかりさえ見つかりません。
木村さんは、町への一時立ち入りの許可が得られるたびに、捜し続けてきました。

汐凪ちゃんがお気に入りだった靴が見つかったのは、1年後のことでした。
靴が見つかった場所の一斉捜索を警察に依頼しようと考えましたが、放射線量が高く、断念しました。

木村紀夫さん
「捜索している警察官は若い子が多かった。
それを見ていて、当時、(放射)線量も高かったし、汐凪を探すために、ここを徹底的に探してくれとお願いできなくて。」

その後も木村さんは、誰にも頼ることなく1人、汐凪ちゃんを捜し続けてきました。
震災から3年の月日が流れたころ、娘の捜索を続ける木村さんを支援しようという動きが広がり始めました。

その1人、福島県南相馬市に住む、上野敬幸さんです。
木村さんが警察にも頼めずにいることを聞きました。

上野敬幸さん
「親が子どもを捜したいって、当たり前の感情でしょ。
それを正直に言うことができないなんて、本当に間違っていると思ったの。」

上野さんも津波で、両親と2人の子どもを失いました。

長女の永吏可ちゃんは、すぐに見つかったものの、長男の倖太郎くんは行方不明のままです。
娘の亡がらが戻ってきてくれただけでも、よかったといいます。

上野敬幸さん
「今でも永吏可を抱きしめる時もあるし、その時の感覚って、一緒なんですよ。
永吏可を抱きしめているという感覚が、自分の中であって。
木村さんも抱きしめたいだろうし、親だからね。
子どもにしたいことは一緒じゃないですか。」

放射線量の低下に伴い、立ち入りの回数も増える中で、次第に捜索の支援の輪が広がっていきました。

汐凪ちゃんの帽子や体操服、数多くの品が見つかるようになったのです。

木村紀夫さん
「家族のものがたくさん出てきて、そうすると、テンションも上がるんだよね。
俺だけテンションが上がるんじゃなくて、一緒に探してくれるボランティアの人たちも、本当にテンションが上がる。
そういうことを繰り返していくうちに、ちょっとずつ気分が変わってきて、自然と笑いも起きるようになって。」

ところが、汐凪ちゃんの捜索に影響を及ぼす、別の事態が持ち上がりました。
木村さんの自宅周辺が、除染で出た土などを保管する、中間貯蔵施設の候補地となったのです。
大量の土が運び込まれれば、汐凪ちゃんを捜すことはできなくなります。
木村さんは、汐凪ちゃんへの思いを訴えました。

木村紀夫さん
「津波で家族が流されて、いまも一人見つからない状況で探し続けていますし、これからも捜していくつもりです。
あそこが私にとって、いちばん3人とつながれる場所なんです。
それを人に手渡すっていうのは考えられない。」

津波によって、大切な家族を失った木村さん。
その後の原発事故で、ふるさとや仕事も奪われました。
あれ以来、木村さん自身の生き方も大きく変わりました。

自分の手で作った、まきストーブ。
少しでも電気を使わない生活を送ろうとしています。

木村紀夫さん
「きっかけとしては原発事故ですよ。
東日本大震災、それがなかったら、俺はこういう生き方をしていこうとは思わなかった。
変な言い方だけど、生活の一部みたいだ、3.11が。
それなしには、今はないよね。」

汐凪ちゃんの捜索に大きな進展がありました。
なかなか汐凪ちゃんの手がかりがつかめない中、木村さんは国の力を借りる、苦渋の決断をしました。
中間貯蔵施設の現地調査の際に、汐凪ちゃんの捜索を依頼することにしたのです。
まだ心の整理がつかない被災者も少なくない中、事故の後処理を急ぐ国。
複雑な気持ちを抱いていた、木村さん。

木村紀夫さんの捜索手記
“環境省にお願いするのは、ずっとためらっていた。
しかし、先の見えないがれきでの捜索をしてきた、ボランティアの仲間たちの気持ちと、ここにいるかもしれない汐凪のことを考えると、何としても見つけたい。”

国の捜索から3週間。
木村さんのもとに、知らせが届きました。
汐凪ちゃんの遺品らしきものが見つかったというのです。

ミッキーマウスがついたマフラー。
その中に、人の骨のようなものがくるまっていました。
木村さんは、マフラーに覚えがありませんでした。
しかし舞雪さんは、すぐに分かりました。

“そのマフラー、おそろいで持ってたよ。”

「汐凪ちゃんが見つかったことはホッとした?」

木村舞雪さん
「うん。
なんだろう、安心感が出たっていう。」

見つかった遺骨は、その後のDNA鑑定で、汐凪ちゃんのものと確認されました。
木村さんは、自らが撮った写真を見せてくれました。
砂にまみれた、3つの小さな歯。

木村紀夫さん
「もうちょっと汐凪を感じられるかなと思ったけど、こういう形になってしまうと、汐凪に会えたなという気持ちにはなれなかった。
実感が湧かない、これを見ても。
汐凪だという実感が。
これが寂しさを癒してくれるかというと難しい。」

汐凪ちゃんに会いたい。
その気持ちに突き動かされてきた6年間。
その歳月は、あまりにも長く、重いものでした。

汐凪ちゃんの遺骨が見つかった後も気持ちが晴れないという木村さんのもとに、捜索の仲間たちが集まりました。
捜索を今後どうするのかという話になりました。

「あそこに(捜索へ)行くことはいいこと?」

木村紀夫さん
「意義はある。
あそこにいると楽しいよ。」

汐凪ちゃんを捜し続ける行為そのものが、自らの力になっていたのではないか。
そう気付かされた木村さん。

木村紀夫さん
「皮肉な考え方だけど、汐凪が見つかるまで時間がかかったっていうことで、つながった縁って結構ある。
それがなかったら、これからどう生きていくか、やりたいことがなかったかもしれないし、なんか全部、汐凪の手の中で動いているような、そんな気もするし。」

木村さんは、今も毎月、大熊町に通い続けています。
新たな目標は、自らの手で汐凪ちゃんの遺骨を見つけること。
国の大規模捜索で掘り出された土を、1つ1つふるいにかけて捜し続けています。

「これは歯かなって。」

木村紀夫さん
「違う。
なんかこれ、植物ですよ。」

木村紀夫さん
「捜索自体も、ある意味楽しく笑いながらできてるし、不思議とそこに汐凪を感じたりもするんで。
なかなか出てこない。
俺まだ(遺骨を)一個も見つけてないしね。
おちょくられてるみたいで、汐凪にね。
そういう風に思えるようになったというのも、全然、今までと違うしね。
たぶん笑ってるんだろうなと思って。」

震災から6年。
汐凪ちゃんへの新たな思いが、木村さんの背中を押し続けています。

震災6年 津波と原発事故 娘を捜す父 6年の記録

ゲスト 天童荒太さん(作家)

天童さんは、福島の海に潜って、大切な人の遺品を捜すダイバーの小説を書かれたが、木村さんの捜し続ける姿を見て、どう思った?

天童さん:とても人間として大切な仕事をされているなと思いました。
人間にとって、本当の幸せというのは何なのかを考える時に、多くの人の死を見つめる中から思ったことは、大切に思う人と、ささやかだけど、共に過ごす時間。
怒ったり、あるいは泣いたり、笑ったり、けんかもするけれども、そこで、共に過ごす、ささやかな、豊かな時間こそが幸せだと思います。
けれども、それは時に、気づくのは大切な人を亡くされた時だったりするんですけど、ですから人間にとって本当に大切な仕事というのは、大事な人と過ごす、その時間を出来るだけ長く育んでいることと、もし、それを残念ながら途絶えた時には、忘れないように思い続けることだと思うんです。
ですから木村さんに限らず、大切な時間をなくされた方が覚えて、続けていこう、求め続けていこうとされるのは、とても人間として大切な仕事をされていると思いますし、木村さんは、そうした方の1つのシンボルのように受け止めました。

ようやく小さな骨と対面できても、まだやっぱり捜し続けるんだと その捜し続けるという行為そのものには、いったいどういう意味があると思う?

天童さん:木村さんを突き動かしているのは、お子さんに会いたいという気持ちとともに、自分の罪悪感とか、後ろめたさがあると思うんです。
どうして助けられなかったのか、どうして自分が守れなかったのかという悲しみと、自分が生きていることの後ろめたさがあると思います。
でも、そうした罪悪感とか、後ろめたさこそが、実は愛の証しなんですね。
深く愛してきたから、また、今も愛しているからこそ、そうした感情を抱くのであって、今も本当に、自分の中には罪悪感や後ろめたさが、うまく自分で折り合いがつけられないから、今も思っていらっしゃるでしょうけれども、それは、僕は大切な祈りの行為だと思うんです。
彼は、捜し続けることで祈ってきたと思うし、その祈りを多くの人は見守って欲しいと思いますし、今も多くの人が、祈り続けているのだろうと思います。

今回、木村さんの言葉の中に、汐凪ちゃんの骨と会っても、出会ったような気持ちになるのかなと思いきや、なかなかその気持ちになれなかったというふうに言っていた 復興というのは、いろんなことが整理されたり、解決されたりすることだけではないのではないか?それより、もっと大事なことがあるのではないか?ということを気付かされた気がしたが?

天童さん:共生社会という言葉があって、共に生きる、人々と共に生きる、豊かに共に生きるというのは、とても大切な考え方ですけれども、共に生きるためには、生きることの裏返しである、死というもの、共に死を思う、あるいは共に死を悼める共死(きょうし)とでもいうような考え方があってこそ、実は共生というものがあるのではないか。
木村さんが、VTRの中で怒っていらっしゃったのは、関係する企業とか、あるいは公的機関が当事者であるにもかかわらず、共に死を悼むことをしてくれない、あるいは共に死を思う姿勢を見せてくれないからこそ怒っていらっしゃったのではないでしょうか。
われわれは、後ろを振り返ることを怖がる上に、今、前へ前へと進む生き方をしていますけれども、むしろ、その生き方を顧みて、突然の悲劇で動けなくなった人たちを振り返ったり、あるいは、時にはその人の元まで戻って、一緒に立ち上がれるまで待つとか、あるいは一緒に歩けるようになるまで、ずっと共に側にいるというような生き方を多くの人が選ぶ時、この社会は今より、もっと優しく、また、この世界は今より、もっと美しくなると思います。
(前に進むことだけが、決して全てではない 後戻りしたりすることも大事なこと?)
共に死を思ったり、共に悼める、そういう世界の中で、われわれはもっと生きやすい、優しい世界を作っていけると思います。

 

 

 

 


3月13日「森友学園側から依頼 首相も講演を予定していた」 / 安倍首相、道義的責任触れず 籠池氏招致「予算委が判断」

2017-03-14 04:18:13 | 森友学園疑惑

 

東京新聞 TOKYO Webhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017031302000227.html

「森友」側から依頼 首相も講演を予定していた

 安倍晋三首相は十三日午前の参院予算委員会で、妻の昭恵氏を通じて学校法人「森友(もりとも)学園」側から依頼を受け、講演を予定していたことを明らかにした。講演は実際は行われなかった。「妻からそういう話があり、行くようにしたいと伝えた」と述べた。民進党の小川敏夫氏の質問に答えた。

 首相は講演を予定したことについて「何が問題なのか分からない」と主張。小川氏は「首相と学園との関係が密接であること、教育方針と首相の考えがかなり共通しているのではないかという観点から確認した」と述べた。昭恵氏は、森友学園系列の塚本幼稚園(大阪市)で複数回講演したことが分かっている。

 

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画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、スーツ 参院予算委で答弁する安倍首相=13日午後

共同通信 47NEWShttps://this.kiji.is/213972930723612150?c=39546741839462401より転載

安倍首相、道義的責任触れず 籠池氏招致「予算委が判断」

2017年3月13日 20時53分(共同)

 安倍晋三首相は13日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」(大阪市)が開校を予定していた小学校の名誉校長に昭恵夫人が就任していたことなどを巡る道義的責任に関し言及を避けた。学園理事長退任の意向を表明した籠池泰典氏の参考人招致については「委員会で決めることだ」と述べるにとどめた。与野党は招致の是非を協議するため、14日に国対委員長会談を開くことで大筋合意した。

...

 首相は、昭恵夫人を通じて学園での講演を検討していたことを明らかにした。夫人は学園が運営する幼稚園で複数回講演している。

 

 

 

 


【森友学園疑惑】「稲田朋美先生は私の顧問弁護士だった」籠池理事長が証言(菅野完インタビュー)/ 稲田氏、「森友訴訟」に出廷記録

2017-03-14 03:17:29 | 森友学園疑惑

【森友学園問題】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー! あの会見で語れなかったこと、その衝撃の内容 

 画像に含まれている可能性があるもの:1人、スーツ  画像に含まれている可能性があるもの:1人、スーツ  画像に含まれている可能性があるもの:1人       

 動画の中で、籠池理事長は、平成17年前後、まだ衆議院選挙出馬前の稲田朋美防衛大臣が、籠池氏の弁護士を務めていたことを告白している。また、1、2年前にもお話したと・・・・

         「全く知りませんとか、」---「冷たいですね」

 これは稲田大臣のこれまでの国会答弁と真っ向から矛盾する証言だ。
 
 
 
また、この動画の中で籠池理事長は、鴻池議員、麻生太郎財務大臣とのつながりについても部分的に告白している。こうした証言がどのように評価されるべきものなのか、私には判断がつかない。
 ここにこうしてそのまま紹介することで、読者諸賢の判断を仰ぐものである。 ( https://hbol.jp/133139より引用)

 籠池泰典氏緊急独占インタビューby菅野完

2017.3.13

一部書きお越し

菅野完氏「籠池理事長と昵懇やった人達が、後ろ足で砂かける様に去っていってる人が仰山います。そういう人が沢山いる中でね、最も今、後ろ足で砂かけてる人達の中で昵懇やった人、政治家の先生では誰になりますか?」

籠池氏「今の心中を言うとね。何で自分だけが悪もんになってんのかな〜という感じがしている訳ですよ。不条理だと思いますね」

(5分20秒頃)
籠池氏 「国会の中で、籠池理事長知りませんか?って言われた時に、全然顔見知りじゃありませんよ、って言う訳でしよ。知ってるんだったら言って欲しいなぁっていう感じがあるじゃないですか。何やとんでもないものに触る様なね。政治家として、国民を引っ張っていく立場としては、正直ホンマモンじゃないんじゃないかな、って当然思う訳ですよね」
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(6分15秒頃)
籠池氏 
「その中から考えていくとね、やはり稲田朋美防衛大臣とは旧知の仲であったし、全く知りませんでしたと、10年以上も会ってませんと、その辺のところがちょっと、籠池自身の実像をねちょっと悪くしてる様な気がしますね」

菅野氏「稲田朋美防衛大臣とはどんなお付き合いだったんですか?」

籠池氏「元々は衆議院議員になられる前の顧問弁護士ですよね」

菅野氏「旦那さんの稲田龍二さんだけではなくて、稲田朋美さんご本人も弁護士だった?」

籠池氏「そうそうそう、だから今稲田龍二先生と稲田朋美先生ともうお一方か、その時の私に対する顧問弁護士でしたね」

菅野氏「それが僕らの調べによると、恐らく平成19年位までの期間で例のポートタウン福祉会の事件の当たりですかね」

籠池氏「そうそうそう、そのポートタウン福祉会と言われてたものに対する、事柄に関わる事ですよね」

菅野氏「それの事件で籠池理事長の代理をしたのが、稲田龍示であり、稲田朋美であったと」

籠池氏そういうことですね。 訴訟を通じて稲田事務所とはじっこんになっていったと

菅野氏「答弁書の類いとか見れば、稲田朋美と書いた、ハンコ付いた紙はなんぼでもある筈やと」

籠池氏「ある程度はあるでしょうね」

菅野氏「それはもう全く、稲田大臣の国会答弁と食い違うポイントですよね」

籠池氏「大きなポイントは、全く知りませんとか、かなり前から会ってないですとか、2年程前にも、1年前かな~、業界の筋の会合で自民党会館でお会いしたからな。時の政調会長やったけど…たくさんの人たちの前でお話したと、いうようなことはありましたね。」

菅野氏「冷たいですね」

籠池氏「そうそうそう、知ってますよ位はね言ってもらわないとね、いかんのじゃないかと思いますよね」

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動画【森友学園疑惑】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー!あの会見で語れなかったこと(菅野完)/稲田朋美議員、森友学園の弁護士をしていた証拠

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 共同通信 47NEWShttps://this.kiji.is/214065793666072577?c=39550187727945729より転載

稲田氏、「森友訴訟」に出廷記録

大阪地裁が作成、答弁矛盾

2017/3/14 02:01

 稲田朋美防衛相が2004年12月、籠池泰典氏が理事を務めていた大阪市の学校法人「森友学園」が起こした民事訴訟の第1回口頭弁論に、原告側代理人弁護士として出廷したことを示す裁判所作成記録があることが13日、関係者への取材で分かった。

 稲田氏は同日の参院予算委員会で「籠池氏の事件を受任し顧問弁護士だったということはない。裁判を行ったこともない」と述べていた。

 民進党幹部は「国会答弁とは百八十度違う内容だ」と反発。同党国対幹部は「この際、辞めていただいた方がよい」と批判した。今後の国会審議で事実関係をただし、追及を強める構えだ。

画像
「森友学園」が起こした民事訴訟の裁判資料のコピー。出頭した当事者等の欄に「原告代理人 稲田朋美」と記載されている(画像の一部を加工しています)

 

 

 

 


動画【森友学園疑惑】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー!あの会見で語れなかったこと(菅野完)/稲田朋美議員、森友学園の弁護士をしていた証拠

2017-03-14 02:20:12 | 森友学園疑惑

 籠池泰典氏緊急独占インタビューby菅野完

 

Harbour Businness Onlinehttps://hbol.jp/133139より転載

【森友学園問題】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー! あの会見で語れなかったこと

 
 瑞穂の国記念小学校の4月開校を目指していた学校法人森友学園は、3月10日、突如これまでの方針を転換。大阪府に対し、学校設置認可申請の取り下げを自ら申し出た。

 森友学園に関連する一連の疑惑への関心が最高潮に達していたタイミングでの突然の方針転換に、メディアは大混乱に陥り、同日17時半から開催された記者会見は大荒れの様相を呈した。

 どうやら私は以前から、籠池理事長に目をつけられていたらしい。

 理事長による経緯説明の後始まった質疑応答の冒頭で私は、「今回の、認可を自分からの取り下げるという知恵をつけたのは、稲田さんの旦那さんの稲田龍示さんですか?」と質問した。その瞬間、籠池理事長は言葉に詰まり、「ちょっと待って」と言いつつ、お茶を飲んだ。私の記憶が正しければ、二時間前後のあの記者会見で、籠池理事長がお茶を飲んだのはあの瞬間だけのはずだ。間髪を入れず次の質問を畳み掛けたが、名乗った瞬間、理事長は、「菅野?あ、菅野さんか!菅野さんか!あなたが菅野さんか!あなたちょっと悪いんじゃないの」と叫び、立ち上がった。あからさまに激昂している。

 これを静止し、「菅野さんばかりの質問に対してお受けするわけにはいきませんので」と、違う記者に質問を振ったのが、籠池理事長の長男・佳茂氏だ。私の目には、激昂する父とそれを制止する息子の対応の違いが印象的に映った。あの場にいなければわからぬことだが、顔を赤らめ激昂し立ち上がる籠池理事長とは対照的に、隣に座る佳茂氏はあの時、記者会見冒頭から強張り続けさせていた顔を、確かに、緩めたのだ。

 佳茂氏は私に何かのメッセージを送っている。事実、会見が進むにつれ、佳茂氏のアイコンタクトは頻度が増し、ついに彼は「菅野さんにはあとで時間を取りますので」とまで口走ったのだ。
 

籠池氏長男からのアプローチ


 この言葉に嘘はなかった。佳茂氏は約束どおり、私に時間を割いてくれたのだ。記者会見の翌日夜、リーガロイヤルホテルのラウンジに姿をみせた佳茂氏は、開口一番、ラガーマン特有の爽やかな笑顔で「菅野さんとは、いっぺんゆっくり話したいと思ってたんですわ!」と快活に言ってくれた。この瞬間から足掛け十時間、ホテルのラウンジ、梅田のカフェ、塚本駅前の喫茶店、そして、森友学園の創始者・森友寛氏の仏前と、場所を様々に変えながら、我々二人は徹底的に語り合った。瑞穂の国小学院のこと、豊中のあの土地のこと、私学審議会のこと、そして、籠池家のことなどなど、話題は尽きない。お互い腹蔵なく語り合うことで、いつしか佳茂氏と私は、肝胆相照らす仲となっていた。

「親父の話、菅野さんしか理解できへんかも。豊中、いこ。」

 佳茂氏がそう言って立ち上がったのは、3月12日午後3時のこと。とっさのことで呆気にとられたが、これはついていくしかない。

 彼の運転する車で、豊中市内にある籠池理事長の自宅へと向かい、「上がるでぇ」と実家に入っていく佳茂氏の後ろについて、そのまま理事長の座る座敷に入り込む。

 私の姿を見た理事長は当然のことながら激昂する。「菅野さん!あんたねぇ!!」掴みかかろうとする理事長を今度もまた、佳茂氏が静止する。

 怒りが静まり、興奮がおさまった頃、理事長は重い口を開けて、存念を語り始めた。その一つ一つを検証する材料を私は持ち合わせていない。しかし、理事長の言葉は、「理事長の言葉」と言う範囲内で、真実の一片であることは間違いはないだろう。

 ここで紹介する動画は、理事長が私に語った内容の一部である。

籠池氏が本サイトに語った衝撃の内容


 この動画の中で、籠池理事長は、平成17年前後、まだ衆議院選挙出馬前の稲田朋美防衛大臣が、籠池氏の弁護士を務めていたことを告白している。これは稲田大臣のこれまでの国会答弁と真っ向から矛盾する証言だ。また、この動画の中で籠池理事長は、鴻池議員、麻生太郎財務大臣とのつながりについても部分的に告白している。

 こうした証言がどのように評価されるべきものなのか、私には判断がつかない。ここにこうしてそのまま紹介することで、読者諸賢の判断を仰ぐものである。

・籠池泰典氏緊急独占インタビューby菅野完 https://hbol.jp/133177

YouTube より(※撮影:赤澤竜也)



※撮影:赤澤竜也

<文/菅野完(Twitter ID:@noiehoie)「取材協力:赤澤竜也 「赤澤先輩!ありがとうございました!」」>

※菅野完氏の連載、「草の根保守の蠢動」が待望の書籍化。連載時原稿に加筆し、『日本会議の研究』として扶桑社新書より発売中。また、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中

 

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僕のインタビューに出てくる籠池理事長の証言だけだと信用できんと言うのなら、紙で、裏とったこと証明しておこう。

やっぱりちゃんと、稲田朋美と書いてある。

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