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異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【安倍政治を許さない】を書いたのは トラック諸島で海軍の中尉だった金子兜太さんの文字/戦後70年・・・

2015-07-30 13:38:48 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

安倍はこのプラカードについて問われ知らないといった 「安倍政治を許さない」を書いたのは トラック諸島で海軍の中尉だった金子兜太さんの文字。

戦後70年「国のため死んでいく制度は我慢できぬ」

 
 

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毎日新聞

http://mainichi.jp/feature/news/20150622mog00m040018000c.html

戦後70年:「国のため死んでいく制度は我慢できぬ」 俳人・金子兜太さんインタビュー

2015年06月23日

インタビューに答える俳人の金子兜太さん=埼玉県熊谷市で2015年6月15日、喜屋武真之介撮影
インタビューに答える俳人の金子兜太さん=埼玉県熊谷市で2015年6月15日、喜屋武真之介撮影
 

 

 ◇トラック島で「捨て石」体験

 戦争における生と死の実態とはどのようなものなのか。そこに皇軍の誉れはあったのか。帝国海軍主計将校として、南洋のトラック島に“捨て石”とされた体験を持つ俳人、金子兜太(とうた)さん(95)に聞いた。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】

  水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る

 敗戦を迎えたトラック島での1年3カ月の捕虜生活を終え、日本への引き揚げ船となった駆逐艦の甲板上で、詠んだ一句です。最後の引き揚げ者200人とともに、島を後にしました。小生の所属部隊を含め、戦死者はらくに1万を超していた。その人たちを思い、復員後の生き方を決意した一句です。

 海軍を志願したのは功利主義からでした。どうせ戦争にとられるなら、一兵卒は嫌だった。東京帝大経済学部在籍時に海軍経理学校の試験にパスし、1943年9月に入学します。その3カ月後が学徒動員でした。同輩、後輩が、随分と死んでしまいました。翌年2月に卒業し、配属されたのが、海軍の拠点が置かれたトラック島。第4海軍施設部の最年少の甲板士官(中尉)でした。

 軍隊は身分制の世界です。上からは将官、将校、下士官、兵卒。さらに募集・徴用で集められた民間の工員がいました。ある日、工作部が手製の手りゅう弾を製作しました。実験をすることになったが、将校・下士官はもとより、兵卒にやらせるわけにもいかない。そこで、工員にやらせろと。ところが、工作部は機械製造などが仕事で、熟練工が多い。貴重だ。施設部は道路工事などの単純な仕事だ。役に立つかどうかでも、命の価値に差があった。「金子中尉、お前のところでやれ」と。1人の工員を選びましたよ。

 ボーン。発火させた途端、手りゅう弾が爆発してしまった。その工員、田村の右腕は吹っ飛び、背中に白い穴がカアーッと開いた。隣にいた落下傘部隊の少尉も海に吹っ飛ばされて、即死でした。ところがね、それを見ていた工員仲間たちが田村を担ぎ上げ、「わっしょい、わっしょい」と病院に駆けだした。

 人間への認識が変わりました。もともと、一旗揚げようと南の島に来た工員ばかりでした。聖戦とか、大東亜共栄圏とか、そうした意識は薄い。けれども、明らかに死んでいても、仲間は放っておかない。俺は人生を甘くみていたんじゃないだろうか。人間って、いいもんだ。「わっしょい、わっしょい」の声は今も耳に残っています。

 サイパン島が陥落したとき、矢野兼武(海軍主計中佐。詩人で、筆名・西村皎三=こうぞう)という元上官が戦死したんです。この人が「金子、句会をやれ。(戦況悪化でトラック島は孤立し)今に食糧が逼迫(ひっぱく)する。皆が暗くなる」と言っていたことを思い出した。その遺言に従い、句会を開きました。

 すると散文詩をやっていた西沢実(戦後、放送作家)という陸軍戦車隊の少尉が、同僚将校を4、5人ほど連れてきた。最上級は少佐です。こちらは工員10人ほどですから、驚いた。しかし、西沢は「関係ねえ。おんなじ人間だ」。たったの3カ月でしたが、すっかりと打ち解けた。無季(季語のない句)も気にしなかった。ただ、戦場は戦場。神経は張り詰めていた。

  空襲よくとがった鉛筆が一本

 その時に詠み、今でも覚えている一句です。

 この句会が打ちきりとなったのは食糧不足が原因。周辺の島々に部隊を分散させ、食糧生産に従事させることになった。工員と事務職員が中心の200人を率い、日本名「秋島」に渡りました。年3回は収穫できる「沖縄100号」というサツマイモを持ち込み、自活するはずだった。ところが、これを食う虫がいることを誰も気付いていなかった。机上の空論でした。「南洋ホウレンソウ」と名付けた青草を海水で煮たりしました。ただし、これは食べ過ぎると腹を下し、体力を奪った。

 官僚組織とはひどいもんです。「栄養失調による病死」にしてしまう。実態は「餓死」。しかし、皇軍に「餓死」は禁句だった。はったりをきかせていた工員たちがみるみると弱っていく。やせ細った餓死者の顔は仏様のようなんですよ。本当に可哀そうでね。他の島との連絡にポンポン船を出せば、見回りの米軍のグラマンが機銃掃射してくる。ズタズタにされる。

 ところが、「あと何人か死ねば、残りを生かすだけの食糧はあるな」などと冷静に考えている自分がいた。人間なんて、浅ましいものです。幹部将校たちはサイパン島が陥落した時点で、この戦争はもう駄目だと思っていた。そうなると女房と子供の顔を見るために内地に帰ることしか、考えていなかった。

 「虚無の島」でした。軍事的価値を失っていましたから、米軍の主力は素通りし、友軍が増援部隊や物資を送ってくるはずもない。工員たちは「捨て子」と自嘲していました。軍事教練などなく、日々の仕事は食糧生産ばかり。やることがない。人間が無感動になっていく。生きる意味を見いだすことができない。レイテ沖海戦で海軍の象徴たる戦艦武蔵が沈没しても、沖縄が陥落しても、仕方がないとの気持ちだけです。

 この島での11カ月間、俳句を一句も詠まなかった。無意識にです。なぜだろうか。それ以前も、その後も、そんなことはなかった。幼少時から、七五調の「秩父音頭」を聞いて育ちました。実家では父が水原秋桜子(俳人、俳句雑誌「馬酔木」=あしび=を主宰)と知人で、句会の支部を作ったりもしていた。俳句がアイデンティティーとして、私は存在している。それがまったく失われていたのに、島では気付きもしなかった。それが戦争なのでしょうか。

  椰子の丘朝焼けしるき日々なりき

  海に青雲生き死に言わず生きんとのみ

 終戦の詔勅を聞いた後にやっと、俳句が自然と湧いてきた。米軍の収容所では食糧がきちんと与えられましたね。米軍に没収されないように句を書いた小さな紙を丸めて、配給されたせっけんに押し込んで内地に持ち帰りました。

   ◇     ◇

 戦後は日本銀行(従軍前に3日間在籍)に復職しましたが、組合活動をやるなどして、にらまれた。課長にもなれずに退職しました。しかし、東大を頂点とする学閥を軸に作り上げられた人事体制は身分制そのものであり、半封建制だと思った。トラック島で共に過ごした工員たちの生々しさに比べ、この官僚たちは何なのかと。日本は戦争に負けたのに近代化されていなかった。

トラック島の麦倉俊三郎31軍司令官は米巡洋艦上で、ムーレイ海軍中将と降伏調印=1945年9月27日
トラック島の麦倉俊三郎31軍司令官は米巡洋艦上で、ムーレイ海軍中将と降伏調印=1945年9月27日

  彎曲し火傷し爆心地のマラソン

 日本人は何を学んだのでしょうか。長崎支店時代の一句です。

 戦後を共に生きた仲間たちも徐々に鬼籍に入っています。皆の名前を毎朝唱え、皆に向き合う「立禅」を続けています。振り返るに戦場での死のむなしさ、異常さを考えずにはいられません。それは「自然死」ではない「残虐死」です。

 集団的自衛権の名の下で、日本が戦争に巻き込まれる危険性が高まっています。海外派兵されれば、自衛隊に戦死者が出るでしょう。政治家はもちろん、自衛隊の幹部たちはどのように考えているのでしょうか。かつての敗軍の指揮官の一人として、それを問いたい。

 トラック島に残した部下たちには実は墓碑などなかった。個々人が生き延びるだけで精いっぱいの中で、できるのは小高い丘の上の穴に埋めることだけでした。国のために働かされ、死んでいくという制度や秩序は我慢できません。無理に生きる必要のない、自由な社会を作っていく。それが俺の思いです。

 かねこ・とうた 1919年、埼玉県生まれ。東京帝大経済学部卒。日本銀行在職中の62年に俳誌「海程」創刊。2008年文化功労者、10年毎日芸術賞特別賞。現代俳句協会名誉会長。

 

 

 


T-ns SOWL 8/2(日)戦争法案に反対する高校生渋谷デモ~デモコースが決まりました。  

2015-07-30 13:37:07 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

 8/2(日)戦争法案に反対する高校生渋谷デモ

20 時間20 時間前

  • 私達だって思考し行動し続けるよ。戦争法案に反対する高校生渋谷デモ8/2(日)15:30 代々木公園けやき並木南側でお待ちしています。高校生やるなーって思ってるそこの大人の方も、お待ちしています。

 

 

〜私達は戦争法案に反対するために立ち上がった〜

T-nsSOWLは戦争法案に反対するために立ち上がったグループです
Teensの名の通り、主に高校生などの10代が中心となり、行動を起こしています
 
戦争法案に反対する高校生渋谷デモを行います。
日程→8/2(日)
集合場所→代々木公園けやき並木道
集合時間→15:30
出発時間→16:00
高校生主催ですが参加条件などは一切ありません。
各自の判断で大丈夫ですが、高校生の制服参加お待ちしています。
 
 

今話題となっている戦争法案。この法案は、可決されれば日本は戦争ができる国になる、危険な法案です。必ず止めなければいけません。
18歳選挙権が可決された今、高校生の私たちが政治について学び思考することが強く求められています。
今、全国各地で若者が戦争法案に声をあげています。しかし、高校生の声がまだまだ足りないのが現状です。
それを踏まえ、私たちは、高校生が繋がり思考できるように、高校生のための、戦争法案に反対する団体を結成することにしました。
政治が遠い存在になっている今だからこそ、私達は政治について考えることがどれだけ重要なものか伝え、政治を身近な物にしていきたいと考えています。
 
私たちは、多くの高校生メンバーを募集しています。沖縄から北海道まで沢山の意見や声が必要なのでご連絡お願いします。
このホームページはこれから随時更新していく予定です。
応援よろしくお願いします!
 
 
 

8/2のデモについて!!

【デモ参加者について】
このデモは高校生主催のため一人でも多くの高校生や若者に集まってほしいですが、今年齢関係なく、一致団結し安倍政権にNOを言う時でもあり、私達自身多くの世代の人とデモをやりたいと考えているため年齢制限などは全くありません。
大人の方もぜひ参加してください。
しかしいつも大人ばかりのデモに高校生の仲間が沢山居ることを実感して欲しいため、高校生や若者は前の方に誘導できるようご協力お願いします!
参加条件を一つ上げるとするなら親戚、家族の高校生に一人でもいいので宣伝や一緒にデモに運んでくれるようにしてもらえたら嬉しいです!
 参加される高校生、各自の判断で大丈夫ですが、制服参加していただけると渋谷にいる高校生も参加しやすいので制服参加お待ちしています。
ワイシャツの校章など特定される部分は中学や兄弟のもの使うのオススメ!
メンバーも制服参加します!
 

当日のコースについて

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 <参考>

 
 
 

SEALDs 7/31(金) 安全保障関連法案に反対する学生と学者の共同行動

2015-07-30 13:35:39 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕
SEALDs@SEALDs_jpn

「何もしないでいることもできるけど、きっと私は後悔する。30年後、戦後100年を迎えるこの国で生活したいと願っているから。私は声をあげ続けるしあなたが一緒にいてくれたらすごく嬉しい」

  SEALDs "VOICE"

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「先生も一緒に国会前へ行きませんか?」

「学生の皆さん、学問と良識の名において、この安保法制を廃案にしましょう。」

学生と学者の垣根を越えて、大学で学問を学ぶ合う者同士、手をとり合い、この安保法制に反対する声をあげる。このような事がかつて在っただろうか?
分野、世代を越えて、この国の危機に立ち向かおう。




第一部 
16:30~ 開場
17:00~17:30 学生と学者の共同集会
           (集会後、国会前請願デモ出発)

第2部
18:00~ 開場
18:10~18:30 学生と学者と市民の共同集会
           (集会後、国会前請願デモ出発)

※第2部は、一般市民の方々の参加も、お待ちしております!あらゆる垣根を越えて、ともに声をあげましょう。

場所:砂防会館1階大会議室

19:30~21:30 
戦争法案に反対する国会前抗議行動


安保関連法案に反対する学者の会 HP 
http://anti-security-related-bill.jp/

SEALDs HP
http://www.sealds.com/




安保関連法案のすみやかな廃案を求める島根大学 大学人アピール

2015-07-30 13:34:15 | 報道

http://blog.livedoor.jp/shimadaianpohantai/

安保関連法案のすみやかな廃案を求める島根大学 大学人アピール

7月21日、島根大学松江キャンパスで緊急集会を開催

昨日、学内緊急集会を開催しました。

TSKとBSSのテレビカメラ、ほかにも多くの記者の方に取材いただきました。

当日の様子は、Twitterをご覧下さい。
https://twitter.com/antiwar_shimane

以下、当日集会で採択された声明です。
廃案目指して、ともに行動していきましょう!
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安保関連法案の廃案を求める島根大学緊急集会

 集会声明(2015721日)

 2015年7月16日の衆院本会議において安保関連法案が強行採決されました。廃案を求める島根大学緊急集会に集まった、私たち島根大学の教職員・学生は、このことに強く抗議し、法案の撤回を求めます。

 与党・政府は本法案の審議は116時間、戦後6番目の長さと胸を張りますが、新規法案1つと10本もの改正法案を一括した粗い審議であったことは特別委員会委員長自身が認めるところです。国民多数の反対と圧倒的多数の「慎重審議」を求める声を無視して強行採決されたことは、立憲主義・法治主義、民主主義の根幹を破壊するものであり、強い危機感を表明するものです。

 多くの主権者の懸念に答えることなく議論を封殺する今回の強行採決は、民主主義をないがしろにするものであり、とくに「学問の自由」に基づき討議・熟議による学術の発展を期す私たちにとって、看過できるものではありません。

安保関連法案は今後、参議院での審議が残されており、また、衆議院での再可決も3分の2とハードルが高くなります。反対の声は、法案の審議が行われるにつれていっそう強まっています。私たち島根大学の教職員・学生は、今回の強行採決に怒っています。私たちは、主権者の反対や怒り、懸念の声と共同して、さらにこの声を広げるべく努力し、廃案実現を目指して行動していく決意です。

 

 

安保関連法案のすみやかな廃案を求める島根大学 大学人アピール

安保関連法案のすみやかな廃案を求める島根大学

 大学人アピール

2015年6月21日 学内呼びかけ開始 7月9日発表

  

 今国会で審議されている安保関連法案は、地球の裏側にまで出向いて他国による軍事行動に協力・加担していくことを可能にするものであり、武力行使を認めていない憲法9条に明確に違反するものです。私たちは、島根大学の大学人として、今国会に上程されている安保関連法案の反対・廃案を訴えます。 

 私たちは、広く学術発展を目指し、また教育・研究・地域貢献を追求して日々活動しています。こうした活動の基盤こそが平和です。法案名に「平和」を冠しているとはいえ、武力によって平和や秩序を維持することなどできるはずもありません。私たちが追求する学術発展、教育・研究・地域貢献の活動を根本から掘崩す安保関連法案の廃案を求めます。

戦争はこれまでもたびたび、「学問の自由」や「大学の自治」を脅かし、踏みにじってきました。軍事研究の解禁をはじめとして、近年の大学をめぐる状況への危機感を共有しながら、私たちは「学問の自由」と「大学の自治」を擁護するためにも、安保関連法案に反対します。

 また、中国をはじめとした近隣諸国とのあいだで教育・学術交流を展開している私たちは、これらの国々の行為の一部を固定的にみなし、これを安保関連法制整備の根拠としていることに大きな危惧を抱きます。ユネスコ憲章は「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と謳っています。微力ながらも「平和のとりで」を築くべく努めてきた私たちは、安保関連法案に反対します。

私たち大学人は、かつて日本が行った侵略戦争において多くの有為な学徒を戦場に送り出さなければならなかったという痛恨の歴史に鑑み、二度と戦争に協力しないことを誓っています。また、現在においても自衛隊に就職していった少なくない卒業生たちを思い、自衛隊の活動範囲や武器使用を大幅に緩和し、戦争に巻き込まれ、彼らが実際に傷つく危険を著しく高める安保関連法案に強く反対します。

6月4日の衆議院憲法審査会における全ての憲法学者証人の違憲答弁に示されるように、この法案は日本が第二次大戦の惨禍のなかから築き上げ、堅持してきた国際紛争の武力による解決の放棄という恒久平和主義の根幹を、解釈改憲と違憲立法によって一挙に否定し、再び私たちが「加害側」に立ってしまう危険性を高めるものです。私たちは日本や世界の歴史を大きく後戻りさせようとするこうした企てに強く抗議し、法案の廃棄を求めます。

 

 


「安全保障関連法案」に反対する静岡大学有志の会 強行採決に抗議し、廃案を求める声明」

2015-07-30 13:33:39 | 報道

憲法研究者共同ブログ

STOP! 違憲の「安保法制」

https://antianpo.wordpress.com/2015/07/26/%E3%80%8C%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%B3%95%E6%A1%88%E3%80%8D%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E9%9D%99%E5%B2%A1%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%9C%89%E5%BF%97%E3%81%AE/

「安全保障関連法案」に反対する静岡大学有志の会「『安全保障関連法案』の強行採決に抗議し、廃案を求める声明」の紹介

静岡大学の笹沼弘志先生から、「安全保障関連法案」に反対する静岡大学有志の会の「安全保障関連法案」の強行採決に抗議し、廃案を求める声明をご紹介いただきました。笹沼先生は、全国出前講師団としても活動されています。以下ご紹介いたします。

 

「安全保障関連法案」の強行採決に抗議し、廃案を求める声明

「安全保障関連法案」に反対する静岡大学有志の会

1、「安全保障関連法案」の強行採決に抗議し、廃案を求めます。

 7月15日に開かれた衆議院特別委員会、翌16日に開かれた衆議院本会議において、安全保障関連法案が、廃案や審議継続を求める声をおしきって強行採決されました。私たちは、この法案の強行採決に抗議し、廃案を求めます。

2、「安全保障関連法案」は憲法違反、強行採決は立憲主義の破壊につながるものです。

 この法案は、他国への攻撃を日本への攻撃と見なし、日本が戦争に参加する集団的自衛権の行使を容認するもので、憲法9条に違反します。法案について衆議院憲法審査会に出席した3人の憲法学者がそろって「違憲」とし、歴代の内閣法制局長官やほとんどの憲法研究者だけでなく、最高裁判所の元判事までが「違憲」と指摘しています。

 さらに、この法案については、多くの地方議会から慎重な審議や反対を求める表明がなされ、世論調査では今国会での成立は不必要とする声が8割を超えました。強行採決は、主権者である国民の声を無視し、民主主義に反するものです。また、憲法で国家をつくり国家権力の濫用を防ぐという立憲主義を破壊するものです。私たちは、民主主義と立憲主義の破壊を放置できません。

3、この立法で国民の命や安全の危険性は高まります。

 安倍首相は、法案の閣議決定後の会見で、この法案を「国民の命と安全を守る」ためのものであると言い、アメリカの戦争に巻き込まれることは「絶対にあり得ない」と言い切りました。しかし、何ら根拠を示すことのないこのような強弁を、私たちは信頼することはできません。この法案は、自衛隊がアメリカを含めた他国の軍に対して弾薬を提供したり、他国軍の武器や兵士を輸送したりすることを可能とするものです。国内で「後方支援」と呼んでみても、自衛隊の活動は軍の武力行使と一体と見なされます。相手国・軍からみれば、当然、自衛隊は攻撃の対象となり、日本国民がテロの対象となる危険性は高まることでしょう。

4、静大名誉教授・鈴木安蔵による「憲法草案要綱」と日本国憲法、そして私たちの決意。

 およそ70年前、日本国憲法の制定を前に、のちに静岡大学で教鞭をとることになる鈴木安蔵は、民間の立場から「憲法草案要綱」を起草・公表しました。この要綱は、日本国憲法における基本的人権の尊重、主権在民(国民主権)、前文にかかげられた平和への決意や誓いに継承される内容をもつものでした。これを一つの土台として制定された日本国憲法は、その前文において「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と記しました。

 私たち有志は、静岡大学で学び、働き、教育・研究をする者として、こうした日本国憲法に込められた願いや努力から真摯に学ぶとともに、安全保障関連法案とその強行採決が、日本国憲法の規範や原理とあいいれないものであることを踏まえ、断固として反対するものです。

5、あきらめず廃案を求めていきます。

 安全保障関連法案は、参議院で否決されれば、いわゆる「60日ルール」の適用によって衆議院でふたたび採決にかけられます。そこでは3分の2以上の賛成による議決が求められ、議決へのハードルは高くなります。それだけに法案に反対する国民世論が高まれば選挙への影響を考え、法案への賛成を踏みとどまる議員がでてくることも考えられます。あきらめることはありません。私たちは、それぞれができる行動や意見表明を通して、安全保障関連法案の廃案を強く求めていきます。

2015年7月24日

〔呼びかけ人〕

 石井潔(理事・副学長)、石原剛志(教育学部教員)、伊東暁人(人文社会科学部教員)、岡田安功(情報学部教員)、笹沼弘志(教育学部教員)、佐藤博明(元学長)、寺村泰(人文社会科学部教員)、鳥畑与一(人文社会科学部教員)、根本猛(法科大学院教員)、橋本誠一(人文社会科学部教員)、林弘文(教育学部元教員)、藤井道彦(教育学部教員)、本多隆成(人文学部元教員)、松田智(工学部教員)、村上健司(工学部教員)、森本隆子(人文社会科学部教員)。

〔以上、2015年7月24日16時現在〕