こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

間もなく弥生、マンサクの花など、2015年2月下旬

2015-02-26 | 

季節の変わり目を感じる頃となった。寒暖の差が大きい天候が続いているが、周囲では早春の花が咲き始めた。今年の冬も寒かったが、来月は草木が生気を取り戻す弥生である。


大学のキャンパスにて。

休日の静かな構内で、マンサク、ツバキ、サザンカなどの花が午後の軟らかな日差しを浴びていた。

 

 

 

いつ見ても、マンサクの花の形は面白い。どうして、このような花が生まれたのであろうか。いつか、その理由を調べてみたいと思いながら、花が終わるとそのことを忘れてしまう。自分にとって、マンサクはやり残していることを思い出させる花である。

 

 今年も、花が良く開いている。次週に撮ろうかと思っているうちに、開き始めのものはほとんど無くなってしまった。それにしても、花弁をコンパクトに収納する仕組みは面白い。ところで、先日、「折り紙」が「origami」として先端科学・医療技術の分野で世界的に注目されているとのTV番組「スーパープレゼンテーション」が放送された。

 

キャンパス内には、何種類かの優美な花を咲かせる花木が植えられている。

 

 

 

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別のところでの野草から

ホトケノザ(シソ科、オドリコソウ属)

 

このものでは閉鎖花も多い。蕾を開くことなく自家受粉(自家受精)で種子をつくることは、子孫を確実に残す仕組みである。ホトケノザは実に逞しい。余談ながら、庭のスミレ類も閉鎖花をつくる。

 

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 リンクしているブログの記事によると、自生地でセツブンソウ(節分草)の花が咲き始めたとのである。今日のような曇天での寒さは、あと少しの我慢のことかもしれない。


こんな景色を眺めながらの散策、2015年2月下旬

2015-02-21 | 山を眺める

個人的なことながら、私は往来で散策することをなるべく避けている。交差点での排気ガスやエンジン音横断歩道の直前まで減速しそうもない車、傍をかすめるように追い越して行く自転車などを苦手とするからだ。そのため、散策のコースはついつい近所の尾根になってしまう。そして、アップダウンのある尾根を歩くと、それなりに運動をしたような気分になる。尾根で眺める景色はスケールが大きく変化に富んでいるので、この尾根を歩く人は増えつつある。


近所の尾根で撮った画像から(このときは、浅間山や八ヶ岳連峰は雲で隠されていた)。

 

雲の有様は浅間山方向から下降気流が発生しているように見える(眼前に広がる動的な景色から)。

 

逆転層が発生しているのであろうか。雲が水平方向に並んで浮かんでいる。

そして、雲間から日差しで市街地の中心部がライトアップされている。

 

霞んでいるが、展望範囲は100 km以上である。

 

秩父・奥秩父の山波

山に雪が降ると、武甲山(埼玉県秩父、60 km ほど遠方)がはっきりと判別できるようになる。

石灰岩が採掘されている側が雪で覆われるからである。

 

シュンラン(春蘭)の蕾が膨らみ始めた。しかし、カタクリやスミレなどの芽生えはこれからである。

 

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 撮影:2月20、21日(午前中)。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、EF 17-40 mm F4L、RAW、Lightroom 5(現像ソフト)。

 


(続々)水辺での蝋梅の花、雨上がりの朝にて、2015年2月中旬

2015-02-19 | 桐生川・紅葉{桐生川)

2月19日朝、桐生川のダム湖(梅田湖)にて

 

今朝は湿度が高かったために、市街地周辺の山々で霧が立ち上った。ダム湖では、橋の水面への映り込みが

朝の静寂さを強調していた。

 

花には雨滴が残っていた。前夜からのものであろうか。

 

朝光を浴びる雨滴と反射光の色


雨滴は落ちそうで落ちなかった。蝋梅の花弁(表面)の性質は面白い。

そして、蝋梅の実の形はユーモラスである。




冠雪の赤城山を眺める、2015年2月中旬

2015-02-16 | 山を眺める

亜高山と言えども、赤城山は関東平野の北端にある大きな山である。私達が住んでいる街にとって、この山は自然の造形の見事さを感じさせる借景となっている。

雪を被った赤城山(市内を流れる渡良瀬川にて、2月16日10時頃)

 

左から、鍋割山、荒山、地蔵岳(中央)、長七郎山、鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、そして黒檜山(最高峰、1828 m)

赤城山は「これらの山 + 鈴ヶ岳」の総称である。

 


 

荒山から黒檜山まで

電車(緑とオレンジ、ツートンカラー)はJR両毛線(高崎ー小山間)の115系である。

 

赤城山の夕景(17時過ぎ)

 

落日後の彩り

 


富士山の夕景(冬)、太平山(栃木県)にて(蔵出し画像)

2015-02-13 | 山を眺める

 太平山(おおひらさん、346 m、栃木県栃木市大平町)は関東平野のみならず富士山の展望台としても知られている。そこでの謙信平(展望櫓)の南方向からは、関東平野や富士山などが一望できる。なお、謙信平との地名は上杉謙信がこの場所で兵馬の訓練したとのことに由来する。画像は2011年12月下旬から2012年1月上旬に撮ったものである。


 スカイツリーを中心とする都内を遠望する、謙信平展望櫓にて、15時半から16時頃。

 
関東平野の夕景から

 大平山から都心までの距離は約70 kmである。

 

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富士山の遠望

日中は霞んでいるが、夕刻になると富士山が浮かび出てくる(16時過ぎから)。

 

大平山から富士山までの距離は約140 kmである

 


 富士山は手前の山よりも2,000 mほど高いので、富士山のみが夕光を浴びる時間帯がある(16時半過ぎ)

 

赤く染まる富士山のクローズアップ

 

富士山のシルエット( 落日後、16時50分頃)

 

 富士山の左側には宝永火口がシルエットとして見える。

 

ところで、大平山から遠望できる山は多い(南方向、カシミール展望図)

霧の多い朝、雲海(朝霧)の奥に富士山が見えることがある。これは大平山が陸の松島と言われてきた所以である。


富士山の左側に見える丹沢山地など、左端は大山である。

大山の左側に僅かに写っているビル群は横浜市内のものであろうか。


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太平山には太平山神社がある。


謙信平には茶店が多い。
なお、大平山の奥には、晃石山(てるいしやま、419m)がある。大平山や晃石山へのハイキングコースで眺める筑波山や日光連山も魅力的である。

 

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 前ブログ「こつなぎの写真ノートから」での記事の再編(インポート、画像は再現像)。


たかが飛行機雲、されど飛行機雲

2015-02-11 | 

先日、知人と雑談をしているとき、知人が突然叫んだ「見事な飛行機雲だ!」。そのとき、私はカメラを持っていたので、直ちに雲の先端に望遠レンズ(200 mm)を向けた。2月7日8時半頃。

 

航空機は四発機であった。胴体や主翼につり下げられているエンジンカバー(エンジンナセル)は朝光を反射していた。



 

大型ジェット機が自分達の街の上空を通過することは、何か有事のときを除いてほとんどない。だから、大型機による飛行機雲を眺めると、時として私の気持ちは何となく落ち着かなくなる。私には、B29爆撃機による飛行機雲を見ながら、防空壕に避難したとの幼児体験がある。そして、あの頃の有様は今でも脳裏に焼きついている。


この雲を眺めながら、ついつい私はこんなことをも想像してしまった。大型機が旅客機であるならば、機種は何であろうか。上空からエンジン音が響いて来なかったので、この機はかなりの高度(例えば、1万メートル)で飛んでいるのだろうか。燃料はエンジン中で完全燃焼しているのであろうか。完全燃焼でなければ、飛行機雲は排気ガス中の水のみに起因するものでないはずだ。私には機内から飛行機雲を見た経験がない。なるほど、雲はエンジンから少し離れた位置で発生している。でも、その位置はエンジンの排気口からあまり離れていない。高温の排気ガスは零下数十度の外気で急冷されるのか。......


ところで、飛行機雲が長く漂うことは、天候が崩れる前兆であるとも言われている。事実、翌日の天候はこの言い伝えどおりであった。


 


(続)水辺での蝋梅(ロウバイ)の花、梅田湖にて

2015-02-10 | 桐生川・紅葉{桐生川)

ダム湖の西岸に立つと、蝋梅の花からの芳香に包まれる。水が近くにあるためだろうか、岸辺の花は山でのものにくらべて透明感が増しているように見える(2月6日15時頃)。


桐生川ダム湖(梅田湖)の西岸にて


市街地からダム湖に向かうためには、トンネルを通過する。トンネルの北側(ダム湖)では、

南側(市街地)と異なって先月末降った雪が路肩や山に残っている。



 

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蝋梅の花と実との対比

 

蝋梅の実は有毒である。種から育てると、花が咲くまでに数年以上を要する。

 


朝景、残月が浅間山に向かって沈む。2015年2月上旬

2015-02-08 | 朝景

市街地の背後に雪を被った浅間山が見える。これは、私達にとって冬の寒さと枯木による無機的な雰囲気を和らげてくれる景色である。ところで、昨日(2月7日、残月(月齢17.6)浅間山の山頂方向に向かって沈んだ。しかし、朝光の明るさと逆転層による靄に妨げられて、パール浅間山の瞬間は眺めることができなかった(月の入り8時3分)。

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7時36分頃



市街地で浅間山と残月を眺めることの面白さは、両者が相対的に大きく見えることである(錯視)。7時42分頃

 


残月、浅間山、そして市街地。これらの対比によって生まれる錯視、7時46分頃



残月が浅間山の山頂方向に沈む。7時53分頃

 

月は間もなく山頂の背後に沈むだろう。しかし、朝光と薄い靄のために、肉眼では月を視認できなくなってしまった。

画像はカメラのイメージセンサーに願いを任せた結果である。7時56分頃

 


この後も撮り続けたが、結果はパール浅間山の瞬間が微かに写っている程度であった。ちなみに、前日の月の入りの時刻は7時30分頃であった。

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この日、残月と浅間山の組み合わせを撮った動機は、先月20日の記事「この日も浅間山の夕景に魅せられて、2015年1月中旬」に寄せていただいた飛躍さんのコメントでの「パール浅間山」についての助言である(感謝)。

今回、パール浅間山を視認することはできなかったが、私達は山からのみならず市街地から浅間山が見えるスポットについても関心を持つようになった。余談ながら、先日は家内が市街地で建物の隙間から浅間山が良く見える場所を買い物ついでに探してきた。このような場所でダイヤモンドサンセットを撮るのも一興かもしれない。


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今冬は良く晴れたときに逆転層がしばしば発生するようだ。寒さが厳しいので、夜間に放射冷却によって地面が冷えるためであろう。          

 逆転層で霞む浅間山、1月中旬午前中、自宅近くの尾根にて


 

 


富士山の遠望が楽しめる市街地にて

2015-02-05 | 山を眺める

ときには、富士山の朝景や夕景の遠望が美しい街で寛いでみたい。自分達が住んでいる街を囲む山からは、富士山の山頂が僅かに見えるに過ぎないからである。今日の画像は富士山の朝景と夕景が遠望できる市街地(関東地方南部)で撮った(撮影、2014年1月中旬)。


自然の造形(富士山)と人工のそれ(ビル)とが調和している。富士山の左側の山波は丹沢山地などである。

 


富士山と雲が朝日で染まる。



太陽が昇り始めると、富士山の存在感が高まる。

 

そして、富士山とともに、ビルのガラスが輝く。

 

青空と雲を背景とする富士山(自然物)とスカイツリー(人工物)が遠望できる。



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前日の夕景から


水辺での蝋梅の花、桐生川梅田湖にて、2015年2月上旬

2015-02-02 | 桐生川・紅葉{桐生川)

暖冬になるだろうとの長期予報は、自分が聞き違えたのであろうか。このところ、晴れても寒風が強く吹いている。しかし、風の止んだとき、蝋梅の香りが漂ってくると、寒さもあと少しの我慢かとの気分になる。

さて、桐生川ダム(梅田湖、桐生市梅田町5丁目)の西岸(梅田湖台緑地)で、蝋梅の花が冬晴れでの日差しを浴びるようになった。


梅田湖と梅田大橋を背景として










 

蝋梅が日陰に入った時間帯にて

 

 

蝋梅林の規模は300本程度であるが、ダム湖の岸辺に植えられていることが面白い。ダム湖では、天候や時間帯に応じて景色が多様に変化するからである。蝋梅、水辺、そして山との組み合わせは珍しいと思われる。ここでの花の多くは花弁の内側と外側が黄色であるので、品種は主にソシンロウバイ(ロウバイの変種)であろう。



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今月14,15日10-15時に、梅田湖ロウバイ祭りが予定されていると聞いている。


蝋梅(ロウバイ):ロウバイ科の落葉低木。1600年代前半に中国から渡来した。鑑賞用として栽培されているが、野生のものは存在しない(角川書店、花の大歳事記、1990年)。

 

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2月2日13時半ー15時。EOS 6D、EF 70-200 F4L、開放絞り、ISO感度 200-400、シャッター速度 1/400-1/2000秒。