こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

真夏日であった「秋分の日」、2021年9月

2021-09-30 | 雑感

明日は台風16号接近による荒天が心配されている。さて、秋分の日において、当地の最高気温が34℃近くまでになり、積乱雲が夕日の染まる光景が印象的であった。ともかく、季節変動の節目であるとされてきた彼岸の中日に、真夏の再来を想わせる天気が現れたことに、当方は戸惑いを覚えた

 

夕日に染まる積乱雲(北東方向にて)

(余談)秋分の日、当地の展望台で眺めると、浅間山の山頂に夕日が沈む。今年はどのようなダイヤモンド浅間が現れたであろうか。

 

時にはと、モノクロで現像してみた。

 

 

 

 

この日、当地の最高気温が気象庁による全国観測地ランキングにリストアップ(第2位)された。ランキングには、群馬県内の主要な市である高崎、前橋、伊勢崎も登場した。

 

 

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撮影、9月23日夕刻、桐生市にて。

 

 


中秋の名月 — その輝き、月光環、そして月光彩雲、2021年9月

2021-09-25 | 月、月光彩雲

今年の中秋の名月は8年ぶりに満月の日と一致するとのことであった。そこで、名月が近所の尾根から昇る瞬間を待ち構えた(午後6時過ぎ)。しかし、空模様が月の出の直前に急変したために、当方の企ては空振り三振となった。その後は、厚い雲を通して月の光がかすかに見える状態が続いた。

ところが、「果報は寝て待て」ということなりそうな時間帯に入ったとき(午後11時過ぎ)、上空を覆っていた厚い雲に切れ間が現れた。ここでは、切れ間で輝く名月とその輝きによって生まれた月光環と月光彩雲の画像をアップする。

 

 

 

月影は周囲の雲の影響で僅かながら変化した。

 

ある中秋の名月での景色から

「折しも八月十五夜、円城寺(近江国、三井寺)に於いては、今宵の名月を賞せんと、住僧は幼き弟子をはじめ、住僧をつれて講堂の庭に出でて月見をしている。.........あたり一面に照り渡る月影。........」(「三井寺」宝生流能謡本)

 

 

雲のが多いときならではの光景として

月光環

 

 

月光環と月光彩雲

 

月光彩雲

 

 

 

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9月21日午後11時半頃、桐生市にて

EF 70-200 mm F2.8L、EOS 6D、手持ち撮影、ホワイトバランスは太陽光、トリミング。

現像ソフト: キャノン Digital Photo Professonal 4(月面、月光環)、 Adobe Lightroom Classic CC(月光環、月光彩雲)

 

 


再び出会いたい花や景色(1)、ハッポウタカネセンブリ、八方尾根(長野県)にて

2021-09-17 | 

今年も見に行くことができなかった花や景色の画像(RAW)について再現像を始めた。そして、ブログのタイトルもかつてココログ時代に使っていたものに変えてみた。ワクチン接種によって自由度が増すような気分になりたいところであるが、自分達のような高齢者に対してはブレークスルー感染に注意との警告が何時か出されるかもしれない。SARS-CoV-2 は何とも厄介なウイルスである。

 

ここでは、かつて、八方尾根で出会ったハッポウタカネセンブリ(八方高嶺千振)の花をアップする。このものは蛇紋岩変性の八方尾根固有種である。リンドウ科センブリ属の多年草。花は直径1 cm程度と小さいので見つけにくいが、マクロレンズを通して見る花の色合いは実に魅力的である。

 

蜜腺での蜜を舐めるアリ

 

淡青色の花びらには濃い紫色の斑点が多数ある。花期は6月下旬から8月下旬、茎の高さは10-40 cm。八方尾根の蛇紋岩地に局在している。

 

マクロレンズで約30分間、格闘(苦笑)した結果である。

 

 

 

 

 

八方尾根にて(白馬三山方向)

 

 

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撮影、2011年7月上旬。 EF 100 mm F2.8L、EOS50D、ホワイトバランスは太陽光(昼光)。

 

 


草むらで薄日を浴びる彼岸花(ヒガンバナ)、2021年9月

2021-09-15 | 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草むらで、彼岸花(ヒガンバナ、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草)が薄日を浴びていた。爽やかな風が吹いてくると、エノコログサ(別名、ネコジャラシ)などの花穂がヒガンバナの周りで揺れた。この有様を眺めているうちに、草むらの雑草とヒガンバナの組み合わせによる新鮮な色彩感に、撮り手は次第に引き寄せられた。多分、子供の頃、しびとばな(死人花)、ゆうれいばな(幽霊花)、すてごばな(捨子花)など、今では使われていないような別名を大人から聞いて、この花に言い知れぬ妖しさを感じた記憶が残っているためだろうか。

別名、マンジュシャゲ(曼珠沙華)は赤い花を表す梵語とのこと(花の大歳事記、角川書店)。このものには地方によって様々な名がある(山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花、山と渓谷社)。

 

 

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9月15日、桐生市にて。EF 70-200 mm F2.8L (開放絞り)、EOS 6D。


日の出を待つ(その2)、市街地を囲む山並みでのモルゲンロート、2021年9月

2021-09-07 | 朝景

当地では、前夜に上空が雲で覆われると、次の日、色の濃い朝焼けの景色がときに現れる。このささやかな経験則にしたがって、今朝も午前5時前から散策路で日の出を待った。昨夜は厚い雲で覆われる空模様であったからだ。日の出は5時19分であった。三方を山並みで囲まれた散策路が日射しで明るくなるのは、約1時間後である。

 

午前5時20分頃、この時季にしては稀なほどの朝焼け。朝日はこの山頂の右側(南側)から昇る。

 

 

里山でのモルゲンロート、朝日に染まる1,000メートル峰(北東側)(5時30分頃)

 

 

約5分後の光景(霧が立ちのぼる)

 

 

東側の尾根で遮られていた日射しが、北西側の山頂(城山、桐生城跡)を照らし出した(5時40分頃)。

 

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この瞬間よ止まれ、汝はいかにも美しい(ファウストから)(5時45分頃)。

「3枚組パノラマにて」

 

霧雲も朝日に染まった(6時頃)。

 

 

散策路に、日射しが届きはじめた(6時10分頃)

 

 

この後、頭上は厚い雲で覆われた(午後まで)。

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撮影、9月7日午前5時前〜6時過ぎまで、桐生市にて。

 

 

 


里山が雲間からの日差しを受けて、2021年9月

2021-09-06 | 雑感

あの暑かったときが懐かしく感じられるほど、雨模様で気温の低い日々が続いている。しかし、今日は市街地周辺の山並みが雲間からの日差しで部分的に照らし出される時間帯があった。

 

 

 

 

落葉広葉樹林の緑が盛夏のときにくらべて幾分か褪せている。低い気温の影響を受け始めたためであろうか。

 

撮影、9月6日午後

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昨年11月下旬において。

 

雨模様の日に(先週)。このような天候のときは、霧が立ちのぼる。