先月下旬から、キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が花を開きはじめた。このものは種苗会社から実生との苗を購入し10年以上育ててきたものである。
毎年のことながら、花が開くとその色、形、そして質感に、わたくしたちは感動を覚える。
花が開くと同時に、小さなアリが活発に蜜を求めて花の中を動きまわる。花の中で粒状に見えるものはアリである。
花はもちろんのこと、花のつきかた、葉の色、独特の形、質感なども素晴らしい。
昔話になるが、わたくしたちは裏磐梯地区(福島県)でキレンゲショウマの花にはじめて出会った。この場所でキレンゲショウマが生育されていることに驚いた。しかし、そこで見た花の美しさを、わたくしたちはいまだに忘れることができない。
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徳島県のホームページでの資料から(部分的に要約引用)
「キレンゲショウマは県内において剣山の限られた場所で生育している。 宮尾登美子氏の「天涯の華」以来、開花時期にはキレンゲショウマの花を見に来る県内外の人が絶えない。群落内に足を踏み入れ、踏み倒しや手折るなどをしながら花を撮影している。また、花茎を採取したり、盗掘などよる被害が激増した。
ニホンジカによる食害が目立つ。ニホンジカはキレンゲショウマを好み、群落内の地上部を根元まで徹底的に食い尽くす。結果として、キレンゲショウマは一時、壊滅状態になった。」
キレンゲショウマは、NHK朝ドラ「らんまん」にも登場した。
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今朝から、レンゲショウマ(蓮華升麻)のツボミも開いた。
ー 撮影 7月下旬、8月2日 ー