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こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今日の彩り(その2)(4月)

2025-04-26 | 

今年は山肌が萌葱色を帯びた頃はその色彩感を乏しくする空模様が続いた。今日は久しぶりに霞んでいるものの青空が見える天気になっている。

山城跡でのソメイヨシノの花は僅か数日間で散った。夏日とも言われた高い気温の影響を受けたためである。いま、新緑の濃さは例年ならば5月中旬以降でのそれになっている。

 

周囲の山並みでは、先週からヤマフジの彩りが加わっている。このものにとって、今年はいわゆる表年である。

 

サクラソウ「南京小桜」。芽生えや花茎の伸長は遅れていたので案じていたが....。このものは江戸時代につくりだされた最古の園芸種である。

 

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)

 

 

デンドロビウム・ノビルタイプ

わたくしにとって、「キミ」は同じ部屋で冬の寒さに耐えた戦友(?)である。「キミ」のために、わたくしはエアコンを使わなかった。いま、「キミ」の優しい香りが部屋に漂っている。

 

 

24ー26日、自宅および周辺(山肌)にて

 

 

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今日の彩り、ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)の開花 (4月)

2025-04-21 | 

毎年のことながら、小さな庭の一角を占めている花木が大きな花を開くと、視覚的に春の到来を強く感じる。約20年前、一株のシャクナゲが通勤路沿いの花屋で花を開いていた。店の片隅に置かれていたが、このものは当方が躊躇するほど高価であった。理由は、価格を気にしない花道家のオーダーで仕入れたが、希望する時季(3月)に開花しなかったので引き取った、関東では珍しい品種のためであった。しばらくすると花期が終わりに近づき大幅に値引きされたので、そのシャクナゲを当方は入手した。

入手したものはツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)であった。このものは関東において自生していない。関東で自生しているものはアズマシャクナゲ、ハクサンシャクナゲである。

シャクナゲの大きさ:高さ1.5 m、横 2 m、奥行き1.5 m。自生地では高さが3m程度まで成長するとのこと。

朝の陽射しを浴びて輝くツボミと花。見つめていると色彩美術館に入場しているような錯覚に陥る。

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)は日本固有種であり、紀伊半島、四国南部、九州の深山に分布している。いくつかの群生は天然記念物に指定されている。

庭のものは接木タイプ(園芸品)であるが、交配種ではない。花の彩りと質感は自生種の由来のものであり、アズマシャクナゲやハクサンシャクナゲのそれらとは大きく異なる。

 

この数日間での高い気温によって。今日は膨らんだツボミと開きじめた花が近くの山から昇ったばかりの朝日を浴びた。明後日は雨が降るとの予報が出されている。この状態での彩りと質感を保つために、当方はカバーを用意したい気分になっている。

*****

21日、22日(一枚目(追加))、EF 100 mm F2.8L、EF 17-43 mm F4L、解放絞り、RAW → JPEG、太陽光、自宅にて。

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春の訪れを感じて(その4)、大学キャンパスでの枝垂れ桜(4月)

2025-04-13 | 

市内の大学(桐生キャンパス)に植えれている枝垂れ桜(シダレザクラ、バラ科サクラ属)が潤いのある彩りの花を開いている。昨日は明るい空模様を反映して、春爛漫の雰囲気を醸し出していた。

背景は100年以上前に建てられた講堂である(現在は歴史的建造物として保存されている)



 

垂れ桜はキャンパス内の池を囲んでいる。枝垂れ桜と池との組み合わせは珍しいかもしれない。

 

ベンチに座って桜と満月を眺めたいが。今日は朝から冷たい雨が降っている。

 

*****

*****

池の周りでは、モミジが新しい葉とツボミを出していた。

 

青空を背景とする桜は美しい。

 

ここでは画角に入っていなが、キャンパス内にはこれから花を開く桜も植えられている。

余談ながら、この講堂はテレビドラマや映画に何度か登場している。


 

4月12日午前、桐生市、国立大学法人群馬大学桐生キャンパスにて。

 

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春の訪れを感じて(その3)、 残雪の八海山(魚沼三山(越後三山))と桜並木 (アーカイブス)

2025-04-11 | 

この時季になると、あのときの桜と雪山による美しい景色を今だに思い出す。それは、2009年4月中旬に偶然に出会ったものである。その年は雪解けが早かったので、関越自動車道での長いトンネル(関越トンネル、11 km)を通過して魚沼市方面(新潟県)に私たちは向かった。そして、桜並木の奥に残雪の八海山(はつかいさん)などがそびえるスポットに車を止めた。

 

 

雪が残っていた魚沼三山(越後三山)(左から、八海山(1778m)、平ヶ岳(2003 m)、魚沼駒ヶ岳(2085 m))。当時、桜の木はそれほど大きくなかった。それでも、自分たちの街では出会えないこの景色に、私たちは深く感動した。

 

このスポットは車の宣伝に使えそうだとジョークを言いながら.......。車はホンダ・シビックであった。

 

桜並木と八海山から巻機山(まきはたやま、1960 m)までのパノラマ

 

八海山のクローズアップ(1)

八海山のクローズアップ(2)

 

「古来修験道の山はたいてい岩山であって、その嶮岨(けんそ)な箇所には鎖や鉄梯子をとりつけ、参拝者の胆(きも)を寒からしめる所に、その功徳を誇っているように見受けられる。八海山も例外ではない。恐怖の度合いにおいては全国一かもしれない (深田久弥、日本百名山、魚沼駒ヶ岳)」

八海山のクローズアップ(3)

八海山のクローズアップ(4)

 

八海山の麓にて。花もされることながら、一本の枝がU字形に曲がっていることも、私たちには印象的であった。

 

数年後に、この景色を出会いたく4月中旬にこのスポットに向かった。しかし、そのときは桜は花を開いてなく、あたり一面に雪が残っていた。今は桜も大きくなったであろう。今年は雪解けが進んでいるようである。

*****

余談: 記事を投稿する前に、ここでの構図(八海山などを背景とする桜並木)に相当する景色の画像を、地元からのものを含めてCoogleで検索してみた。しかし、記事での画像のような構図で撮ったものは次の例だけであった。「PIXTA(画像・動画の素材サイト)、一例の画像、タイトルは「雪の八海山と桜並木(tenjouさん)」

*****

撮影:2009年4月中旬(後半)、再現像 2025年4月、ホワイトバランスは太陽光、RAW(撮影、現像)→ JPEG変換。

 

 

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ミツマタの開花、桐生川上流にて(3月)

2025-03-23 | 

桐生川上流部の川沿いに自生しているミツマタ(三又、ジンチョウ科の落葉低木)が花を開きはじめた。先週末からの異例の暖かさに刺激されたのであろう。まだ芳香が漂うまで開花は進んでいないが、陽射しで輝く花の姿が少し目立つようになった。今日はスギ花粉を被ることを覚悟して、当方は川沿いを散策した。

小さな群生地にて

どの花の塊に焦点を合わせようかと迷いながら

 数日後は香りに包まれて、シャッターボタンを押すことなるだろうか。残念ながら、今週後半において天気が崩れると予報されている

 どのように表現したらよいだろうか、花、ツボミなどの美しさに対して

 

 

突然、ルリタテハ(タテハチョウ科ルリタテハ属)が近くの花にとまり翅を開いた。今冬での厳しい寒さに耐えた姿に、レンズを向けながら「たいへんだったね」とねぎらいの声をかけた

 

 川沿いの群生地、これから花々の色で覆われる

 

*****

23日午前中、桐生市梅田町にて。EF 100 mm F2.8 L、EF 70-200 mm F4L、ホワイトバランスは太陽光、RAW(撮影、現像)→ JPEG変換。

 


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ゲンカイツツジ(玄海ツツジ)、庭の春告花(3月)

2025-03-17 | 

昨日の雨と今朝の陽射しに刺激を受けたためであろうか、ゲンカイツツジ(玄海ツツジ)の園芸種「光源氏」が花を開きはじめた。このツツジは葉が出る前に花を開く。

近くの山から朝日が昇るときを待って

花は独特の彩りを帯びている

先々週まで、ツツジは枯れ木の枝先に小さな硬いツボミを付けている姿であった。

今週後半から暖かくなるとの予報が出されている

朝日を浴びるジンチョウゲ(沈丁花)

 

17日朝、自宅にて。EF 100 mm F2.8L、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。

 

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洋ラン、デンドロビウム・キンギアナムタイプの花に朝日を浴びせて(3月)

2025-03-10 | 

一昨夜(8日)では降雪がありそうだとの予報が出された。前記事のタイトルに疑問符を付けておいてよかったとの気分になったが、空模様での変化は雨の段階でストップした。そして、翌日(9日)から陽射しが春の到来を思わせるような雰囲気を演出しはじめた。それではと、同居し冬越しをさせてきたデンドロビウムを朝日が射す庭に出してみた。

先週からツボミを開きはじめたデンドロビウムは、朝日を浴びて一気に目覚めたようである。このものならではの色と質感を、花が取り戻した(室内ではそれらがいまひとつであった)。わたくしたちは自然光のもとでその真価を発揮すると訴えているかのようにであった。

デンドロビウム・キンギアナムタイプ「こまち」

透過光で見る花々。花芽はバルブの先端(頂部)から出て伸びる。これがキンギアナムタイプの特徴である。

背景での玉ボケはツクシシャクナゲの葉での光沢によるものである。

数える気にならないほど多くの花が開く。花期は一ヶ月以上。バルブ(茎に相当し、成長させるための養分と水分を蓄えているラン特有の器官)は他のデンドロビウムのそれに比べて長い。草丈は40センチほどである。

 

デンドロビウム・キンギアナムタイプでは、「こまち」の他にもう一種類を育てている。花の名は不詳。昨年はほとんど花を開かなかったので、幾分か邪険扱い気味で育て続けたが、「こまち」にないパッションを感じさせる花を、今年は開いた。

 

 

 

デンドロビウムはアジア、オセアニアに分布するラン科の植物であり、現在確認されている原種だけでも1000種が記録されている。セッコク(石斛、長生蘭とも呼ばれている)は日本原産種である。  デンドロビウム・キンギアナム・キンギアナタイプは、オーストラリア東部を原産とする小型の原種キンギアナムを中心にして交配育種され、品種改良がされてきたグループの総称である (江尻宗一、デンドロビウム、12か月栽培のナビ15、NHK 趣味の園芸、NHK出版)

 

9日、自宅にて。EF 100 mm 2.8L(マクロレンズ)、 RAW (撮影、現像)→ JPEG変換、ホワイトバランスは太陽光(昼光)。

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今年の花、フクジュソウ(福寿草)、ある山里にて (2月)

2025-02-26 | 

 

 

 

 

 

 

 

今日の最高気温は15℃、幾分か春の足音が聞こえはじめた。山道での路面凍結に神経質になりながら、フクジュソウ(福寿草)の小さな群れを訪ねてみた。朝の時間帯であったが、開きじめた花が陽射しを浴びて特徴的な輝きを放っていた。

落ち葉などによって枯れ一色に見えるなかで、花と葉を開きはじめた姿が視界に入ったとき、今年も出会えたかと思いながら望遠レンズを向けてシャッターボタンを数十回も押した。季語において福寿草は冬の花とされているが、このものはわたくしにとって春告草(はるつげぐさ)である。

 

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ロウバイの花、梅田湖、湖畔(桐生)にて (1月)

2025-01-31 | 

ロウバイ(蝋梅)の香りが漂う時季になった。今日は、桐生川ダム湖(梅田湖)の湖畔で花を開きはじめたロウバイにレンズを向けてみた。ときどき、冷たい風が吹いてきたが、陽射しを浴びて輝く花々には、水辺においてならではの魅力が感じられた。

 

風が吹いているときに。風で立つ波と波による陽射しの反射を背景として

 

午前中では逆光になるために背景の山並みでの色彩感が薄くなる(結果として、ロウバイなどの彩りが際立つ)

花びらの透明感に惹かれて太陽の輝きを入れてみた

おしべにピントを合わせて。まだ花粉を放出していないが....

花と残っている枯れ葉の組み合わせも魅力的である

 

ダム湖、ロウバイ園、駐車場など(部分的)

 

この場所には梅田緑地台公園として、子供用遊具や水洗トイレなどが備えられている。おりひめバス「台」バス停下車、徒歩1分。

来週は立春寒波が襲来するとの予報が出されている。開きはじめた花々が寒波に耐えることを願って......

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31日11時頃、桐生市梅田町にて。ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。

 

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今日は大寒、ホトケノザ、陽射しを浴びて(1月)

2025-01-20 | 

今日は二十四節気の大寒であるが、日中において南東方向からの風によって当地の最高気温は15℃まで上がった。昨日は10℃に達しなかったが。この天気を反映して、ホトケノザ(仏の座)が花を開き、花の内部や周辺でアリ(蟻)が動き回っていた。

このものの花は小さいが、クローズアップによってこの花ならではの魅力に気付き、わたくしは感嘆した。

かぶと状の上脣は美しい色の毛で覆われている。

花粉は美しいオレンジ色を帯び、我ここにありと花粉媒介者(ハナバチなど)に知らせている。

ハナバチなどを引き付けることにおいて、花の模様と形は絶妙である。

この時季にもかかわらず、アリは活発に動き回っていた。

この花の群れが庭全体に広がることを期待している。夏が終わった頃に懸命に草を刈った者として。

 

ホトケノザ(仏の座)

シソ科オドリコソウ属、サンガイグサ(三階草)とも呼ばれている。本州、四国、九州、沖縄に分布し、花期は3ー5月とされている(山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」)。春の季語。

葉が段々についている(三階型、トリプルデッカー)、結果として陽射しをできるだけ浴びて光合成の効率を高めている。

葉の形は鋭くないノコギリ歯のようである。雨の少ない時季での草花として、葉は短い毛で覆われている。水分を捉えるためである。実に自然は必然性に満ちている。

牧野富太郎博士は、このものを春の七草の一つ、ホトケノザ(キク科コオニタピラコ)と区別するために、三階草(サンガイグサ)と呼ぶことを提唱したと聞いている。三階草があの「NHK 朝ドラ」に登場したであろうか、わたくしは覚えていない。

*****

20日正午、マクロレンズ使用、ホワイトバランスは太陽光。

 

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