今は薄日が差しているが、当地ではすっきりしない空模様が先週から続いている。しかし、ときには撮らずにはいられないような景色が現れる。一作日、午後後半に一時的ながら、うろこ雲と波状雲が青空を背景として浮かぶことがあった。
今更のことながら、水という奇跡の物質の姿とそれによって生まれる自然の変化には思いがけないものがあると思いつつ、この景色をしばらく眺めていた。
閑話休題。
日の入り直前には何とも面白い雲が西方向に現れた。その形は何に例えられるだろうか。当方はかつて注目を集めた超音速旅客機コンコルドを想ってみた。たまたま、ある空港でその特異な姿を眺めたことがあるからだ。
そして、不思議なことに、大部分の雲(積雲)が夕日に染まっているにもかかわらず、この雲はほとんど夕焼け色を帯びていなかった。
雲は飛行機雲に由来するものであろうか。うろこ雲あるいはひつじ雲に分類されそうな雲が一定の方向に並んでいる。
この雲がなぜ夕焼け色を帯びていなかったのであろうか。その原因を少しは探ってみようかと思ったが、許されている範囲(量)でビール(350 mL)をゆっくりと楽しむ時間帯が迫っていた。雲が赤く見えるのはこちらに太陽の赤い反射光が届くからであり、白く見えるのは青から赤にいたるまでの反射光がこちらに届くからだと、中途半端なことを思いながら撮影を止めた。
23日夕刻、桐生市にて。