朝夕での寒さには閉口しながらも、日中での日差しに後押しされて、当方はなんとか散策を続けている。山並みでの色彩感が落葉で乏しくなったために、青空に浮かぶ雲の変化に目を向けながらである。当地は関東平野の山際に位置しているので、青空に浮かぶ雲の種類と形がしばしば短時間のうちに大きく変化する。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え消え消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。(鴨長明、方丈記)」は、当地での雲の変化にも当てはまる至言である。
アップした画像は27日での変化を追った結果である。
帯状の雲と毛状雲(巻雲)
毛状の雲と波状雲
うろこ雲
レンズ雲(夕刻)
日没後に現れた放射状の波状雲
この状況のもとで、今年最後の満月が昇ることを期待したが、斑状雲は間もなく消えた。
撮影:27日。
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ところで、この日、当市では午後1時半頃から突然、停電事故が発生した(午後4半頃まで、範囲は1万9千世帯)。当方はディスクトップ型で作業をしていたので、データ復旧に時間を要する結果におちいった。もちろん、ネットワーク、固定電話、室内照明、室内暖房、冷蔵庫などがすべてシャットダウンした。一時的に閉店したスーパーストアーなどがあったと聞いている。
「停電について、東京電力パワーグリッドは28日、変電所での作業ミスが原因であったことを明らかにした。同社群馬支所によると、桐生変電所で26日に変圧器の故障を検知する機械を交換した際、ケーブルの配線に誤りがあり、停電につながった(読売新聞オンライン、群馬のニュースと話題(29日午前5時)、原文引用)」。
シャットダウンした信号機
突然の停電は、2011年3月11日、信号機が作動していない国道(100 km)を約6時間走行して帰宅したときのことを、当方に蘇らせたアクシデントであった。