こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

山並みの上に浮かぶ雲の変化に目を向けて 2023年12月

2023-12-29 | 
朝夕での寒さには閉口しながらも、日中での日差しに後押しされて、当方はなんとか散策を続けている。山並みでの色彩感が落葉で乏しくなったために、青空に浮かぶ雲の変化に目を向けながらである。当地は関東平野の山際に位置しているので、青空に浮かぶ雲の種類と形がしばしば短時間のうちに大きく変化する。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え消え消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。(鴨長明、方丈記)」は、当地での雲の変化にも当てはまる至言である。

アップした画像は27日での変化を追った結果である。


帯状の雲と毛状雲(巻雲)


毛状の雲と波状雲


うろこ雲


レンズ雲(夕刻)


日没後に現れた放射状の波状雲


この状況のもとで、今年最後の満月が昇ることを期待したが、斑状雲は間もなく消えた。

撮影:27日。

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ところで、この日、当市では午後1時半頃から突然、停電事故が発生した(午後4半頃まで、範囲は1万9千世帯)。当方はディスクトップ型で作業をしていたので、データ復旧に時間を要する結果におちいった。もちろん、ネットワーク、固定電話、室内照明、室内暖房、冷蔵庫などがすべてシャットダウンした。一時的に閉店したスーパーストアーなどがあったと聞いている。

「停電について、東京電力パワーグリッドは28日、変電所での作業ミスが原因であったことを明らかにした。同社群馬支所によると、桐生変電所で26日に変圧器の故障を検知する機械を交換した際、ケーブルの配線に誤りがあり、停電につながった(読売新聞オンライン、群馬のニュースと話題(29日午前5時)、原文引用)」。

シャットダウンした信号機



然の停電は、2011年3月11日、信号機が作動していない国道(100 km)を約6時間走行して帰宅したときのことを、当方に蘇らせたアクシデントであった。



日の出前の青空に広がる放射状雲 2023年12月

2023-12-24 | 
山に囲まれた街での日の出は遅い。太陽が山並みから昇る前に上空は明るくなる。今朝は、そのような時間帯において、青空と放射状雲が織りなす模様と色彩が、雲ファンのわたくしにとって印象的であった。






放射状雲は、高度 5.000から10,000 m に現れる、すじ雲(巻雲)、うろこ雲(巻積雲)、ひつじ雲(高積雲)、高層雲層で構成されていた。とくに、毛や繊維を想わせる細いすじ雲の重なりによる毛状雲(毛状巻雲)は、自然界が見せてくれるこの時季にふさわしい佳作であった。





日の出は6時52分(群馬)であったが、視点では7時30分頃まで朝日は眩しくなかった。




なお、今朝の最低気温は−2℃(午前7時頃)であった。

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12月24日午前7ー8時、桐生市にて



何気ない風景 (その2)  夕刻での空模様、日の入り前後での変化

2023-12-19 | 夕景
今朝は日差しのない暗い空模様でスタートしたが、早朝に出された予報との異なり、日中は太陽がはっきりと見える状態になった。ところで、日毎のみならず日内において寒暖差が大きい天気にいささか閉口して、底冷えのする空気に包まれる早朝や夕刻での散策を、先週から当方は億劫に感じている。それでも、上空に浮かぶ雲が朝日や夕日に染まると、早足で外に飛び出し展望所に向かう、習性として(苦笑)。

アップした画像は先週に撮った日の入り前後での空模様である。このときは約40分の間に、数種類の雲が夕方の空を飾った。

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15時55分頃、画像(1)
 あまり大きくない積雲(綿雲)が山並みの上空に流れてきた。


16時10分頃、画像(2)
 雲の形に変化の兆しが見られはじめた。


16時13分頃、画像(3)
 僅か3分後、雲の塊は放射状に広がる波状雲に変化し、その波状雲が日差しを受けて輝いた。



16時15分頃、画像(4)
雲の状態はさらに大きく変化し。ひつじ雲やうろこ雲も現れた。


16時20分頃、画像(5)
夕焼け色で薄化粧をした透明な空を背景として、ひつじ雲やうろこ雲がシルエットとして浮かぶ場面を期待したが。


16時28分頃、画像(6)
夕焼けによる薄化粧が消えはじめた。このときでの日の入りは16時30分(群馬)であった。通常、この画像の状態で夕焼けは終わる。


16時32分頃、画像(7)
ところが、山並みの上空に浮かぶ雲は再び夕焼け色を帯びた。


16時33分頃、画像(8)
雲の夕焼け色がさらに濃くなった。



16時35分頃、画像(9)と画像(10)


雲が夕焼け色で輝く場面は1分間ほど続いた。




暗くなった山並みで囲まれた地点で眺める夕焼けには、なにか妖しげな美しさがあると思いつつ、当方はシャッターボタンを押した。

撮影:12月15日、桐生市にて。

何気ない風景 (その1) 夕日に染まる浅間山

2023-12-12 | 山を眺める
夕日がこの山から離れた位置に沈むとき、雪を被っている山頂と山腹上部が真横から日差しで赤く染まる。これまで、何度もその光景を眺めてきたが、今回も落日が終わって周囲が暗くなる寸前まで、あるビューポイントで夕日に染まる浅間山(2,568 m)を撮ってみた。

午後4時過ぎ、山並み全体が霞んでいた


午後4時15分頃、周囲の山々(1,500〜2,000 m)は日陰に入り、夕日に染まった山体が浮き出てきた


午後4時30分過ぎ、日の入り直後にて



このときは、生い茂る木々の合間から赤城山を撮ってみた。このビュースポットでは、かつて木々の高さを気にすることなく里山の奥に赤城山を望むことができた。自分の感覚では、この数年間、木々の生長が早くなっているように思えてならない


日の入り直後にて。右から、黒檜山(最高峰、1,828  m )、駒ヶ岳、長七郎山、地蔵岳(山頂にアンテナ)




12月上旬、桐生市にて。



八ヶ岳連峰、最高峰でのダイヤモンド サンセットを望んで、2023年12月

2023-12-07 | 夕景
先々週から、当地の展望スポットから望むと、夕日が100 km 以上も離れている八ヶ岳連峰(長野県、隣県)に沈む。そこで、最高峰の赤岳(2,899 m )に夕日が沈む場面を撮ってみた。八ヶ岳連峰はおおよそ20の峰が南北 25 kmにわたって連なる高峰である。この連峰に夕日が沈む場面は何度か記事としてアップしているが、4日に出会った光景は、これまで以上に、わたくしにとって印象深いものであった。

アップした画像は、あまりにも眩しくて肉眼では直視できなかったために、カメラのディスプレイを見ながら落日のプロセスを追った結果である。

午後4時20分頃、夕日が赤岳に沈みはじめた。



先月末から今月上旬では、夕日が沈む時間帯が1年のうちでもっとも早いと言われている。

太陽の大きさを実感して(太陽の見かけの大きさは、天頂付近では月のそれと同じくらいであるが)。



夕日が沈み終わる直前にて
輝きがさらに増して山頂部を突き抜けるような光芒が現れた瞬間である。



ダイヤモンド サンセットの瞬間
有史以前の火山活動とその後の風雨による浸食作用で鋭い牙を突き立てている稜線が耀いた。その輝きは、2000年に国立科学博物館で開催されたダイヤモンド展で展示されていた大きなダイヤモンドの輝きを彷彿させるようであった。




その後、100 km以上離れて望んでいるとは思えないほど明瞭なシルエットが現れた。



ちなみに、かつて山麓で撮った赤岳などのシルエットを添えた(2012年撮影)。


鋭い牙を突き立てている稜線のシルエット(2012年撮影)




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撮影:12月4日、桐生市にて。望遠 200 mm、ホワイトバランスは太陽光(5,300 K)、光芒を出現させるためのクロスフィルターなどのフィルターは使っていない。






崇禅寺での紅葉(群馬県桐生市) 2023年

2023-12-02 | 紅葉
萬松寺崇禅寺は市内西地域の山間部に位置している(桐生市川内町)。崇禅寺は1205年に開創され、1370年に鎌倉大本山臨済宗の禅寺として開山された(崇禅寺HP)。

晩秋になると、境内は美しい紅葉で彩られる。アップした画像は昨日の午後(12月1日)に撮ったものである。部分的には落葉がはじまっていたものの、日射しに燃える紅葉の彩りはこの寺ならではの雰囲気をかもしだしていた。

















今年は市街地を囲む山並みでの彩りが例年よりも濃い。










12月1日午後2−3時頃、ホワイトバランスは太陽光。