こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

ツツジで彩られた漢拏山(ハルラサン、할라산、済州島、韓国)に登って(回想)

2023-06-12 | 旅(国外)
 
6月に入りますと、この山で眺めた美しい景色を思い出します。あるとき、済州島でハルラサン(漢拏山、1,950 m)に登る機会がありました。漢拏山には幾つかの登山路がありますが、わたくしたちはもっとも距離が短い霊室(ヨンシル)登山コースを往復しました。韓国の知人達から、このコースでの景観は素晴らしいとアドバイスを受けたからでした。
 
 
 
漢拏山、搭乗機が着陸する前にて
 
 
漢拏山とかつての寄生火山(側火山)
 
 
 
 
登山路入口(1,280 m)にて
 
 
 
山頂にまでは行けませんが、コースの距離は3.2 km 、登りでの標高差は約 450 m です。
 
 
 
このときは、たびたびの日曜出勤、ときには徹夜勤務との状態から解き放されましたことをきっかけとして、近所の山、鳴神山(980 m、登りの標高差 500 m)に、花のシーズンでは週1、2回登っていましたので、距離と標高差に対して抵抗感をもちませんでした。
 
 
コースでの案内(野生ラン)から。 「Take a close look at there!(そこをよく見て!)」。おおらかですね。わたくしは国内でこのような案内を見たことがありません。しばしば、「花は撮るものにして、盗るべからず」との注意書きには出会いますが。
 
 
 
 
案内図左から、カモメラン(鴎蘭、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)、クモキリソウ(雲切り草、ラン科クモキリソウ属の多年草)、オニノヤガラ(鬼の矢柄、ラン科オニノヤガラ属の多年草)、アケボノシュスラン(曙繻子蘭、ラン科シュスラン属の多年草)。
アケボノシュスランのシノニム(分類学上での異名)に...Makino との名があります。オニノヤガラは葉緑素を持たず、光合成を行わない腐生植物です。
 
 
 
登りはじめて間もなく、見事な柱状節理による岩壁が視界に入りました。
 
 
 
 
 
 
コースは良く整備されていましたが、風が強く吹いていましたので、ときにはロープに身を寄せて待避しました。
 
 
 
標高1,500 m付近から、霊室コースの核心部を歩くことになります。
 
 
 
ときどき霧雨が降る不順な天候のために、案内図にあるような全景を眺めることはできせんでしたが、この眺めでの雰囲気に感動を覚えはじめました。
 
 
登ってきた道を振り返って見ますと。 案内板に描かれた Bolle Oreum(寄生火山)は濃い霧に隠れていましたが。
 
 
 
覚えはじめたと書きましたのは、この箇所より高い位置で、群生しているゲンカイツツジで彩られた景色に出会ったからです。
 
 
雨で濡れた花々は一際色濃く見えました。
 
 
柱状節理による岩壁のそばで、ゲンカイツツジが花の盛りのときを迎えていました。
 
 
 
彩りの美しさに誘われて、わたくしたちは登山路の崖側を歩きました。横風に注意しながら。
 
 
 
火山活動に起因する奇岩も多く見られました。
 
 
 
ゲンカイツツジの群れの彼方に、かなり霞んでいましたが、岩峰が見えます。
 
 
 
 
ゲンカイツツジと岩峰とのコラボレーションにつきましては、たかさんのブログ「たかたかのトレッキング、漢拏山」をご覧ください。
 
避難所に向かうコースにて
 
 
 
 
 
わたくしたちは、避難所で小休止してから往路と同じコースで戻ることにしました。午後から登り始めましたが、16時までに登山口に戻ることを管理事務所から求められていました。
 
 
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ラン類には出会いませんでしたが、一見、多肉植物に思える植物を見かけました。
 
 
ノアザミの一種と思われますが、漢拏山の植物を紹介しているホームページ(韓国国立公園案内)に、このような姿のものはリストアップされていませんでした。
 
 
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つぎの画像は、わたくしたちがいまだに忘れられない漢拏山からの嬉しいプレゼントです。
 
帰路において、濃い霧が突然去りましたので振り向きましたところ、わたくしたちがもっとも期待していました彩りが現れました。その彩りは僅か数分間の場面でしたが。
 
一面に広がるゲンカイツツジの彩り、筆舌に尽くし難い景色でした。
 
 
 
結果として、終わり良ければすべて良しとの気分で、わたくしたちは16時前に漢拏山を離れました。
 
 
 
 
帰国便にて、このようなときに限って快晴とは(苦笑)。
 
 
 
 
「一昔前の6月上旬にて」
 
 

回想、初めてデジカメを手にしたとき、ハワイにて(2005年)

2023-05-25 | 旅(国外)

「初心忘るべからず」とは世阿弥が書「花鏡」で述べた有名な言葉ですが、謡曲(能での素謡)を下手の横好きとのつもりで習い始めてから、当方はこの言葉を否が応でも意識せざるを得なくなりました。今回アップする画像は、初めてコンパクト型デジカメで手にしたときのものです。カメラのCCDセンサーの画像数は710万でした。

 

2005年12月中旬、ハワイ(ホノルル)にて

 

水平線上に浮かぶヨットが「天使の梯子」と呼ばれる雲間からの光を浴びている光景に、いわゆる「海無し県」に住んでいる者として、当方は深い感動を覚えました。その感動を、初めて手にしたデジカメラで表現できるだろうかと思いつつ、シャッターボタンを押しました。

 

 

達磨太陽にはなりませんでしたが、日が沈む直前での光景も撮影対象として当方には印象的でした。

ところで、あるとき、久し振りに知人から国際電話がかかってきました。知人からは「今、自分がどこにいると思うか」と尋ねられました。藪から棒の問いかけでしたので、返答できませんでしたが、「自分はハワイで水平線に夕日が沈む光景をいま眺めている。その光景の美しさを伝えたくなったので.......」と、知人は感動のシーンを語りはじめました。余談まで。

 

満月が美しかった夜に(ホテルのベランダにて)

ベランダのテーブルを台にして、シャッター速度 0.3秒、f値 2.8、ISO感度 200の条件で撮ってみました。

 

ダイヤモンドヘッド(火山)方向の朝景、昼景、夕景、そして夜景です。

観光パンフレットでお馴染みのアングルにて(ホテルのベランダから)

 

夕日で火山地形(クレーターの外壁)が浮き出ました(最高地点の標高、232 m)

光学3倍ズームを撮りましたものをトリミングしました。画素数が710万ながら、トリミングに耐える画像がそれなりに得られました。

 

この場合は、シャッター速度 1.0秒、f値 2.8、ISO感度 400 で撮りました。

 

宿泊したホテルのプライベートビーチにて

 

水族館にも寄ってみました

 

水槽に余計なものが写っています。失敗作ですが、この画像も「初心忘るべからず」の例として保存しています。

 

ココヘッドの遠景です。

 

当方の一眼レフにおいて、CMOSセンサーの画素数は2,500万(フルサイズタイプ)ですが、これからも「初心忘るべからず」にて身の周りの自然や花にレンズを向けるつもりです。  ハワイに行くチャンスがあればと思いながら.....。

 

キャノンのHPから

このごろは、画素数5,000 万などのCMOSセンサーを有するスマホが登場しています。18年間での著しい進歩を実感して。

 

△ 5月28日、画像の追加と記事の部分改訂。