国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)は広い。入口(中央口、南口、西口)を目的に応じて選ばないと、かなりの距離を歩き回ることになる。自転車専用通路をレンタル自転車でとの方法もある。私達は、中央口から入場して原種シクラメンが植えられてる花壇へと急いだ(3月22日、天候は薄曇り)。画像はクッリクすると、拡大することができる。
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原種シクラメンは、落ち葉が積もっている花壇の中で花を開いていた。
このものは園芸種のくらべて小振りであるが、花には独特の存在感がある。
原産シクラメンは20種類ほど知られている。公園のものはコウム種である。花期、冬から早春。
私達が訪れたとき、花は接写できないような距離の位置にあった(望遠レンズ使用)。
シクラメン: サクラソウ科の多年草。原産地は地中海沿岸からペルシャの間の低い山岳地帯。
花の姿がかがり火を思わせることから、かがり火草との別名がある。
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公園で撮った数種類の花
シクラメンのそばで咲く原種クリスマスローズ(ニゲル)。この清楚な花と原種シクラメンとのマッチングが面白い。
シクラメンの花言葉は嫉妬であるらしい。
園内の落ち葉の中に、オオミスミソウ(雪割草)
植物分類学上では、ユキワリソウはこのものではなくてサクラソウ科の高山植物であるとされている。
サクラソウ科の雪割草(長野県白馬村八方尾根にて、2011年6月中旬)
早春花としてのクロッカス(アヤメ科)も園内に多い。ところで、秋咲きのものはサフランとして区別されている。
木と落ち葉の中でのクロッカスは野趣を感じさせる。
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ここは森林公園である。そのため、早春の木の花が咲いていた。
トサミズキ(マンサク科)
このものは四国(高知県)の蛇紋岩地に自生していると聞く。私達は、何時か自生種を見たいと思う。
アテツマンサク(中国地方、四国、九州に分布)
萼が黄色や画像のような色を帯びている。岡山県に自生地があると聞いたことがある。花弁は細麺を想わせる。
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カタクリや福寿草なども咲いている。夏季には、毎年約3,000株のヤマユリが咲くとのことである(約10,000株が自生)。園内の花や木には名と原産地など記されている。森林公園は野鳥の楽園でもある。随所で、野鳥を撮るチャンスがあった。自分は撮らなかったが。
園内にて