こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

イワウチワの群生地、那珂川町富山地区、2014年4月

2014-04-10 | 

カタクリ山公園から、私達はイワウチワ(岩団扇、イワウメ科イワウチワ属、常緑の多年草)の群生地に向かった。花名は、岩地に生え、葉がうちわ(団扇)に似ていることに由来する(山に咲く花、山渓ハンディ図鑑2、山と渓谷社、2013年)。

道の駅ばとう(馬頭)で群生地への経路を聞き、私達は富山地区の船戸群生地に向かった。   なお、富山地区には、もう一つの群生地(金谷)がある。

林道入口の駐車場に車を置き、私達は群生地まで歩いた(1.3 km)。

林道には群生地までの距離が示された標識があり、道沿いでニリンソウ、トウゴクサバノオなどの草花が咲いていた。

林道入り口にて、矢印は帰る方向である(14時10分頃)。

群生地入り口付近にも駐車場があった。


群生地は山の北側斜面(杉林)にある。私達は14時40分頃から見学コースを歩き始めた。

稜線越しの陽射しがスポットライトのようにイワウチワを照らし出していた。


前日に雨が降ったためだろうか、辺りに薄い靄(もや)らしきものが漂っていた。

一瞬のことであったが、光路が虹模様になった。画像は急いでシャッターを押した結果である。


一面にイワウチワの花。 この群生の有様に圧倒される。

群生地は山林の手入れを始めた人によって発見され、3年前に公開された(地元の人から聞いた)。



稜線近くのコースにて。

 

 

見学コースはよく整備されている。

ロープが張られているので、イワウチワに気を取られて歩いても転げ落ちることはないだろう。

私達は、登山靴を履いて山道を歩く気分で、イワウチワによるアロマテラピーを楽しんだ。

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イワウチワは半日陰の傾斜地を好む。陽があたり過ぎると葉焼けが起こる。

杉(常緑樹)との組み合わせは、イワウチワに合っているのだあろう。

なお、イワウチワを絶滅危惧種に指定している地域(都道府県など)が幾つかある。

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私達は花冠の色が濃いものを探した。弱い逆光のもとで、花冠の色は優しく魅力的であった。


花冠は5裂すると言われている。このものでは、6裂(?)となっているかのように見える。

 
横向きのものを撮ってみた。

花冠は鐘形もしくは漏斗形であり、萼は離生する5個の萼片からなる(山に咲く花、山渓ハンディ図鑑2)。

横から見ると、花の全体像がイワカガミのそれに似ている

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群れを飛び出して、切り株を根城としているイワウチワ

このしたたかもの(?)は、檜ならね杉の舞台に立ちスポットライト(陽光)を浴びている。

 

蕾と葉。私達は葉の形が谷川岳でイワウチワとされているものと違うことに気づいた。これらの比較については、後日に。

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撮り歩いているうちに、時は16時過ぎとなった。 出口((入り口)のテント内での地元の方々による暖かいもてなしに、

懐かしさを感じた。私はかつて那珂川町から遠くにない那須地区を帰省先にしていたことがあるからだ。

 

帰る途中で、このユーモラスな姿に出会った。私達はまた来るぞと呟いた。マムシグサ(サトイモ科の多年草)。 

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群生地の詳細については、那珂川町富山舟戸いわうちわ群生地(https://www.facebook.com/tomiyama01iwauchiwa/)やトッラクバック項で公開している、minoさんのブログ記事「那珂川町のかたくり山とイワウチワの群生地3」をご覧いただきたい。

帰路では、高原山、男体山、女峰山、那須岳などの夕景が美しかった。

 
撮影: 4月5日14-16時

EOS 6D、EF 17-40 mm f4L、 EF 100 mm f2.8L (Macro)、EF 70-200 mm f4L。

 


カタクリの群生地、那珂川町(栃木県)、2014年

2014-04-06 | 

カタクリの群生地は自分達が住んでいる街の近くにもあるし、自宅近くの里山でもカタクリの花が春の訪れを告げている。それにもかかわず、私達は約2時間ほどドライブをして、カタクリ山公園(栃木県那珂川町)に向かった(4月5日)。

私達が午前11時近くに着いたとき、駐車場が満車になるほどであった。

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ある朝に眺めた浅間山、榛名山、赤城山、そして市街地

2014-04-03 | 朝景

ときには、市街地から遠望できる山の朝焼けを撮りたかった。しかし、今年の冬は寒かった。それなりの防寒の用意をしても、日の出の時をじっと待っていると、身体の芯まで凍えそうになった。また、降雪のために、展望の山までの道が凍結することも多々あった。

なんだかんだと理由を見つけては撮りに行くことが億劫だと思っていたために、市街地を囲む山々のモルゲンロートを撮るチャンスを逃してきた(反省/残念 = 30/70)。時が過ぎてしまったが、1月5日に撮った朝景色を、今日はアップロードする。

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市街地と浅間山などが朝の陽光で目覚めていく光景には、何か魅せられるものがあった。顔に向かってきた風は痛くなるほど冷たかったけれども、7時5分頃撮影。

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カシミール 3Dによる山座同定

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目覚めは、浅間山(2560 m)から始まった。モルゲンロートと周辺の山々(1000- 2000 m)や市街地との対比、これは束の間の光景であった(6時59分頃)。

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鼻曲山、浅間隠山、榛名山にも朝陽があたり始めた。湯の丸山(2000 m)には、朝霧がかかっている(7時3分頃)。

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市街地は桐生市、みどり市、伊勢崎市、前橋市、高崎市などである。合わせて、100万を超える人々が住んでいる。上州人として、撮り手は感慨のようなものを覚えた(7時10分頃)。

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この展望所(白葉峠)では、赤城山の全体を望むことができない。しかし、そのことがかえって、赤城山の朝焼けを際立たせる。左から、荒山、地蔵岳、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰)など、7時3分頃。

 

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地蔵岳(旧中央火口丘)から駒ヶ岳、黒檜山まで、7時5分頃。

 

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この日は展望に恵まれた。この画像は八ヶ岳連峰から赤城山までのパノラマである(7時6分)頃。更に気象条件が良いと、榛名山の右側(北側)に草津白根山や渋峠が写る。

 

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EOS 6D、EF 70-200 mm f4L、フィルター使用せず、RAW、Aperture 3.5(現像、画像処理)、PhotoStitch(パノラマ画像)。