こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

あるときに、赤城山での新緑(6月)

2024-06-14 | 赤城山

今日は早朝から雲一つ浮かんでいない空模様になっている。庭ではネジバナ(捻子花)やキレンゲシュウマ(黄蓮華升麻)などが強い日差しを浴びている。午後には日陰となる位置で育てているので、これらの草花にとって午前10時頃までの日差しがプラスの方向に作用することを願っている。ちなみに、11日において当地のアメダス測定所は全国観測値ランキング第一位の最高気温(33.2℃)を記録した(気象庁HP)。

アップした画像はある年に撮った「赤城山での新緑」である。今週での気温次第のことながら、当地(桐生)の最高地点(黒檜山・山頂)がある赤城山で新緑とレンゲツツジの対比を楽しみたいと思っているが.....

 

覚満淵と大沼(奥)、正面奥の山並みは五輪尾根、右側は最高峰、黒檜山(1,828 m)の山腹

覚満淵はかつて大部分が高層湿原であった

 

覚満淵付近でのレンゲツツジ(鳥居峠にて撮影)

 

小沼と黒檜山

 

長七郎山(1,579 m)で眺めた、地蔵岳(1,673 m) 

フェンスで囲まれているアンテナ設置箇所は高山植物の保護地でもある

 

白樺牧場とレンゲツツジ

牧場の秋景(2015年10月上旬)

 

このときは、クサタチバナ(草橘、キョウチクトウ科カモメツル属の山地に生える多年草、関東以西に分布)との出会いも印象的であった。

 

花がミカン科のタチバナを思わせことからこの名がある(山渓ハンディ図鑑、山に咲く花)

 

撮影 : 2014年6月下旬

再画像: RAW → JPEG、2024年6月13日、現像ソフト:キャノン DPP 4(カメラ附属)

 

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ある団体に多少なりとも会員として何かをしたいと思い、今までに撮ってきた画像を会員誌用に投稿する計画を立てた。今後「あるときに」とのタイトルを添えた場合、かなり以前に撮った画像が多く、これまでの記事でのものと重複する場合がある。ご了解いただきたい。

 

 


初冠雪の赤城山(渡良瀬川にて、2022年12月)

2022-12-12 | 赤城山

赤城山が雪を被ると、自分達の街にも冬が到来したことを、わたくしは実感する。赤城山の東半分は桐生の山であるからだ(増田宏、山紫水明ー桐生の山ー、みやま文庫)。7日朝、初冠雪とのニュースを聞き市内を流れる渡良瀬川で、その姿を眺めてみた。

 

初冠雪が部分的ながら目立つ赤城山(赤城七峰)

赤城七峰: (右から)黒檜山、駒ヶ岳、長七郎山、地蔵岳、鈴ヶ岳(写っていない)、荒山、鍋割山

雪化粧は限りなく透明な青空に溶け込むようである。

 

赤城山のこのような姿は元旦に開催されるニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)のテレビ中継映像に登場する。

 

雪化粧は、黒檜山(1,828 m)、駒ヶ岳(1,685 m)、地蔵岳(1,674 m)において濃くなっている

 

 

黒檜山(赤城山での最高峰)と駒ヶ岳、そして篭山と鳥居峠

 

 

地蔵岳(山頂に無線中継所が設置されている。展望と花の山)、長七郎山、小地蔵岳(1,574 m)

右端の矢印の箇所には鳥居峠からの林道がある。林道では長七郎山山腹付近に崩落箇所がある。

 

今回は、この橋(錦桜橋(きんおうばし、269 m)の歩行者・自転車専用路で赤城山を眺めた。

専用路には展望テラスが設けられている。

市街地背後の山並み(500-700 m)において、山頂付近は木々で覆われていないが、

これは2014年4月に発生した大規模山林火災に起因している(鎮火に一週間以上を要した。焼失面積 400 ha)。

 

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7日朝、桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光)、このときはPLフィルターを用いても、その効果が認められなかった.。

 

 


渡良瀬川で眺める今日の赤城山、2021年1月

2021-01-30 | 赤城山

赤城山を、市内の中央部を流れる渡良瀬川で眺めてみた。透明な青空にもとで、赤城山を構成している山頂、黒檜山(赤城山の最高峰、1828 m)などが雪雲で覆われていた。その姿に、あたかも関東平野を守るために雪雲に立ち向かうかのような気概を、撮り手は感じた。

 

 

 

 

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1月30日午前、桐生市にて。


夕陽に染まる赤城山と雪雲、渡良瀬川(桐生市)にて、2020年12月

2020-12-18 | 赤城山

朝から雪雲に覆われていた赤城山が、夕刻になると雪を被った姿で現れた。この山から吹き下ろしてくる冷たい風を浴びながら、雪雲に立ちはだかって、関東平野を雪から守っている堂々たる山体に、わたくしは畏敬の念を持ってレンズを向けた。

 

渡良瀬川・河川敷にて

望遠 70 mmにて

3枚組パノラマにて

 

夕陽に染まる赤城山と桐生市

4枚組パノラマにて

 

各山頂などは、左から荒山(鋭峰に見える)、地蔵岳(雲に隠れている)、長七郎山、鳥居峠、籠山(もっとも低い頂)、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰、1828 m)である。

鳥居峠は雲海を眺める名所である。籠山はアカヤシオ(アケボノツツジの変種)の群生地である。

 

夕陽に染まる雪雲

 

待ち望んでいた場面から

望遠 70 mm (3枚)による HDR

 

 

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12月17日午後4-5時、渡良瀬川(桐生市)にて。EOS 6D、EF70-200 mm F2.8L。


赤城山・黒檜山で出会った紅葉と大展望(2009年10月)

2019-10-19 | 赤城山

赤城山において、黒檜山(標高、1,828 m)は山頂から俯瞰的展望が楽しめる最高峰である。

この日は、またと無いような登山日和であった。途中、県道4号(赤城道路、前橋ー大沼)では、地蔵岳へのかつての登り口であった一杯清水付近で車を止め、道路沿いの紅葉を眺めてみた。この付近で、色の変化が盛りを迎えていたからだ。

 

 

このときは、道路の真ん中で三脚を構えて紅葉を撮っている人に出くわし驚いたことを、今でも覚えている。

 

大沼周辺の駐車場に車を置いて黒檜山に向かった。この山には、その年は数回ほど登ったが、登山ルートはすべて北面側(裏側、花見ヶ原キャンプ場から)であった。今回は南面(大沼側から)の直登ルートを歩いた。ルートの標高差は約450 mである。登山道には石や岩が多く登り難い箇所もあるが、大沼や南面での紅葉を見ながらの登りは楽しい。
 
黒檜山の登りにて、大沼の対岸には地蔵岳(矢印)がある(山頂に電波中継所)。10時頃)。
 

 

南面での紅葉。

 

「余談」北面での登山ルートには展望がないと、一部のガイドブックに書かれている。しかし、シラカンバやダケカンバの大木に囲まれての森林浴ができる。このルートは、勾配は緩やかであり登り易い。ただし、頂上手前の尾根付近から、ややきつくなる。距離は約4km(登り約2時間、下り約1.5時間)であるが、つつじの開花時期はその距離が気にならなくなる。


さて、黒檜山では、山頂の先に見晴らしが良いスポットがある。この日は、西や北方向の眺め極めて良かった。山にはツアーグループなど多くの人々が登ってきた。矢印、左から谷川岳、武尊山、至仏山。

 

矢印、左から鈴ヶ岳(赤城山)、子持山。

 

西方面(直下)を見る。左の山は鈴ヶ岳である。奥には子持山が映っている。また、大沼から北側を下る北面道路も見える(午後1時頃)。

 

子持山のクローズアップ。

 

皇海山(中央、台形の姿)を望遠で撮ってみた。山は、地蔵岳の山頂に立つと黒檜山に隠されるので見えない。皇海山の右には、鋸山がある。その奥に男体山や女峰山が見える(ここでは一部しか映っていない)。


日光白根山(最奥)は、幾重かの山並みの上に見ることになる。

 

日光白根山と皇海山との位置関係。

 

左から、武尊山、笠ヶ岳、至仏山(最右)である。

 

尾瀨のシンボルである至仏山と燧ヶ岳(双耳峰)を同一アングルで撮ったものである。燧ヶ岳の右に、なだらかな山の形が少しばかり映っているが、これは会津駒ヶ岳である。

 
燧ヶ岳と会津駒ヶ岳。
 

 

谷川岳山頂には、厚い雲がかかっていた。このような写真を撮ることができるのも、黒檜山で眺めるからだ。
 

 

黒檜山の山頂では、ツツジを除いて紅葉は終わっていた。奥には小沼と長七郎山や地蔵岳が映っている(逆光、午後2時半頃)。

 

山頂にて。

 

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移転前のブログ記事の改訂復刻版。その後、わたくしは黒檜山でこれ以上の展望に出会っていない。

 

撮影、2009年10月22日、EOS 50D、EF 70-200 mm F4L、RAW画像の再現像(10月19日)。

   2022年10月22日、再現像画像のアップロード。


梅雨入り前日の赤城山(その2)、ツツジの彩り、2019年6月

2019-06-09 | 赤城山

見晴山でのツツジ(6月6日午後)

このときは、ヤマツツジによる彩りが印象的であった。

 パノラマ(2枚組)

そして、レンゲツツジも開花し始めた。


小沼周辺にて

トウゴクミツバツツジ

 

 

シロヤシオ(ゴヨウツツジ)の花や蕾は少なかった。

 それでも、このような場面に出会うと、シロヤシオの存在感を強く意識する。

 

小沼の南側から東側にて

 

 

 

 

 

北側では、ミツバツツジ、ヤマツツジ、そしてレンゲツツジの彩りが美しかった。

 

ヤマツツジ 

これほどまでに鮮やかなヤマツツジの花に出会えるとは予想していなかった。

 

レンゲツツジの花と蕾

 

 

 

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鳥居峠にて

覚満淵、大沼、そして五輪尾根

 

 

撮影、6月6日午後。EOS 6D、EF 50 mm F1.2L、EF 70-200 mm F2.8L。

ここでは画像サイズを大幅に縮小しているために画質は劣化しているが、両レンズの描写力には圧倒された(貸してくれた親族に感謝)。

ダケカンバ


 


ヤマザクラの花とカラマツの新緑、赤城山北面道路にて、2019年5月

2019-05-17 | 赤城山

アカヤシオの景色を楽しんだ後、わたくしたちは赤城山北面道路(県道251号、沼田赤城線)をドライブして下山した。この時季、道路沿いではヤマザクラやコブシなどの花々やカラマツの新緑などが春の景色を構成している。

カラマツ林で咲くヤマザクラの花(テープは鹿による樹皮はぎ対策用である)。


 シラカンバとダケカンバ(右)が共存している。間もなく、カラマツの新緑が美しくなるはずだ。

 

ヤマザクラが美しかった地点にて。標高1,373メートルは山内の大沼や覚満淵付近の標高に相当する。

 

ヤマザクラの花とシラカンバの幹。南面道路(県道4号、前橋赤城線)では見られない組み合わせである。

 

 

 

標高が下がるにつれて、新緑の景色が視界に入ってくる。新緑に囲まれる薗原ダム。

明後日(5月19日)に、ダム点検放流イベントが開催される(薗原湖堰堤まつり2019)。

 


撮影、5月13日午後。

 


アカヤシオで彩られた篭山、赤城山にて、2019年5月

2019-05-15 | 赤城山

赤城山では、アカヤシオの開花でツツジ・シーズンが始まる。さて、篭山ではアカヤシオの花が見頃になっている。篭山は、山内でもっと低い山頂の岩山であるが、密度の高いアカヤシオの群生地である。

 

画像は、今週月曜日に撮った篭山での彩りである。

 

 

 

 

 

午後になっても、鳥居峠の駐車場は混雑していた。

 

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鳥居峠で眺める東側の麓(利平茶屋方面)。このときは。麓から吹き上げてくる風が冷たかった。

 

上の画像で日陰に入っている尾根に日差しが戻ると。

 

鳥居峠で南側(林道方向)を眺める。

 

林道から利平茶屋方向に少し下った地点において

 

林道から篭山東尾根方向を眺める。

 

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ところで、県道4号(山内への道路)から眺めた荒山山腹での彩りは、私たちにとって望外の景色であった。できれば、ゆっくりと眺めたかった。

 

 

 

 撮影、5月13日午前・午後。


昨日の赤城山から、2018年11月

2018-11-03 | 赤城山

 

湖畔の風景、覚満淵と大沼(背景は五輪尾根)。


覚満淵と葉を落とした木立。


大沼、赤城神社、そして湖畔の木立。背景は武尊山である。

 

県境(群馬・新潟)の山並みは冬支度を始めている。

 

早くも、水面が初冬の色を帯びる小沼。

 

鳥居峠にて、東方面の展望。

 

鳥居峠にて、自分達が住んでいる市街地など。

 

大沼や小沼の湖畔とは対照的に、山腹(標高1,000 m以下)では秋の気配がまだ色濃く残っている。とくに、逆光で見る針葉樹林(カラマツなど、赤城山北面道路(県道沼田赤城線))や広葉樹林(南面道路(県道、前橋赤城線))の彩りは美しい

 

北面道路沿いの黄葉樹林帯から。



撮影。11月2日午後(秋晴れ)。

 


シロヤシオで彩られた散策路、赤城山・小沼にて、2018年5月

2018-05-26 | 赤城山

赤城山ではミツバツツジの花がピークを過ぎつつあるが、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)やヤマツツジの花が見頃を迎えている。とくに、小沼では、このようなこともあるのかと思うほど、多数のシロヤシオの花が岸辺の散策路を飾っている。

 

 

シロヤシオのなかにミツバツツジ(東国ミツバツツジ)との彩りはこの時季ならではのものである。

 

木漏れ日を部分的に浴びているシロヤシオに惹かれて

 

 

シロヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、そしてダケカンバの組み合わせにレンズを向ける。それにしても、ここで見上げる青空は実に美しかった。黄砂の飛来によって、山麓ではかなり霞んでいたにもかかわらずである。

 

 

 

 

小沼での面白さは、水面を背景にしてシロヤシオの花が眺められることである。

 

 

 

花には透明感が満ちている。水辺に生えているためであろうか。

 

盛りの時を過ぎたが、ミツバツツジの花はその魅力を依然として保っている。

 

 

 

さて、ヤマツツジの花も岸辺を彩りはじめた。夕日を浴びる花と水面、これらの色の対比が鮮烈であった。

 

撮影、25日午後。

 

 


赤城山・小沼でのミツバツツジ、シロヤシオ、そしてヤマツツジ、2018年5月

2018-05-23 | 赤城山

前回(15日)に続いて、静かな雰囲気を味わいながら、わたくしたちは小沼を一周した(21日)。一週間足らずのうちに、岸辺での彩りは大きく変化した。ミツバツツジ(トウゴクミツバツツジ)、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)、そしてヤマツツジの花や蕾、そして新緑が目立つようになった。

北岸でのミツバツツジとヤマツツジ

 

 

花の密度があまりにも高い。しかも、群れの色は太陽光の方向に応じてかなり変化する

 

ヤマツツジでの蕾。 思わず、無数の蕾がと言いたくなる

 

緑(カエデ)、紫(ミツバツツジ)、そして紅(ヤマツツジ)の組み合わせ

 

東岸でのシロヤシオ

 

 

 

同行者は先ず蕊の本数や葉の枚数を数える(いつものことながら)

 

視線は必然的に花に向かう。しかし、足許に注意。小さなマイズルソウなどが群生している。

 

花と葉との間に、程良いバランスを求めて

 

水面と対岸の緑を背景とするファンタジー(笑)

 

開いたばかり花そして蕾の彩りには惹かれものがある。この後、花の色は純白になり、雌しべの先端は緑色を帯びる

 

 

 

ミツバツツジでは、開いて間もない花の色と質感が魅力的である

 

南岸からの眺め

 

芽吹きが始まったダケカンバが加わる彩りは、小沼ならでの情景を醸し出している

 

 

西岸でのツツジから

 

 

 

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南岸にて。この先はミツバツツジ・ロードである

 

 

撮影、5月21日午後。

 


今日の赤城山にて、アカヤシオとミツバツツジの花 2018年5月

2018-05-06 | 赤城山

鳥居峠で麓から吹き上がってくる涼風を受けて眺める、東方向の山並み。画面中央での山頂は鳴神山(980 m)である。その左(尾根の東側)では、固有種のカッコソウが移植地で育てられている。

 

 

パノラマ展望、市街地はみどり市、桐生市、太田市(以上、群馬県)、そして足利市(栃木県)など。

(クリックで拡大)

 

標高1,000 m程度までは、緑で覆われるようになった。

 

覚満淵と大沼(奥)。

 

アカヤシオの残花(篭山にて)。

 

残花では、やわらかな色と質感が保たれている。

 

駒ヶ岳付近でのアカヤシオの群れ(望遠)。

 

小沼の岸辺では、シロヤシオ、ミツバツツジ、ドウダンツツジ、レンゲツツジ、ヤマツツジなどが咲く。

 

ミツバツツジ(トウゴクミツバツツジ)の蕾と開き始めた花。思わず見とれてしまうほどこれらの色が魅力的であった(背景は荒山)。

                                   

 ミツバツツジでの色の濃さ(クリックで拡大)。

 

今年は、ミツバツツジの花も見応えのあるものになるだろう。

 

撮影、5月6日午後。鳥居峠、篭山、地蔵岳・小沼周辺などにて。

 

 


赤城山・小沼での紅葉と水面の彩り、2016年10月

2016-11-06 | 赤城山

赤城山の小沼(この)は標高1500 mに位置している小さな水面である。岸辺では、ツツジ(シロヤシオ、ドウダンツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ)、ダケカンバ、ズミなど、秋景を構成する植生が豊かである。さて、先月24日夕刻に撮った小沼での画像をアップする。

やや強めの風で水面にはさざ波が立っていた。鏡のような水面は期待できなかったが、さざ波の彩りが自分には面白かった。午後4時頃、わたくしは沼の西岸で対岸を眺めていた。

紅葉の時季ならではの場面から。高度が低い陽光によって、波に西岸での紅葉が映る。

 

風の強さに応じて、波の彩りは大きく変化する。

 

ときには、風が弱くなることもあった。そのときの場面から。

 

 

左から、黒檜山、駒ヶ岳、そして小地蔵岳(一部)である。ツツジなどの紅葉は夕光で赤味を帯びた背景にかなり埋没している。

 

逆光で見る西岸の彩りは、自分にとって見逃すことができないものであった。紅葉は盛りのときを過ぎていたが。ところで、この時間帯になると、岸辺での人影は疎らであった。

 

終わりは、地蔵岳に登る途中で撮った画像から。小沼はダケカンバの林で囲まれている。

 

撮影、10月24日午後4時頃。


赤城山・地蔵岳で出会った大展望、2016年10月

2016-11-05 | 赤城山

 先月24日に、赤城山の鳥居峠、地蔵岳、小沼周辺を、わたくしは歩いた。前回の記事は鳥居峠に限定したので、ここでは地蔵岳で撮った画像をアップする。

地蔵岳の山頂では、黒檜山の背後になる山(たとえば、日光白根山や皇海山など)を除いて、360°の展望が楽しめる。この日、吹き上げてくる風がかなり冷たかったが、眼前に広がるパノラマは自分にとって寒さを補って余りあるほどのものであった。

 

ちなみに東方向を眺めると。筑波山は見えなかったが、自分達が住む街などでは、ある地点を同定できるほどくっりと見えた。 おとぎの森や銚子の伽藍では、ツツジなどの紅葉が目立つ。

 

南西の方向から北方向での眺めも印象的であった。これらの山々を眺めているとき、偶然にもかつての同僚に出会った。同僚はデジイチ、焦点距離500 mmの望遠レンズ、そしてがっちりとした三脚を携えていた。聞けば、地蔵岳や黒檜山でこれまでに登ってきた山々を撮っているとのことであった。

それにしても、赤城山で眺める八ヶ岳連峰(南八ヶ岳・北八ヶ岳)の姿は優美である。眺めを邪魔する山頂の立木は南と北のバランスをとる支点と思うことにする。

 

八ヶ岳連峰の右(北側)には、浅間山と四阿山が見える。視界の良さを反映して、穗高(奥)、槍ヶ岳、北アルプスの稜線、そして鹿島槍が岳が見えた(矢印、左から)。

 

穗高と槍ヶ岳

 

 

 榛名山の特異な山容が眺めに立体感を与えている。

 

草津白根山方面

本白根山には旧火口があり、その周辺でコマクサが咲く。草津白根山には湯釜としての火口がある。渋峠は国道最高地点である。

 

 苗場山については、200 mmで撮ったものをトリミングしてみた。山頂での草紅葉は終わったのであろうか。

 

 

苗場山の右(北側)には、谷川岳が聳える。このときは山頂などに雲がかかっていた。500 mmでは肩の小屋が見えるとのことであった。なお、武能岳が三角錐型に見えることが面白い。

 

 

カシミール3Dによる山座同定

 

 

 笠ヶ岳、朝日岳、巻機山など。

 

上の山並みの右(東方向)には、武尊山、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が位置している。

 

 

赤城山は、堂々とした山容をもつ武尊山(ほたか、2158 m、百名山)の展望台でもある。この山は関越自動車道・赤城高原SAからも見える。「私は上州の山に登るときはいつも、この大きく立ちはだかっている障壁を眺めるのが楽しみであった。」(深田久弥、日本百名山、p.176、第10刷、1993、新潮社)。

カシミール3Dによる山座同定

尾瀬の山、至仏山と燧ヶ岳。

 カシミール3Dによる山座同定

燧ヶ岳と会津駒ヶ岳

 

撮影:10月24日

 

ところで、南方向では手前の山並み(奥秩父連山)に雲がかかっていたために、富士山は見えなかった。そこで、2007年に撮った画像をアップする。このときは、関東平野(群馬県・埼玉県)での家並みが実にくっきりと見えた。その後、これほどまでに平野部がはっきりとしている展望に、わたくしは出会っていない。

 

 

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追記

最高峰の黒檜山での展望について:「黒檜山での大展望」

 

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画像追加など: 2021年10月20日

 

 


紅葉と展望に誘われて、赤城山・鳥居峠・地蔵岳にて、2016年10月

2016-10-25 | 赤城山

昨日、赤城山の鳥居峠、地蔵岳、そして小沼周辺を、わたくしは散策した。先週のことであったが、次週月曜日(昨日)は快晴との予報が出された。それではと、土曜と日曜日に野暮用は済ませることにした。ありがたいことに、天気予報は見事に的中した。

往路では、赤城山は当然のこと浅間山や榛名山がくっきりとした姿で視界に入ってきた。山内に向かう県道4号線(前橋赤城線)では、中腹付近から道沿いの紅葉が陽光を浴びていた。とくに、新坂平から大沼湖畔に下る部分での紅葉は美しかった。

 

鳥居峠では、吹き上げてくる風の冷たさがウィンドブレカーやスカーフを着用しないと寒くて立っていられないほどであった。しかし、峠からの見晴らしはきわめて良かった。

東方向の山並みでは、山腹の起伏がはっきりと判別できるほどであった。展望を眺めながらの呟きは、まだ登っていない山頂が自分には多すぎる。残念、筑波山は見えない。逆転層のようなゾーンが見えるなどであった。

 

奥の稜線(中央右)の特徴的な山頂は鳴神山(980 m)である。今年は花の時季(4、5月)に約2000人の登山者がこの山を訪れたと聞く(余談まで)。ところで、山並みの麓(谷間)では、日光への国道122号線が通じている。また、足尾を水源とする渡良瀬川が流れている。

 

眼下の尾根では、アカヤシオなどのツツジ、ダケカンバ、シラカンバが多い。峠に着く前、これらの紅葉や黄葉はどのような具合であろうかとついつい案じてしまった。

峠に着いたとき、両者の彩りはあまり目立たなかった。ところが、日差しの角度が変わったとき、アカヤシオの紅葉などが浮き出た。望遠レンズを用意してきた者にとってはまさにチャンス到来であった。

 

5月、この尾根で咲くアカヤシオの花には見応えがあった。この光景は日光半月山(駐車場)から眺めた赤倉山での紅葉を想像させる。

 

東南尾根(中央)との谷間は利平茶屋森林公園(桐生市)への道(地上ケーブルカーの跡)である。この尾根にもアカヤシオが多い。

 

峠のそばの小さな山頂、籠山。ここでの彩りでは、アカヤシオが中心となっている。籠山は溶岩が積み重なっている岩峰である。

 

次いで、わたくしは地蔵岳に向かった。小沼周辺、黒檜山、駒ヶ岳、五輪尾根での彩りと地蔵岳での展望を確かめたかったからだ。地蔵岳から小沼を俯瞰する。水面の色はこの時季ならでのものである。

 

地蔵岳では、積雪期を除いて、年に何回あるだろうかと言えるほどの展望がわたくしたちを待っていた。ここでの背景は、左から笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳(なだらかな山頂)、男体山(山頂が僅かに見える、黒檜山の右)などである。

 

山頂では、北アルプス(槍ヶ岳)なども遠望できた。展望については次の記事で。

 

撮影、10月24日午前10時ー午後4時。

ホワイトバランスは昼光(5500 K)、円偏光フィルター使用(展望で)。