こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

午後のフクジュソウ(福寿草)(2月)

2024-02-21 | 
この花が山中の枯れ木立のそばで咲いている姿を見ずして春を迎えると、大事な忘れ物をしたような気分になる。フクジュソウ(福寿草)は、わたくしにとってそのような花である。今年も、山道での残雪と凍結に神経質になってアプローチしたスポットで、小さな群れながらも、花々が午後の日差しで輝いていた。
 
 
 
花では、蜜や花粉を餌とするヒラタアブ(ハエ目ヒラタアブ科)が活発に動き回っていた。それではと、蕊(しべ)とアブの両方にマクロレンズの焦点が合う瞬間を待ってみた。
 
 
 
花々をこのようなアングルで観ることに、わたくしは惹かれている。花びらの彩り、白飛びを起こさせるほどまで日差しを反射する光沢(金属光沢)、花びら裏側の質感。福寿草ならではの特徴を意識できるからだ。
 
 
 
福寿草家族のごとくかたまれり 福田蓼汀 (花の大歳事記、角川書店)」
残念ながら、コロナ禍以来、このような発想は避けられてきた。先月に最終回が放送されたイタリア発の医療ドラマ「doc 2 明日へのカルテ」(NHKG、日曜日午後11時)においても、「コロナ流行以前では.......」との会話がしばしば医療スタッフ間でなされていた。「家族のごとくかたまれり」との比喩が以前のようにまで復活するのは、いつ頃になるだろうか。
 
 
 
 
 
 
午後の日差しが山並みで遮られた直後にて
 
 
 
 
フクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草)
これまでフクジュソウとされていたものは、現在4種類に分類されている。フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ(東北から九州、朝鮮半島、中国)、キタミフクジュソウ(北海道北東部、中国、シベリア東部)、シコクフクジュソウ(四国と九州の一部)。園芸種としては「福寿海(フクジュカイ)、秩父紅(チチブベニ)など(「みんなの趣味の園芸」NHK出版HP」から)





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