太陽の位置に適度な厚さの雲が流れてくると、雲を構成している水や氷の粒が太陽光を回折するために、雲に彩りが現れる。彩雲が青空を背景として浮かぶ風景は、どの時季においても出会いたい美しい大気光学現象である。
アップした画像は今月前半に現れた彩雲である。
太陽の形が撮れる程度まで輝きが抑えられたときに現れた彩雲。その彩りは多様であり美しかった。



大空で何か大きな鳥が上昇気流にのっているような形の雲が流れてきたこともあった。このときは太陽の周りに環状の彩りが現れた。このものはいわゆる「日暈」とは異なるタイプである。そして、輪の外側の雲は淡いながらも虹色を帯びた。


再びと待ち構えているが、今月後半は彩雲が現れそうもない変則的な天気が続いている。この場面は今のところ「一期一会」の光景となっている。
雲による減光でそれほど眩しくなかったので、太陽を望遠でクローズアップしてみた。

画像は黒点をはっきりとさせるために色温度を下げて現像した結果である。太陽の表面温度は6000℃であるが、黒点のそれは4000℃であると言われている。なお、この場合も高速シャッター条件にてカメラの映像センサーを痛めないようにしている。
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彩雲ではないが、今月での花粉光環の画像を添えた。

花粉アレルギーの持ち主として、このような光環がはっきりと現れないことを願ったが....
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7日他、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光。
今日は、陽射しがあるにもかかわらず上空の大部分が厚い雲で覆われいる。結果として彩雲は現れていない。また、我がハナリシス(現役時代に使った造語、自分の感覚器による検知)によれば、花粉の飛散も多くないようである。
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