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浄土寺

2005年12月13日 | その他の地域
浄土寺は小野市にあります。加古川からJR加古川線で粟生まで行き、神戸電鉄に乗り換えて小野で降ります。



塀越の浄土堂。寺に向うと塀越しに浄土堂が早くも見えます。



浄土堂。阿弥陀三尊が安置されていますので、阿弥陀堂でもあります。奈良の東大寺南門と並ぶ重要な大仏様建築ということで、国宝に指定されています。

浄土堂の中央には阿弥陀三尊立像が安置されていて、阿弥陀如来像が5.3m、両脇の観音・勢至菩薩像が3.7mだそうです。堂内で見ると見上げるばかりの高さで、阿弥陀如来像は天井に届きそうです。浄土堂と共に国宝に指定されています。

堂内の柱等は全て朱色で、阿弥陀三尊は金色です。堂の西側全面と南東の一部が透かし戸になっていて、そこから堂内に光が射し込み、金色の阿弥陀三尊を照らし出します。特に西の空に夕日が沈む頃が素晴らしいということで、わざわざ夕方に訪れました。



浄土堂裏側。夕日が全面にあたっています。これが透かし戸を通して堂内を照らします。

訪れた日は日本中を寒気が包み込んだ寒い日で、強い季節風に雲が流され、堂内は陽が射したり翳ったりを短い時間で繰り返していました。これが三尊の表情を頻繁に変えることになり、ちょっと感動的な時間の流れでした。

陽が射し込んだ時が素晴らしいといわれますが、私は陽が翳る時の方が素晴らしいと感じました。阿弥陀様の顔からふーっと光が消える時がなんともいえず、阿弥陀様がこちらに迫ってくるような印象を受けました。

これは南東にある透かし戸の為だと思います。西側の透かし戸が強調されますが、西側の透かし戸だけでは堂内は明るくなっても、阿弥陀三尊にとっては完全に逆光になるので、その表情は見えにくくなってしまいます。ところが、南東からの光、これは西側の光より弱いのですが、これがある為に三尊が奥ゆかしく照らしだされるわけです。

また、陽の光は直接三尊像にはあたりません。床の反射によって照らし出されるようです。素晴らしい効果だと思います。寒かったですけれど運良く素晴らしい夕日の時に訪問できてよかったです。しかも、完全に貸切状態でした。

これだけ満足しても、実はまた行きたいなと思っています。季節によって陽の強さや射す角度が異なるわけで、今度は陽が一番強くなる夏に行って見たいです。しかし、夕方に陽が射し込む天気でないといけないので、再び幸運に恵まれるかはわかりません。

それからもう一つ素晴らしいと思ったのは、観音菩薩像を南東の方から眺めた顔が実に美しいのです。うーむと思わず見惚れるほど素晴らしかったです。こんな経験も初めてでした。北東の方から見た勢至菩薩はそれほどでもありませんでした。もともと同じ顔ではありませんが、射し込む陽の光が影響している可能性もあります。南東からの光が重要な役割をはたしているのでしょう。

小野からは神戸の新開地に出て、そこで宿泊です。
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鶴林寺

2005年12月13日 | その他の地域
1日目:
目的の浄土寺を訪ねるのは夕刻ですから、それまで時間があります。そこで、午前中は近くの高御位山に登り、その後鶴林寺に寄ることにしました。

加古川からバスで鹿島神社まで行き、そこから回遊コースで高御位山を歩きます。



高御位山頂からの展望。

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鹿島神社から再び加古川に戻り、国宝のお堂が二つもある鶴林寺に向かいます。鶴林とは沙羅双樹のことで、釈迦が亡くなった時白鶴のように白く枯れたところからこういわれるそうです。境内本堂前に沙羅双樹の木が植えられていました。貸切状態で静かに拝観できました。



大門と三重塔。



本堂。代表的な折衷様の建築で、国宝です。



太子堂。桧皮葺きの優雅な印象の建物です。これも国宝です。
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2005年 冬 京都 1日だけ

2005年12月13日 | 京都 - 表紙




- 醍醐寺 -

今回の旅の目的は、浄土寺にありました。京都に寄ったのは、「ついで」といっていいかもしれません。ですから京都に当てたのはたった1日だけです。行き帰り青春18切符を利用しての旅でした。

1日目:
明石~高御位山~加古川 鶴林寺~小野 浄土寺~神戸

2日目:
須磨アルプス~高取山~須磨寺~奈良

3日目:
~加茂~海住山寺~三上山~棚倉~醍醐寺~上醍醐~京都

4日目:
~安土~観音正寺~繖山~桑実寺~安土城址~安土~
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