僕達の小さくて大きな森(9)

2021-08-30 10:54:17 | 童話
僕達はエンピツを持って花瓶の梅の枝の前にいた。
『また二人でエンピツを近付けてみようよ。』
『うん、ソッとだよ。』
『ブルブルとならないね。』
『そうだね、今日はならないのかなぁ?』
『うわっ。』
『うわっ。』

僕達はブルブルを忘れかけていたのでビックリした。
『ブルブルとなったね。』
『うん、ブルブルとなったね。』
『盆栽の時のように中に入ってみようか?』
『今度も入れるのかなぁ?』
『そうだね、それに出られるのかなぁ?』
『行ってみようよ。』
『うん、あの動物達にまた会えるかも知れないしね。』
『たのしみだね。』
『行くよ。』
ブルブル、ブルブル。
『うわっ。』
『うわっ。』


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