僕達の小さくて大きな森(10)

2021-08-31 08:54:28 | 童話
気が付くと二人は、たくさんの種類の花が咲いているお花畑にいた。
『きれいだね。』
『うん、きれいだね。』
僕達は、花を踏まないようにして、お花畑の中を歩いて行った。
そうすると、盆栽の時のように広場に出た。

『やぁ、また人間がやってきた。』
前に会った時と同じように、動物達が集まっていた。
『動物さん達、みんな元気?』
『ああ、元気だよ。』
『今日も何か相談しているの?』
『前の森は古い森だったので引越したけれど、今のお花畑はお花が枯れると引っ越さないといけないので、いつ引っ越さないといけないのか相談しているのだよ。』

『引っ越さなくても良い方法は無いの?』
『ああ、あるよ。梅の花が終ったら捨てないでどこかへ植えると枯れないで大きく育つんだ。そうすると動物みんなが引越ししなくてよくなるんだよ。』
『ふぅ~ん。家に帰ったらお母さんにお願いしてみようよ。』
『うわっ。』
『うわっ。』


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