僕の元気君(2)

2021-10-22 09:12:01 | 童話
それから、昨日、隣りの男の子が転んで足を擦りむいたので、元気君が行ってバンソウコウになっていたんだ。だけど、すぐ良くなったので、今日帰って来たんだ。
『元気君はすごいんだね。』
元気君は勉強も教えてくれるよ。勉強を教える時は先生に変わるんだ。

『ふぅ~ん。元気君は今どこに居るの?』
今はね、う~んとね、居ないね。
『僕はもう帰るから、元気君が来たら教えて。』
ああっ、いいよ。

なんだ元気君、そこに居たの。友達が会いたいと言っていたけれど、会えないのかなぁ。
えっ、会っても見えないし、声も聞こえないの。やっぱり友達には見えないのか、残念だなぁ。君は僕だけの元気君だから他の人には会っていても、見えないし声も聞こえないのだね。見えるようになるのには、どうすればいいのかなあ。