おじいちゃんのメガネ(2)

2016-04-02 10:18:24 | 童話
おじいちゃんの円いガラスのメガネ、おじいちゃんに借りた僕の自転車。

そうだ、明日は近くの小川に行こう。
少し前にお兄ちゃんと一緒に行った小川だ。
この小川は、水が僕のヒザの高さまでしかなく、ゆっくりと流れているから安全なんだとお兄ちゃんが言っていた。
その小川にはフナやメダカがたくさんいて、僕の家でも水槽に入れて育てている。

今日はお兄ちゃんと一緒に歩いて行くではなく、おじいちゃんのメガネの自転車で行くので、何も持っていかない。

やっと小川に着いた。
「やぁ、メダカやフナがいっぱいいる。メダカ君、フナ君、今日はお家に連れて行ってあげないよ、また今度ね。』
僕は小川でメダカ君とフナ君に会ったので、今日はもう帰ろう。
『メダカ君、フナ君、バイバイ。』

おじいちゃんが僕の所にきて
『新聞を読むからメガネを使うよ。』
と言った。
『うん、いいよ。』