一昨日(25日)、オペラシティコンサートホールで開かれた読売日本交響楽団の第10回オペラシティ・マチネシリーズに行ってきた。指揮はオスモ・ヴァンスカ。チューバは次田心平(読響)。
【演目】
シベリウス/森の精
アホ/チューバ協奏曲(日本初演)
~休 憩~
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調〈悲愴〉
《14時00分開演、16時00分終演》
久しぶりに昼のコンサート。で、気がついたのは女性客の比率が高いこと。夜のコンサートだと男女比はだいたい7:3ぐらいだが、この日のコンサートは5:5もしくは4:6という感じ。土曜マチネということもあるだろうが、女性のオケファンも多いことを再確認。
1曲目。おそらく初めて聴く曲。いかにもシベリウスという透明感のある音色が全編を通して包み込まれるように流れるのだが、「森の精」とタイトルにあるように全体としては静寂感な展開で、ドラマチックさに欠けてシベリウスの曲としては凡庸な感じに思えた。
2曲目。次田心平は日本を代表するチューバ奏者の1人。日本フィル時代から彼には注目していたが、読響でもしっかり活躍していて、金管の屋台骨を支えている。それゆえに、この協奏曲にはかなり期待して聴きに行った。だが、結果としては、初めて聴く曲というせいもあり、曲の展開をうまく掴めず、なかなか聴き入ることができなかった。あと、チューバ特有の吼えるようなアクセントの付いた旋律が聴けなかったのも残念だった。
3曲目。かなりアップテンポな「悲愴」。それにしても、読響は藤原浜雄がコンマスに座ると、弦の表現力が倍増する。加えて機動力もアップされて、滑らかにして快活に満ちた音色が奏でられる。あと、この日の演奏で感心したのは松坂隼率いるホルンとトロンボーンのアンサンブルの素晴らしさ。日本のオケは金管が弱点なところが多いが、この日の読響は金管が木管を完全に凌駕していた。
この金管の奮闘ぶりを聴いて、4月から会員になる『サントリーホール名曲シリーズ』が大いに楽しみになってきた。
【演目】
シベリウス/森の精
アホ/チューバ協奏曲(日本初演)
~休 憩~
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調〈悲愴〉
《14時00分開演、16時00分終演》
久しぶりに昼のコンサート。で、気がついたのは女性客の比率が高いこと。夜のコンサートだと男女比はだいたい7:3ぐらいだが、この日のコンサートは5:5もしくは4:6という感じ。土曜マチネということもあるだろうが、女性のオケファンも多いことを再確認。
1曲目。おそらく初めて聴く曲。いかにもシベリウスという透明感のある音色が全編を通して包み込まれるように流れるのだが、「森の精」とタイトルにあるように全体としては静寂感な展開で、ドラマチックさに欠けてシベリウスの曲としては凡庸な感じに思えた。
2曲目。次田心平は日本を代表するチューバ奏者の1人。日本フィル時代から彼には注目していたが、読響でもしっかり活躍していて、金管の屋台骨を支えている。それゆえに、この協奏曲にはかなり期待して聴きに行った。だが、結果としては、初めて聴く曲というせいもあり、曲の展開をうまく掴めず、なかなか聴き入ることができなかった。あと、チューバ特有の吼えるようなアクセントの付いた旋律が聴けなかったのも残念だった。
3曲目。かなりアップテンポな「悲愴」。それにしても、読響は藤原浜雄がコンマスに座ると、弦の表現力が倍増する。加えて機動力もアップされて、滑らかにして快活に満ちた音色が奏でられる。あと、この日の演奏で感心したのは松坂隼率いるホルンとトロンボーンのアンサンブルの素晴らしさ。日本のオケは金管が弱点なところが多いが、この日の読響は金管が木管を完全に凌駕していた。
この金管の奮闘ぶりを聴いて、4月から会員になる『サントリーホール名曲シリーズ』が大いに楽しみになってきた。