一昨日(25日)、サントリーホールで開かれた日本フィルハーモニー交響楽団の第647回東京定期演奏会を聴きに行ってきた。指揮はアレクサンドル・ラザレフ。ピアノはハオチェン・チャン。チケットは完売。
【演目】(※はアンコール曲)
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
※中国民謡/彩雲追月
~休 憩~
ラフマニノフ/交響曲第3番
《19時00分開演、20時45分終演》
ハオチェン・チャンは1990年上海生まれ。2002年に第4回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで優勝。2007年に第4回中国国際ピアノコンクールで優勝。2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行とともに優勝を果たした若きピアニスト。
1曲目。ハオチェン・チャンは上手いと思う。ただ、この日は可哀想だった。というのも、ラザレフはオケを伴奏というより競奏させてしまい、それに対してオケも見事に応えてしまった。そのために、ブラームスのピアノ協奏曲ではないが「交響曲ピアノ付」になってしまった。これでは、いくら数々のコンクールで優勝した若き才能も多勢に無勢という状態であった。これに懲りることなくハオチェン・チャンがふたたび日本のオケと共演することを願うばかりである。
2曲目。アレクサンドル・ラザレフは典型的な爆演型指揮者である。そのことに対して賛否両論があるようだが、この日のラフマニノフはもう火のうちどころがない爆演指揮で、指揮台の上を変幻自在縦横無尽に動きまわり、両手も蛸足か千手観音のように動いていく。(笑)こうした指揮をフォローしていく日本フィルの楽団員たちは大変だろうが、誰もが集中力を途切らすことなく見事に応えていった。全編に漂うロシアの郷愁感、民族的な焦燥感、そしてラフマニノフ特有の耽美な世界を迫力かつ精微に表現していった。ラザレフと日本フィルの関係性の上のみになり立つ爆演に多くの観客がノックアウトされた感じの演奏会であった。
【演目】(※はアンコール曲)
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
※中国民謡/彩雲追月
~休 憩~
ラフマニノフ/交響曲第3番
《19時00分開演、20時45分終演》
ハオチェン・チャンは1990年上海生まれ。2002年に第4回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで優勝。2007年に第4回中国国際ピアノコンクールで優勝。2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行とともに優勝を果たした若きピアニスト。
1曲目。ハオチェン・チャンは上手いと思う。ただ、この日は可哀想だった。というのも、ラザレフはオケを伴奏というより競奏させてしまい、それに対してオケも見事に応えてしまった。そのために、ブラームスのピアノ協奏曲ではないが「交響曲ピアノ付」になってしまった。これでは、いくら数々のコンクールで優勝した若き才能も多勢に無勢という状態であった。これに懲りることなくハオチェン・チャンがふたたび日本のオケと共演することを願うばかりである。
2曲目。アレクサンドル・ラザレフは典型的な爆演型指揮者である。そのことに対して賛否両論があるようだが、この日のラフマニノフはもう火のうちどころがない爆演指揮で、指揮台の上を変幻自在縦横無尽に動きまわり、両手も蛸足か千手観音のように動いていく。(笑)こうした指揮をフォローしていく日本フィルの楽団員たちは大変だろうが、誰もが集中力を途切らすことなく見事に応えていった。全編に漂うロシアの郷愁感、民族的な焦燥感、そしてラフマニノフ特有の耽美な世界を迫力かつ精微に表現していった。ラザレフと日本フィルの関係性の上のみになり立つ爆演に多くの観客がノックアウトされた感じの演奏会であった。