このところ迷惑千万の観客が近くにいたり、終演直後のフラブラがあったりと悍ましい観客たちのために、コンサート評(感想)を書ける心境にならなかった。ただこうした観客のレベルとは反比例して、東京のオケのレベルは確実に上がっていると感じている。
少し前まで東京では都響と読響がN響を追い越す勢いかの演奏をしていた。ところがこの2〜3年、そのレベルはどことなく平穏というか無機質で、食指を動かすような演奏に出会う機会がなくなってしまった。それゆえに、読響は定期会員すら辞めてしまい、都響にしてもこの1〜2年感動する演奏を残念ながら聴いていない。一方でN響は金管陣が充実したことと、多彩な指揮者を擁することで、その実力は抜きんで残念なことに1強多弱の時代になってしまった。
しかしながら、今年に入ってから特にこの2〜3ヶ月の他のオケの充実ぶりは見事だ。ジョナサン・ノット&東響のブルックナー交響曲8番、チョン・ミョンフン&東フィルの『蝶々夫人(演奏会形式)』、そして昨日のアラン・ギルバード&都響のマーラー交響曲第5番と立て続けに素晴らしい演奏だった。演目がいいからかもしれないが、指揮者とオケの信頼関係やそこから構築される音の層の厚さとか素晴らしいものを感じざるをえなかった。地方のオケのことは全く知らないが、一昨日テレビで観た仙台フィルにも同じような感じを得た。
これからオーケストラは夏休みに入るなり、東京のオケは地方公演の出かけていくことになるが、多くの人に今の東京のオケの充実ぶりを知っていただきたい。是非ともホールまで足を運んで、直接日本のオケを体験してみよう。
少し前まで東京では都響と読響がN響を追い越す勢いかの演奏をしていた。ところがこの2〜3年、そのレベルはどことなく平穏というか無機質で、食指を動かすような演奏に出会う機会がなくなってしまった。それゆえに、読響は定期会員すら辞めてしまい、都響にしてもこの1〜2年感動する演奏を残念ながら聴いていない。一方でN響は金管陣が充実したことと、多彩な指揮者を擁することで、その実力は抜きんで残念なことに1強多弱の時代になってしまった。
しかしながら、今年に入ってから特にこの2〜3ヶ月の他のオケの充実ぶりは見事だ。ジョナサン・ノット&東響のブルックナー交響曲8番、チョン・ミョンフン&東フィルの『蝶々夫人(演奏会形式)』、そして昨日のアラン・ギルバード&都響のマーラー交響曲第5番と立て続けに素晴らしい演奏だった。演目がいいからかもしれないが、指揮者とオケの信頼関係やそこから構築される音の層の厚さとか素晴らしいものを感じざるをえなかった。地方のオケのことは全く知らないが、一昨日テレビで観た仙台フィルにも同じような感じを得た。
これからオーケストラは夏休みに入るなり、東京のオケは地方公演の出かけていくことになるが、多くの人に今の東京のオケの充実ぶりを知っていただきたい。是非ともホールまで足を運んで、直接日本のオケを体験してみよう。