ミーハーのクラシック音楽鑑賞

ライブ感を交えながら独断と偏見で綴るブログ

日本のオケを聴きに行こう

2016-07-26 15:43:40 | Weblog
このところ迷惑千万の観客が近くにいたり、終演直後のフラブラがあったりと悍ましい観客たちのために、コンサート評(感想)を書ける心境にならなかった。ただこうした観客のレベルとは反比例して、東京のオケのレベルは確実に上がっていると感じている。

少し前まで東京では都響と読響がN響を追い越す勢いかの演奏をしていた。ところがこの2〜3年、そのレベルはどことなく平穏というか無機質で、食指を動かすような演奏に出会う機会がなくなってしまった。それゆえに、読響は定期会員すら辞めてしまい、都響にしてもこの1〜2年感動する演奏を残念ながら聴いていない。一方でN響は金管陣が充実したことと、多彩な指揮者を擁することで、その実力は抜きんで残念なことに1強多弱の時代になってしまった。

しかしながら、今年に入ってから特にこの2〜3ヶ月の他のオケの充実ぶりは見事だ。ジョナサン・ノット&東響のブルックナー交響曲8番、チョン・ミョンフン&東フィルの『蝶々夫人(演奏会形式)』、そして昨日のアラン・ギルバード&都響のマーラー交響曲第5番と立て続けに素晴らしい演奏だった。演目がいいからかもしれないが、指揮者とオケの信頼関係やそこから構築される音の層の厚さとか素晴らしいものを感じざるをえなかった。地方のオケのことは全く知らないが、一昨日テレビで観た仙台フィルにも同じような感じを得た。

これからオーケストラは夏休みに入るなり、東京のオケは地方公演の出かけていくことになるが、多くの人に今の東京のオケの充実ぶりを知っていただきたい。是非ともホールまで足を運んで、直接日本のオケを体験してみよう。

コンサートで迷惑なお客とは

2016-07-17 00:55:35 | Weblog
昨日(16日)のサントリーホールでの東響定期演奏会は開演前に「指揮者のタクトが降りるまでは音楽と考えていますので、拍手などは指揮者のタクトが降りるまでお控えください」とわざわざアナウンスした。ところが、ブルックナー交響曲第8番の演奏を壊すかのような(いや、完全に壊した)フライングブラボーの罵声がタクトを降ろす前にとんだ。犯人はTwitter上でP席7列6番に座っていたメガネかけたハゲオヤジと特定されている。

そして、この日私の席近くにも迷惑なお客がいた。それはやたらオペラグラスで舞台をチェックするヤツである。そのためにその動きにイライラした隣のおばさんはプログラムで馬鹿者側の視野を徹底的に隠す手段に出た。それでも男は演奏中何度も何度もオペラグラスを覗いては外しを繰り返していた。オペラやバレエをオペラグラスで見るのはわかるが、オケを何度も何度も見るのはやはりおかしい。オペラやバレエは客電(客席の電灯)は点いていないが、オケの場合はついているので、オペラグラスで見たり見なかったりの動作は周囲に迷惑になる。そのことをこの男はまったく解っていないようである。

この他にも、迷惑なお客はいる。先日の川崎での東響定期演奏会では演奏中ずっと鼻をすすっている奴が私の隣の席(2CB4列23番)にいて、私は何度も注意した。こう言う奴は演奏会に来る前に耳鼻咽喉科で鼻を治療するか、係りの人に言って迷惑のかからない席に変えてもらうようにするべきである。

あと、やたらブラボーする奴には辟易する。その代表格は読響定期およびバレエ公演に出没する髪を7:3にベタと分けている少し小太りの男。彼の発するブラボーは「ブラボー」ではなく「ブラーブ」と聞こえるので、知っている人も多いと思う。彼は指揮者やオケにブラボーをするのではなく、指揮者が称えた演奏者なら誰彼構わず「ブラーブ」を連発するのである。こうなると、ほとんどヤラセでしかなく、彼は「東京ブラボーサービス」の一員ではないかと思われる。

とにかくこうした人たちは周囲のことをまったく考えない自己本位な連中である。オケの事務局はこうしたお客にしっかりと対応してもらいたい。