昨日(25日)、サントリーホールで開かれた日本フィルハーモニー交響楽団の第621回東京定期演奏会に行ってきた。指揮は井上道義。マリンバはマリンバ界の大家・安倍圭子。
【演目】
伊福部昭/マリンバと管弦楽のためのラウダ・コンチェルタータ
※安倍圭子/祭りの太鼓
~休 憩~
ストラヴィンスキー/ハ調の交響曲
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
《19時00分開演、20時50分終演》
1曲目。プログラムによると伊福部昭はストランヴィスキーの「春の祭典」に影響されて、この曲を作ったようである。だが、これは「春の祭典」というよりも、日本の「夏の祭典」という感じの曲。それも開放的な夏祭りと違い、どちらかというと閉鎖的な農村の陰湿な祭典といった感じ。つまり、それはまるで“生け贄”を捧げるかのような呪術的儀式を表すような曲なのである。といって、耳に馴染まない曲かというと決してそうではない。最後のマリンバが高音を乱打(安倍圭子はとても73歳とは思えない)するところは完全にトランス状態で伊福部節炸裂。十二分に「夏の祭典」を堪能させてもらった。
2曲目。全く初めて聞く曲。「ハ調の交響曲」というのはどういうものだろうか。ハ長調なのだろかハ短調なのだろうか。いずれにしろ、ハ調の曲というのは一般的に単調であまり面白くない。この曲もその範疇を脱することは出来ていない。そんな曲を井上道義は楽しそうに踊るようにして指揮をする。というか魅せる。しかしながら、日本フィルのオケのメンバーはあくまでも謙虚に淡々と音を奏でる。こういう曲のときは、オケももっともっと魅せるということを心がけて演奏してはどうだろうか。そうでないと、ミッチーの舞踏会で終わってしまう。
3曲目。私は「火の鳥」は「春の祭典」よりお気に入りの曲なのだが、やはり組曲でなく全曲を聴きたかった。そういう意味ではかなり消化不良。
【演目】
伊福部昭/マリンバと管弦楽のためのラウダ・コンチェルタータ
※安倍圭子/祭りの太鼓
~休 憩~
ストラヴィンスキー/ハ調の交響曲
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
《19時00分開演、20時50分終演》
1曲目。プログラムによると伊福部昭はストランヴィスキーの「春の祭典」に影響されて、この曲を作ったようである。だが、これは「春の祭典」というよりも、日本の「夏の祭典」という感じの曲。それも開放的な夏祭りと違い、どちらかというと閉鎖的な農村の陰湿な祭典といった感じ。つまり、それはまるで“生け贄”を捧げるかのような呪術的儀式を表すような曲なのである。といって、耳に馴染まない曲かというと決してそうではない。最後のマリンバが高音を乱打(安倍圭子はとても73歳とは思えない)するところは完全にトランス状態で伊福部節炸裂。十二分に「夏の祭典」を堪能させてもらった。
2曲目。全く初めて聞く曲。「ハ調の交響曲」というのはどういうものだろうか。ハ長調なのだろかハ短調なのだろうか。いずれにしろ、ハ調の曲というのは一般的に単調であまり面白くない。この曲もその範疇を脱することは出来ていない。そんな曲を井上道義は楽しそうに踊るようにして指揮をする。というか魅せる。しかしながら、日本フィルのオケのメンバーはあくまでも謙虚に淡々と音を奏でる。こういう曲のときは、オケももっともっと魅せるということを心がけて演奏してはどうだろうか。そうでないと、ミッチーの舞踏会で終わってしまう。
3曲目。私は「火の鳥」は「春の祭典」よりお気に入りの曲なのだが、やはり組曲でなく全曲を聴きたかった。そういう意味ではかなり消化不良。