一昨々日(28日)、サントリーホールで開かれた日本フィルハーモニー交響楽団の第620回東京定期演奏会に行ってきた。指揮は桂冠指揮者に就任した小林研一郎。チェロはジャン・ワン(王健)。
【演目】(※アンコール曲)
ドヴォルジャーク/「チェロ協奏曲
※中国古謡/二泉映月
~休 憩~
ドヴォルジャーク/交響曲第8番
※ドヴォルジャーク/交響曲第8番第4楽章から最後の40秒
《19時00分開演、20時55分終演》
コバケンこと小林研一郎は今年古希(70歳)になった。外国人指揮者で70歳というのは今や当たり前の世界だが、これが日本人指揮者となる超ベテランの域に入ってします。コバケンより年上の有名指揮者といえば小沢征爾ぐらいだろうか。
1曲目。詳しいことよく解らないが、ジャン・ワンのチェロの弦の張りはかなりタイト。そのためか、高音の響きに時に擬音のような混じりを感じる。しかしながら、逆に低音の伸びはこれまで聴いたことがないような健やかにして明るい音色が響く。朗々と弾くドボコンの主題は常に抜群の音色を聴かせてくれる。
そして、このドボコンといえば木管のサポートである。ホルン(福川伸陽)とフルート(真鍋恵子)の二人のチェロを引き立たせる音色は素晴らしい。これまでに何度もこの協奏曲を聴いてきたが、これほど目立たず(いや目立っているか w)チェロを盛り上げた木管の音色は聴いたことがない。若い二人にブラヴィー!
2曲目。いつものコバケンより抑制がきいた指揮だった。それはコバケンがチェコやハンガリーなどの曲に対する解析力の高さと深さなのだろうか。トレードマークの唸り声もあまり立てない。そして、オケはコバケンの桂冠指揮者就任と古希を祝うかのように、軽快にそして高らかにドボ8のリズムを奏でていく。なかでも、トランペット(オッタビアーノ・クリストーフォリ)がリードする金管陣が生き生きとしている。
普段のコバケンが指揮をするときの日本フィルはある種「お客様は神様です」みたいな少し遜ったような感じがするが、この日は逆に聴衆と共にコバケンを祝おうとうするような盛り上げようとする演奏をした。いつもとはちょっと違った日本フィルのアットホームな演奏会だった。
【演目】(※アンコール曲)
ドヴォルジャーク/「チェロ協奏曲
※中国古謡/二泉映月
~休 憩~
ドヴォルジャーク/交響曲第8番
※ドヴォルジャーク/交響曲第8番第4楽章から最後の40秒
《19時00分開演、20時55分終演》
コバケンこと小林研一郎は今年古希(70歳)になった。外国人指揮者で70歳というのは今や当たり前の世界だが、これが日本人指揮者となる超ベテランの域に入ってします。コバケンより年上の有名指揮者といえば小沢征爾ぐらいだろうか。
1曲目。詳しいことよく解らないが、ジャン・ワンのチェロの弦の張りはかなりタイト。そのためか、高音の響きに時に擬音のような混じりを感じる。しかしながら、逆に低音の伸びはこれまで聴いたことがないような健やかにして明るい音色が響く。朗々と弾くドボコンの主題は常に抜群の音色を聴かせてくれる。
そして、このドボコンといえば木管のサポートである。ホルン(福川伸陽)とフルート(真鍋恵子)の二人のチェロを引き立たせる音色は素晴らしい。これまでに何度もこの協奏曲を聴いてきたが、これほど目立たず(いや目立っているか w)チェロを盛り上げた木管の音色は聴いたことがない。若い二人にブラヴィー!
2曲目。いつものコバケンより抑制がきいた指揮だった。それはコバケンがチェコやハンガリーなどの曲に対する解析力の高さと深さなのだろうか。トレードマークの唸り声もあまり立てない。そして、オケはコバケンの桂冠指揮者就任と古希を祝うかのように、軽快にそして高らかにドボ8のリズムを奏でていく。なかでも、トランペット(オッタビアーノ・クリストーフォリ)がリードする金管陣が生き生きとしている。
普段のコバケンが指揮をするときの日本フィルはある種「お客様は神様です」みたいな少し遜ったような感じがするが、この日は逆に聴衆と共にコバケンを祝おうとうするような盛り上げようとする演奏をした。いつもとはちょっと違った日本フィルのアットホームな演奏会だった。