一昨日(26日)サントリーホールで開かれたNHK交響楽団第1795回定期公演を聴きに行ってきた。指揮はネルロ・サンティ。
【演目】
ロッシーニ/歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
メンデルスゾーン/交響曲第4番イ長調「イタリア」
〜休 憩〜
ベートーヴェン/交響曲第2番ニ長調
ワーグナー/歌劇「リエンチ」序曲
《19時00分開演、21時05分終演》
弦を平場の舞台に、木管金管を雛壇に配置。弦は対抗配置。コントラバスは下手(左手)に並べる。ところが、この日のN響は3曲目までほとんど男性奏者だけの布陣。木管金管には女性は一人もおらず、加えて弦もコントラバス、チェロ、ヴィオラは男性のみ。つまり、女性はヴァイオリンの数人と打楽器の黒田英実のみ。久しぶりにむさ苦しいN響の陣容を見た思いである。(笑)
1曲目。前回のNHKホールではかなり硬かったゲストコンマスの岡崎慶輔が堂々としてオケをうまく統率。ロッシーニの優美な旋律を心地良く聴かせてくれる。岡崎はこのままN響コンマスの座への道を歩むのであろうか。
2曲目。イタリアを思い浮かべるより、何故かカリフォルニアを思い浮かべてしまった。第1楽章はサンフランシスコの雑踏、第2楽章はナパかソノマのワインカウンティの田園風景、第3楽章は起伏のあるヨセミテ公園、第4楽章は小麦や牧草が生い茂るセントラル・ヴァレー、といった感じだ。カリフォルニアはやはりイタリア移民の影響が強い州ということを再認識。と同時にメンデルスゾーンの懐の広さをも感じさせた。
3曲目。前後3曲はイタリアに関する音楽のなか、なんでこの曲が入っているのか解らないが、サンティは若き日のベートーヴェンの才能はいかなるものかを確かめるように、ゆっくりそして思い入れたっぷりに聴かせてくれる。ワンダフル!
4曲目。生では初めて聴く。サンティはほとんどの時間を上手(右手)側に陣取ったトランペット陣とトロンボーン陣と対峙して、彼らを鼓舞して重厚感溢れる音楽を纏めあげていく。それに応えたトランペット首席の菊本和昭は前回公演に続きグッドジョブだ。ブラボー!
サンティは今年すでに83歳になり、あの体型からすると来年以降の来日は難しいかもしれないが、できれば彼による演奏会形式の『トリスタンとイゾルデ』か『トロイアの人々』を聴いてみたい。
【演目】
ロッシーニ/歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
メンデルスゾーン/交響曲第4番イ長調「イタリア」
〜休 憩〜
ベートーヴェン/交響曲第2番ニ長調
ワーグナー/歌劇「リエンチ」序曲
《19時00分開演、21時05分終演》
弦を平場の舞台に、木管金管を雛壇に配置。弦は対抗配置。コントラバスは下手(左手)に並べる。ところが、この日のN響は3曲目までほとんど男性奏者だけの布陣。木管金管には女性は一人もおらず、加えて弦もコントラバス、チェロ、ヴィオラは男性のみ。つまり、女性はヴァイオリンの数人と打楽器の黒田英実のみ。久しぶりにむさ苦しいN響の陣容を見た思いである。(笑)
1曲目。前回のNHKホールではかなり硬かったゲストコンマスの岡崎慶輔が堂々としてオケをうまく統率。ロッシーニの優美な旋律を心地良く聴かせてくれる。岡崎はこのままN響コンマスの座への道を歩むのであろうか。
2曲目。イタリアを思い浮かべるより、何故かカリフォルニアを思い浮かべてしまった。第1楽章はサンフランシスコの雑踏、第2楽章はナパかソノマのワインカウンティの田園風景、第3楽章は起伏のあるヨセミテ公園、第4楽章は小麦や牧草が生い茂るセントラル・ヴァレー、といった感じだ。カリフォルニアはやはりイタリア移民の影響が強い州ということを再認識。と同時にメンデルスゾーンの懐の広さをも感じさせた。
3曲目。前後3曲はイタリアに関する音楽のなか、なんでこの曲が入っているのか解らないが、サンティは若き日のベートーヴェンの才能はいかなるものかを確かめるように、ゆっくりそして思い入れたっぷりに聴かせてくれる。ワンダフル!
4曲目。生では初めて聴く。サンティはほとんどの時間を上手(右手)側に陣取ったトランペット陣とトロンボーン陣と対峙して、彼らを鼓舞して重厚感溢れる音楽を纏めあげていく。それに応えたトランペット首席の菊本和昭は前回公演に続きグッドジョブだ。ブラボー!
サンティは今年すでに83歳になり、あの体型からすると来年以降の来日は難しいかもしれないが、できれば彼による演奏会形式の『トリスタンとイゾルデ』か『トロイアの人々』を聴いてみたい。