一昨日(23日)サントリーホールで開かれたNHK交響楽団第1780回定期公演を聴きに行ってきた。指揮はネーメ・ヤルヴィ。
【演目】
R. シュトラウス/祝典前奏曲
R. シュトラウス/紀元2600年祝典曲
~休 憩~
R. シュトラウス/バレエ音楽「ヨセフの伝説」
《19時00分開演、21時00分終演》
あまり演奏されないR. シュトラウスのプログラム。そして、どの曲もオケは大編成で舞台上は、蟻の這い出る隙もない100人以上の奏者が陣取る。加えて3曲ともパイプオルガンが使われるというのも珍しい。
1曲目。シャープもフラットも使われていないというハ長調。となると、もはや楽譜が読めない私でも演奏できるかもしれない。(笑)しかし、その音量は素人にはとてもじゃないが、出せそうにない大音量。先日のNHKホールでのシベリウス交響曲第2番の最終楽章も大音量だったが、サントリーホールでここまで大音量の演奏は聴いたことがない。
2曲目。祝典曲ということもあり、全体にけたたましく威勢がいい。若干優美なパートもあるが、そこもフォルテで演奏されて、全体のメリハリはまったくない。これを聴いた戦前の大日本帝国政府は喜んだかもしれないが、曲構成としてはさほど面白くなく、加えて1曲目以上に大音量で正直聴いて疲れる。
音楽には鐘を使っていたり、各パートに日本を意識した標題をつけたりしているが、R. シュトラウスは日本に来たこともなければ、知識があったわけでもなさそうなので、「海に囲まれた島国」「侍(英雄)の活躍」「桜の花咲く祭り」といった標題は当時のナチス政府もしくは在独日本大使館らによる入れ知恵のような気がする。
3曲目。聴いていてとてもバレエ音楽という気がしない。プログラムに書かれていた場面設定を想像しながら、曲を聴いていたがまったくイメージが湧かない。もちろん、私のような凡人がイメージできたら、たいした音楽ではないのだろうが、それでもこの曲に振付をつけるのは相当難儀だろう。日本で上演されたことはあるのだろうか。官能的な踊りという言葉が数多く出てくるので、一度は観てみたいような気もするが。(笑)
この曲は時おり優美な旋律があるものの、約1時間の演奏時間の半ばは完全に中だるみで欠伸すらでてしまった。めったに演奏されない訳である。
それにしても、ヤルヴィ親父は凄い。大編成のオケをしっかり纏めあげ、メガサウンドの曲を3つも指揮するとは。このやる気と勢いだと、来年首席指揮者になる息子パーヴォに向かって「N響の代役はいつでも引き受けるからな」と言いそうである。(笑)
【演目】
R. シュトラウス/祝典前奏曲
R. シュトラウス/紀元2600年祝典曲
~休 憩~
R. シュトラウス/バレエ音楽「ヨセフの伝説」
《19時00分開演、21時00分終演》
あまり演奏されないR. シュトラウスのプログラム。そして、どの曲もオケは大編成で舞台上は、蟻の這い出る隙もない100人以上の奏者が陣取る。加えて3曲ともパイプオルガンが使われるというのも珍しい。
1曲目。シャープもフラットも使われていないというハ長調。となると、もはや楽譜が読めない私でも演奏できるかもしれない。(笑)しかし、その音量は素人にはとてもじゃないが、出せそうにない大音量。先日のNHKホールでのシベリウス交響曲第2番の最終楽章も大音量だったが、サントリーホールでここまで大音量の演奏は聴いたことがない。
2曲目。祝典曲ということもあり、全体にけたたましく威勢がいい。若干優美なパートもあるが、そこもフォルテで演奏されて、全体のメリハリはまったくない。これを聴いた戦前の大日本帝国政府は喜んだかもしれないが、曲構成としてはさほど面白くなく、加えて1曲目以上に大音量で正直聴いて疲れる。
音楽には鐘を使っていたり、各パートに日本を意識した標題をつけたりしているが、R. シュトラウスは日本に来たこともなければ、知識があったわけでもなさそうなので、「海に囲まれた島国」「侍(英雄)の活躍」「桜の花咲く祭り」といった標題は当時のナチス政府もしくは在独日本大使館らによる入れ知恵のような気がする。
3曲目。聴いていてとてもバレエ音楽という気がしない。プログラムに書かれていた場面設定を想像しながら、曲を聴いていたがまったくイメージが湧かない。もちろん、私のような凡人がイメージできたら、たいした音楽ではないのだろうが、それでもこの曲に振付をつけるのは相当難儀だろう。日本で上演されたことはあるのだろうか。官能的な踊りという言葉が数多く出てくるので、一度は観てみたいような気もするが。(笑)
この曲は時おり優美な旋律があるものの、約1時間の演奏時間の半ばは完全に中だるみで欠伸すらでてしまった。めったに演奏されない訳である。
それにしても、ヤルヴィ親父は凄い。大編成のオケをしっかり纏めあげ、メガサウンドの曲を3つも指揮するとは。このやる気と勢いだと、来年首席指揮者になる息子パーヴォに向かって「N響の代役はいつでも引き受けるからな」と言いそうである。(笑)