一昨日(23日)サントリーホールで開かれた東京都交響楽団第785回定期演奏会Bシリーズを聴きに行ってきた。指揮は小泉和裕。
【演目】(※はアンコール曲)
ベートーヴェン/ミサ・ソレムニス ニ長調
《19時00分開演、20時25分終演》
ソプラノ:吉原圭子
アルト:山下牧子
テノール:小原啓楼
バス:河野克典
合唱:栗友会合唱団、武蔵野音楽大学室内合唱団
初めて聴く曲。めったに演奏されることがない演目ということで、期待して聴きに行ったが、かなり落胆して劇場を出るとは・・・。
都響のホームページにはこの曲のことを「宗教音楽というカテゴリーを超えた、普遍的な祈りの音楽」と書いてあったが、結局はその範疇を超えることのない、というよりも宗教音楽の極致というかもうゴリゴリに凝り固まった音楽としか思えなかった。それゆえに、改めて「第九」の凄さを認識次第である。
それにしても、この曲、第1章から第5章まで合唱団はほぼ歌いっぱなし。そのために、オケは完全に脇役状態。以前にも書いたと思うが、人間という楽器はどんな素晴らしい楽器をも凌駕してしまう。つまり管弦楽は声楽にかなわないのである。ということで、宗教的歌声が響きわたるだけで、どんな音楽だったかという印象はまったく残らない。結局のところ、こうした宗教音楽はその宗教を理解している人にしか解らないのかもしれない。
独唱陣ではアルトの山下牧子の艶のある声が魅惑的だったが、それ以外の3人にはもう少し頑張ってほしいかなと。あと、合唱団だが、こちらはバランスが良くない。合唱というのはソプラノがちょっと強いぐらいが好ましいと勝手に思っているが、この日の合唱団はソプラノが強すぎた。それにしても、このめったに演奏されない曲を完全暗譜で指揮する小泉和裕に驚きを隠さずにはいられなかった。
【演目】(※はアンコール曲)
ベートーヴェン/ミサ・ソレムニス ニ長調
《19時00分開演、20時25分終演》
ソプラノ:吉原圭子
アルト:山下牧子
テノール:小原啓楼
バス:河野克典
合唱:栗友会合唱団、武蔵野音楽大学室内合唱団
初めて聴く曲。めったに演奏されることがない演目ということで、期待して聴きに行ったが、かなり落胆して劇場を出るとは・・・。
都響のホームページにはこの曲のことを「宗教音楽というカテゴリーを超えた、普遍的な祈りの音楽」と書いてあったが、結局はその範疇を超えることのない、というよりも宗教音楽の極致というかもうゴリゴリに凝り固まった音楽としか思えなかった。それゆえに、改めて「第九」の凄さを認識次第である。
それにしても、この曲、第1章から第5章まで合唱団はほぼ歌いっぱなし。そのために、オケは完全に脇役状態。以前にも書いたと思うが、人間という楽器はどんな素晴らしい楽器をも凌駕してしまう。つまり管弦楽は声楽にかなわないのである。ということで、宗教的歌声が響きわたるだけで、どんな音楽だったかという印象はまったく残らない。結局のところ、こうした宗教音楽はその宗教を理解している人にしか解らないのかもしれない。
独唱陣ではアルトの山下牧子の艶のある声が魅惑的だったが、それ以外の3人にはもう少し頑張ってほしいかなと。あと、合唱団だが、こちらはバランスが良くない。合唱というのはソプラノがちょっと強いぐらいが好ましいと勝手に思っているが、この日の合唱団はソプラノが強すぎた。それにしても、このめったに演奏されない曲を完全暗譜で指揮する小泉和裕に驚きを隠さずにはいられなかった。