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全日本選手権⑤

2007年02月08日 22時34分16秒 | 私生活
試合後、連盟、病院から携帯に次々と入る報告と事実確認の連絡。
帰りのバスでは全て悪い方向にしか考えられず頭が真っ白。
変な話、骨なら何本折っても平気だけど、後遺症だけは・・・こればかり。
結構パニクってホント涙出そうだった。
バスで宿舎到着後、皆は気が気でないが、まずは一旦予約してた店で
打ち上げを行わせるなか俺だけ即病院へ。病院到着し、医師より検査結果を
待つよう指示される。待つ事1時間半。彼との面会ができるとの事。
行ってみたら「拍子抜け」
全身固定されつつもすげー元気で、どこそこに管通されて痛てえよ~笑♪だの
ギャグ飛ばすわで逆に安心し過ぎて泣きそうな俺。

「あの後試合はどうだった・・・?」「ん・・・ああ、負けたよ」
「そっか・・・すまねえな」「いいんだよ。それより早く元気なれよ」
「ああ・・・。分かった。」

医師よりいろいろ説明受けたり、家族の代理で署名したりで落ち着いたところで
集中治療室へ移動・・・そこはすごい場所だった。
薄暗い明かりの中で黙々と動く看護婦と医師。周りには全身管だらけで
「ヒューヒュー」息だけしている患者ばかり。中にはそれを看取っている家族。
こんな緊急時なのに、医療現場の凄みを体感し驚く俺。
そんな何とも言えない空気の中で入院説明を受けたり、
家族への連絡を入れたり・・・。
手続きも終わり、ここから先はご遠慮下さいと言われる。
「じゃあ、俺行くな。明日また来るから頑張れよ」
「おお。いろいろありがとな。みんなにもよろしくな・・・」
気付いたら深夜2時。結構経ったんだな・・・。

最悪の事態は避けられた喜びを皆にメール。店では歓喜の声が響いたとか。
宿舎に戻っていた皆に報告。明日みんなで行きましょう!と全員が一致。
その日はおとなしく就寝。

翌日は朝一から後輩数名と同じ東京の第2代表の応援に行く。こちらは
補強を強めた成果で現役高校生と大接戦。元日本代表なんてすげー足遅いのに
高校生で止められるの誰もいなかった。2ピリも終え、1点差の接戦。
普段俺らと接戦する第2代表が、昨日の俺らの大敗した高校生とほぼ同レベルの
高校生相手に大接戦を演じる。スポーツは分からない。
昨夜みんなで見に行こう!なんて行ってたチームメイトもすっかり見舞いの事な
ど忘れている模様。時間も無いのでこっそり1人席を立つ。みんな試合に夢中。
「まあ、あの試合はみんな見たいよな。仕方ない。」歩きながらそんなことを
考えつつ、ふと後を振り返る。
チームメイトの後輩達が後から来ていた。すげー嬉しかった。
みんなを背に歩いたけど、嬉しくて泣きそうだった。
初戦では負けたけど、ここまではるばる来て本当に良かった。




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