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毎日がスタート

絶滅種

2010年02月20日 19時43分56秒 | 私生活
先輩がBSから男子アイスホッケーの録画をしてくれた。
今まで地上波でもハイライト的な放送でアイスホッケーは
放映していたがいよいよNHKからも見放されたか。
メジャー種目ではないものの、ある一定の注目度から
ここまで落ちぶれた種目は過去にプロレスとアイスホッケー位だろう。
プロレスも20年以上前はゴールデンでの放送だったし
アイスホッケーだって週末はよく日本リーグ放送や
元旦のサッカー天皇杯の30分後位からは決まって
アイスホッケー全日本の決勝が定番だったのに比べると雲泥の差。

高校の恩師から連絡が入る。
来年3年生の進路に関しての相談。
在京OBで唯一「現役」、役職柄いくつかの大学とつながりをもっている俺は
自分がそうだったように、恩返しの一環で後輩たちの進路を手助けしている。
その際、一言「廃部の危機もある」と。
選手がいないそうだ。
過去に高校王者も輩出している我母校のスピード部門は既に10年近く休部状態。
17年前俺の同期のインハイ3位が最後の栄光らしい。
ホッケー部門も例外ではないのか。

北海道もいよいよホッケー過疎化が更に進行しており
最近では本州勢に勝てないチームが多くなった。
本州勢のレベルアップも多少あるが、それ以上に
王国北海道の没落が深刻化といった感じだ。
俺の時代はインハイベスト8の全てが北海道なんて
珍しくない時代だったけど、今では夢のまた夢。

先輩から録画して頂いたDVDの1枚は「ロシアVSラトビア」
オベチキンが2得点とロシアの強さが際立た試合だったけど
東京都人口の1/6しかいない人口200万人程度のラトビアが
こうしてロシアから2得点とそれなりに戦う姿には感動すら覚えた。
カナダに大敗したノルウェーだって体格が日本みたいに小さいけど
ちゃんと予選勝ち抜いて五輪に出ているのも良い見本ではないかと思う。
決して日本にも無理な事ではないのでは、と。

先日ネット放送で「長野カップ2010大会」で日本代表の試合を3試合見たばかりだから
良く分かる世界との違い。30年ほど前は世界と互角に競い、一時は世界の8位~9位まで
位置した日本と今の違いはなんなのだろうか。
当時の事は詳しく分からないが、長野カップと五輪を見比べると
プレーだけに限定すれば、白人と黄色人の骨格、体格差は生まれつきハンデとして
仕方ないとしても、パス、レシーブ、選手のスピードと基本的な事ですら
全く次元が違う事が事実のようだ。

日本の連盟がもう少し全国区にすべく視野を広げてくれる事を願う。
昨年の全日本大会。せっかくの都心開催、観戦者が増えて少しでも
ホッケーに関心、興味を持ってくれる人を作るチャンスだと言うのに
祝日の2月11日を試合中日に設定してしまうようなセンスの無い考えのままでは
次回ソチ大会も出場は100%ないであろう。

日本で「絶滅種」にランクインされている事をいい加減自覚してほしいものだ。
コメント
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