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在キルギスウイグル人団体が抗議デモ:8月10日

2009-08-21 00:01:32 | ニュース

ジェームスタウン基金

http://www.jamestown.org/single/?no_cache=1&tx_ttnews%5Btt_news%5D=35406&tx_ttnews%5BbackPid%5D=7&cHash=6eaef36968
8月10日、キルギス当局はイッチパクウイグルソサエティのリーダーである、ディルムラット・アクバロフ氏とその補佐役のジャマルディン・ナスィロフ氏を拘束した。
これらのリーダーは昨月の新疆での暴動の独立した調査を求めてのデモを組織していた。彼らは北京が残虐な手段を新疆のウイグル人に実行したと非難するポスターや画像を大々的に展開していた。キルギス当局によるとビシュケクでのそのイベントに約500人が参加した。

8月10日の逮捕の正確な理由はいまだわかっていない、なぜなら政府はどんな公式な声明を挙げることも避けているからである。ビシュケク在住の専門家はこれらの逮捕劇はキルギス政府が北京の政策に同意していることを表していると確信している。逮捕された指導者達はすぐに釈放されるだろうが、しかし中国政府を非難することに土台をおいた将来の活動は妨げられるであろう。

5万人以上のウイグル民族がキルギスタンに住んでいる、しかし非公式な記録は実数はもっと多いと主張している。7月にアルマトイとビシュケクで新疆での北京の政策に反対するデモが起こっていた。しかし地域のメディアからほとんど注意は払われなかった。

イッチパクはキルギスの体制と建設的な関係を保持することで栄えてきた。この組織はキルギスタンの人民議会の一部である。人民議会は異なった少数民族を統一させている政府の主体である。
前の指導者ニグマット・バザコフは2000年に殺害されたが、キルギス政権への過度の忠誠な関係に不同意の政敵によるものであると伝えられている。ニューヨーク在住の専門家ルスタム・ムカムドフによれば、中国の中央アジアへの影響力はさらに今日顕著なものとなっている。そのとき以来地域のウイグル分離主義者とテロリスト組織に関する報道は地域メディアに浸透しつづけている、そして上海協力機構(SCO)はすばやく地域の安全を保証するものへと転じた。中国、ロシアは両方分離主義者運動に直面しているが、SCOの指導的一員である。

ビシュケクはずっとウイグルディアスポラとの関係において北京の指示に応じてきた。ムカムドフはイッチパクはキルギス内務省の注意深い監視下にある、と言った。8月10日のデモは先般の大統領選挙前には許可されていなかった。デモはビシュケク郊外で行なうように認められていた。デモに2時間だけ割り振られていたのに活動家達は1時間以内に逮捕されてしまい、全てのイベントが停止された。8月10日のデモにおいてイッチパクのリーダーたちが北京の政策を激しく批判したことはキルギス当局にとって寝耳に水だった。
あるキルギス専門家はジェームスタウンに、キルギス人民議会、イッチパクもその一員であるが、の指導層はこれらの反中デモが起こったことを許したことですぐさま辞めさせられそうになっている、と言った。

キルギスにおける中国の影響力は増大するにつれ、イッチパクはそのウイグルの伝統への支援を行なうというイメージと過激組織としてレッテルを貼られることを避けることとのバランスをとることに苦闘した。このことはイッチパクのリーダー達に公的にキルギス現体制への支持を表明することを促した。アクバロフによれば、キルギスのウイグルディアスポラは慈善事業を組織し、高齢者や地震の被災者を救援し現政府を支援している。イッチパクの企画のほとんどは地域のウイグル事業家からの寄付によって資金を得ている。

イッチパクはその設立21周年記念を祝うことを望んでいた。2004年にはその15周年を記念することの困難と直面した。そのときからイッチパクのメンバーは中央アジアと西中国におけるウイグルの人々の団結についての彼らの考えにマスメディアで言及することを避けるようになった。8月10日のデモが原因で、キルギス現体制のウイグルディアスポラとの関係はさらに複雑なものとなり、今年の祝賀行事もまたできないだろう。

前大統領のアスカル・アカエフも現大統領のクルマンベク・バキエフも人民議会をキルギスの少数民族の間の政府への支援を促す為に利用してきた。地方のディアスポラは文化行事を行ない習慣や伝統を保持する自由を許されていた、しかし同様に現体制を支持することを期待されていた。イッチパクもまたバキエフを7月23日の選挙で支持し、キルギス在住のウイグル人にバキエフに投票するように説得した。このように他のドゥンガン(中国の回族に相当)、コリョサラム(高麗人、朝鮮族)らの少数民族も現政権と友好な関係を保持することを強いられる。

上海協力機構の一員としてキルギスは大きな隣人達からの強力な地政学的圧力下にある。ウイグル離散民たちは公式にキルギス政府からキルギスと中国との関係を侵害することを避けるように警告されている。オンブズマンのトルスンベク・アクンはイッチパクの活動家の逮捕を調査することを約束した、しかし彼はイッチパクはデモを止めなければならないと示唆した。

先月の新疆においての暴動は中央アジアのウイグル人たちに共有する彼らの歴史とアイデンティティについての強い思いを明らかにした。その結果として家族的連帯がキルギスと中国のウイグル人同士の間に再発見された。
「ウイグル人の大多数は東トルキスタンに親族を持つ。だから人々は彼らの親族のことを心配しているのだ。」
ムカムドフはジェームスタウンに言った。

ラジオフリーヨーロッパによるとイッチパク指導者は解放された。
http://www.rferl.org/content/Kyrgyz_Ombudsman_Presses_For_Uyghur_Releases/1796654.html

キルギスのウイグル人団体については日本の報道機関も取材している。

朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY200907250087.html

大国の狭間で小国キルギス(クルグゥスタン)は慎重かつ細心に、しかしあるときは大胆に行動している。

チューリップ革命時には反中感情、反ウイグル感情が爆発したらしい。そのとき中国は在留国民保護の目的でのキルギス進駐を考慮した節がある。
同じ中央アジアの国でもカザフスタンではデモは許可されずに建物内での集会が許されただけであった。

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