【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政府提出予定の閣法法案10本が未提出のまま、3月中旬に、未提出は重要法案「働き方」「特区」「IRカジノ実施」「民法18歳成年」に加えて「TPP11」も、提出後の採決時期はまったく見通せず

2018年03月11日 21時59分03秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 内閣が提出したいとしていた法案のうち、10法案が3月中旬にずれ込みました。

 衆議院での予算案通過の夜に、与党幹事長が首相に一部項目の削除を要請した「働き方改革関連法案」は、国会への「2月下旬」の予定時期から大幅にずれ込む見通し。

 公明党法務部会の通過に手間取った「民法18歳成年法案」は「2月下旬」からは遅れましたが、今週閣議決定のはこび。

 「精神保健福祉法改正案」は、報道によると、提出を断念し、完全廃案になるかもしれません。私はきょねん9月に完全廃案になるのではないか、との観測を報じました(【廃案】「やまゆり」精神保健福祉法改正案は衆議院解散で廃案に、措置入院退所者の「医療」と「犯罪防止」のはざまで厚労省が見通しを誤り再提出も困難な見通し)。

 賛否が分かれる、「IRカジノ実施法案」は、現行法の解釈から「提出時期4か月遅れの法律違反」となりますが、予定の「3月上旬」は過ぎました。

 13か月以上続く、森友学園・国有地売却の公文書ねつ造疑惑のおおもと、国家戦略特区法の「改正案」はもともと「3月中旬」でしたが、閣僚交代の噂や、ここ5年間でもっと緊迫した政局となって、今週を迎えました。

 「成年被後見人の権利の制限に係る措置の適正化を図るための関係法律の整備に関する法律案」と「法務局による遺言書の保管等に関する法律案」も遅れがち。「遺産分割に関係した、民法及び家事事件手続法の改正法案」もまだ閣議決定していません。

 「HACCP(ハサップ)を法律化する食品衛生法改正案」と「医療法及び医師法改正案」もまだ。

 以上10法案が閣議決定できていません。

 自民党国対は通例3月上旬まで、としていますが、今週でも3月中旬ですし、特区法改正案は「3月中旬」とはじめから指定していました。閣僚交代があっても、閣議そのものはすんなり通ると思います。

 話題の法案では、解散で廃案となった「水道法改正案」(196閣法48号)は先週金曜日、3月9日に閣議決定され、国会に再提出。

 きょねん、「件名・要旨調」に載りながら、唯一提出できなかった、「健康増進法改正案」(196閣法47号)も、与党政調の事前審査で骨抜きになりながらも、1年以上越しでの提出にこぎつけました。

 おととしからニュースで話題になり、自治体経営の公設市場廃止かとの観測まで報じられた「卸売市場法改正案」(196閣法40号)ですが、穏当な内容で、先週火曜日、6日に提出されています。

 条約承認案の10件は、先週金曜日にすべて提出済み。

 ただし、「TPP11条約の承認案」及び「TPP12国内実施法の施行日を前倒しする法案」が提出されるのは確実。政府は「検討中だ」と件名・要旨調に載せていました。内閣府、警察庁、環境省が1本ずつ「検討中」としており、委員会の状況や、延長などのようすを見て、提出をうかがうことになりそうです。

 きょねんの衆議院の区割り法や天皇退位等特例法のような、事前調整型の閣法が連休後に出ることはなさそう。

 しかし、「働き方」「特区」「IRカジノ実施」「民法18歳成年」「TPP11」と、ずいぶんと重要な法案がずれ込んだまま、目安となる、3月中旬を迎えた、霞が関・永田町となりました。第196回通常国会で採決まで間に合うかどうかは、きょう現在はまったくもって不透明、というのが最も正直な表現でしょう。

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(C)2018年、宮崎信行。

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1年前のきょうが、籠池さん森友小学校断念の日でした

2018年03月10日 19時41分40秒 | その他
 
蓮舫民進党、志位共産党、政治を動かす、南スーダンPKO撤退、学校法人森友学園が小学校認可取り下げ
 蓮舫民進党=きのう9日筆者撮影=と、志位共産党が政治を動かしました。 平成29年2017年3月10日(金)の午後になって大きなニュースが入ってきました。 「日報」と「戦闘」の定義......
 

 


TPP11署名、10月末までの国会承認で年内発効へ、承認案、施行日前倒し法案提出へ、茂木敏充大臣が首相候補へ踊り出る

2018年03月10日 16時56分37秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ


 TPP11が署名されました。

 報道では、11か国は、ことし2018年内の発効をめざす方針。TPP12とは違い、TPP11は「11か国中6か国が批准した60日後に発効する」となっているそうです。日経新聞によると、11か国のうち、チリ、ペルー、ニュージーランド、日本、メキシコ、ベトナムが年内発効をめざした国内手続きをいそぐかまえ。

 このため、わが国でも「TPP11承認案」(196条約 号)と「成立済みのTPP国内実施法の施行日をTPP11発効日に前倒す法案」(196閣法 号)が今国会に提出され、会期内の成立をめざすと思われます。前の任期で設置された、衆議院TPP特別委員会の野党メンバーの多くは落選しており、大過なく審査が終わると考えられます。

 TPP11はルール分野のほとんどが凍結されましたが、著作権70年規定などは国内前倒しで法律が施行されることになりそう。

 TPP11によって、茂木敏充・TPP相が一躍首相候補に躍り出ました。茂木さんは当選9回の62歳。自民党結党の1か月前に生まれました。菅義偉・官房長官は当選8回で69歳。自民党内で、親が国会議員でない議員の総理総裁レースは、菅か、茂木か、といったところですが、年齢的なことも考えると、茂木さんがトップに躍り出たのは確実。今国会中には竹下派会長代行に就く見通し。

 最大野党党首は、枝野幸男さんで、当選9回、53歳。茂木さんも、枝野さんもともに栃木県出身。非世襲ながら副総理までいった、渡辺美智雄さんが果たせなかった総理の座をいとめるのは、自民党の茂木さんか、現・野党の枝野さんか、両者ともかなえるか、両社ともかなえられないか、といったところです。

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近畿財務局ノンキャリ自殺、佐川国税庁長官辞任

2018年03月09日 20時31分10秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

【写真】もみくちゃになりながら、財務大臣室に入る、佐川前国税庁長官、NHKニュース7。

   持ち回り閣議で、佐川国税庁長官が更迭され、財務省を退職しました。

   自民党第二派閥志高会会長の麻生太郎財務大臣は記者会見で、きょねん、理財局長として国会対応で丁寧さを欠いたことと、会計検査院の指摘や、朝日新聞が報じた決裁文書の隠蔽、改竄で、重い懲戒処分を受けるかもしれず、本人から辞任の申し出があった、と大臣は説明しました。

   これに先立ち、おととい、近畿財務局のノンキャリア職員が、神戸市内の自宅マンションで遺書を残して首吊り自殺していたことが報じられました。

   佐川氏は、福島県いわき市出身。同期入省で山口県出身の迫田氏の後任の国税庁長官になりました。

   出先機関ノンキャリアの自殺では、ちょうど30年前に、東京航空局の所長が、日航機墜知り持ち事故の検査を巡って、群馬県警から任意で、警視庁庁舎内で取り調べを受けた後に自殺したこともあります。とはいえ、アメリカから圧力がかかったとも思えません。国賠法を読むと、現金は流れていなくても、8億円の国賠を求められる近未来は予想されます。しかし、その場合も公務員が自腹をきるわけではありません。

  民主党は情報を透明にし過ぎて下野しましたが、自民党は隠さなくてもいい情報を隠蔽して、たかが8億円で人を死なせました。

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1年前の記事、私は「誰かが辞めて済むわけでは無い森友」と書きましたが、出先のノンキャリの自殺という可哀想な未来が来てしまいました

2018年03月09日 20時09分40秒 | その他
 
[きょうの国会]誰かが辞めて済むわけではない学校法人森友問題は、参・文教、国土交通、環境、財金委、衆・本会議などに横転回、出口が見えない状態に
 学校法人森友学園問題ですが、よく考えたら、誰かが辞任して幕引きとなる事案ではないので、4月以降までこじれるかもしれません。 きょうは、参議院のすべての第一種常任委員会で一般質疑が......
 

 


与党、無人野党席を無視して衆参とも審議を強行の異常、衆では子ども子育て法案とNATO日本代表部法案審議入り

2018年03月09日 16時24分43秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]筆者・宮崎信行作成。

 野党6党は、森友文書改竄事件「消えた項目」に反発し、全欠席しました。ところが、自民党は何もないかのように無人のまま国会を運営しました。AIで自動化された工場のよう。欠席戦術をしているのに、国会が止まらない状況は私は初めて見た思いです。それにつけても、2012年12月16日に二大政党「民主党」を56議席にまで叩き潰した日本人の陰湿ないじめに、むべなるかな、と達観しております。

【参議院本会議 平成30年2018年3月9日(金)】

 議運を、民進党は欠席、共産党は退席。

 このため、質問では指名されず、空回しもなく、淡々と散会しました。

 「平成30年度税制改正のための所得税法改正案」(196閣法1号)の趣旨説明と代表質問がありました。

【衆議院本会議 同日】

 委員会の審査が終わっていた、上がり法案の処理。

 「出国税改め国際観光旅客税法案」(193閣法2号)。野党が欠席しているので、起立採決の結果は、ほとんど総立ちの、賛成多数。可決され、参議院に送られました。

 この後、「子ども子育て支援法及び特別会計法108条改正法案」(196閣法6号)が審議入りしました。松山政司・内閣府一億総活躍担当大臣が趣旨説明。答弁には、加藤勝信厚生労働大臣が立つことの方が多かったようです。自民党は、神奈川県連に多い志公会の中山展宏さん。公明党は「ミスター茶靴」中野洋昌さんが質問。こちらも野党は初めから指名されませんので、空回しはありませんでした。

 子ども子育て支援法及び特別会計法108条改正法案は、子ども子育て拠出金の料率を現行0・25%から0・45%に引き上げるもの。私は毎月給与明細書を執筆しているから分かるのですが、使用者に来る、健康保険料・厚生年金保険料・子ども子育て支援金のうち、子ども子育てだけ使用者負担なので、計算が面倒なんですよね。すべて労使折半なら、半分に割ればいいだけなので、暗算でできます。こういうところも、官僚は実務を知らないで、制度設計しているんだろうなと感じさせるところです。

【衆議院外務委員会 同日】

 「在外公館位置・給与法を改正して、NATOに日本代表部を設けるなどする法案」(196閣法19号)が趣旨説明されました。

 これに先立ち、大臣所信に対する一般質疑がありました。昨年は「逮捕へ」の噂が議員会館で流れた、自民党三世議員、中山泰秀委員長は、野党の質問時間を空回しする暴挙に出ました。河野太郎外相は法案の趣旨説明で在外公館基本手当が予算案に盛り込まれているから4月1日に施行する必要があるとする、身勝手な説明をしました。自民党三世議員の暴走が止まりません。

【衆議院内閣委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。自民党と公明党の与党が一巡。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 加藤勝信厚生労働大臣の所信表明がありました。加藤大臣は「リカレント教育の充実が必要だ」としました。しかし、労働保険特別会計雇用保険勘定にお金がたまっているからこういうことを言うんであって、ハローワークのパソコン教習はいいですが、リカレント教育は文科省や金持ちの老人に任せればいいのではないでしょうか。また厚生年金保険を国民年金保険と言い間違える場面があり、今話題の財務省(旧大蔵省)で共済が当たり前の環境にいたことをうかがわせる場面もありました。

●衆議院経済産業委員会のみ大臣所信無し

 衆議院は省別に設置された常任委員会は12ありますが、ここまで、経済産業委員会のみ開かれていません。委員同士のスケジュールの問題で、来週には開かれる見通し。同委員会には今国会5法案が付託されるとみられ、うち2法案は※法案と指定されています。ただし、アベノミクス関連法案で、必ずしも年度内に成立させる必要は無さそうに見えます。参議院経済産業委員会は、野党が委員長ポストを握っており、2013年には6月に4法案廃案、その12月には委員長解任と物議を醸してきました。

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テレビ入りで異例の空回し、野党6党の民主主義を守る戦いが始まる

2018年03月08日 18時04分22秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]参議院第一委員会室、きょねん2017年5月、宮崎信行が撮影し、色調などを加工。

 財務省は、森友学園との用地売買の交渉で「異例」などとした文言を削除した公文書を、野党のプロジェクトチームに提示したのではないかとの報道について、「原本」だとするコピーを提出。野党6党は「ゼロ回答だ」といっせいに反発しました。朝日新聞の誤報だった可能性はあります。野党6党は、参議院予算委員会の中央公聴会の設定には賛成。しかし、その後、欠席戦術に出ました。これに対して参議院自民党は、空回しで対抗。テレビ入り集中審議での空回しは異例。NHKはやむなく、環境映像となり、小笠原諸島父島の映像となりました。日本がいつまでも日本とは限らないとの暗示を、小笠原の映像に秘めたのでしょうか。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月8日(木)】

 1日半以上空転していた国会は、午前9時にいったん、正常化しました。

 「平成30年度予算案」の審議は、空転を除いて、5日目となりました。そのうち集中審議は2日目ですが、後で与野党の数えなおしになるでしょう。

 集中審議のタイトルは「安全保障・内外の諸情勢」。4時間と4分コース。およそ28分前後遅れて、開会しました。

 まず、中央公聴会を3月13日(火)に開くことを、全会一致で議決しました。

 ここで、野党6党が集中審議に抗議して欠席。政務三役経験がある、自民党の三木亨さんが「二階俊博幹事長とたずねたインドネシアとの友好が大事だ」などと質疑しました。

 この後、10時5分前後に欠席戦術中の民進党、難波奨二さんの番に。理事が出席を求めましたが、10時17分前後から、委員長は不在の難波さんを指名。往復方式で31分間割り当てられた質疑時間を浪費させる、空回し戦術に出ました。時間通り、10時48分前後に、大野元裕さんを指名。

 テレビ入り予算審議での空回しは極めて異例。NHKの総合テレビとラジオ第一は、空回し8分後の、10時25分から小笠原諸島父島の環境映像を放送。

 そもそも、法案審査と違って、予算審議で質問時間を積み重ねるのはこれまではあまり重視してこなかった価値観だと思います。一年前は、野党の福山哲郎さんに促され、首相がNSCのために官邸に帰るなど、官邸自民党と参議院自民党の連絡の悪さが指摘される場面があります。貴族院廃院とともに発足した参議院がサラリーマン化している証左です。

 空回しの後、11時18分前後から、公明党の横山信一さんが質疑スタート。横山さんの登場は、41分遅れ。横山さんの持ち時間は35分間。よって、横山さんの質疑は、11時53分ごろに終わり、NHKは天気予報になるはずです。なので、テレビ入りを意識したはこびかもしれません。

 午後4時まで休憩。但し、その前提になる衆議院本会議は下術の通り、午前中に流会が決まっています。

 午後4時過ぎからも空回し。アントニオ猪木さんは質問に立ち、財務省の調査やり直しによる正常化を求めました。午後6時頃に終了し、散会しました。

●参議院第一種常任委員会の大臣所信、経産委、厚労委、文教委いまだ設定されず、国交委はとりやめ。

 大臣所信を聞くための委員会が設定されました。ただし、経済産業委員会、厚生労働委員会、文教科学委員会の3つは、いまだに所信表明の委員会が設定されていません。このうち、経済産業委員会の委員長は民進党の斎藤嘉隆さんは、那谷屋正義国対委員長と同じく「会期末の」日教組組織内議員。震災国会であばれた、参議院議員の世耕弘成大臣は、私もことあるごとにクビをとれないか、金の出入りなどを調べていますが、「スパ」も含めて逃げ足の速さを見せています。今国会では6法案が付託される見通しで、うち2法案は※法案。厚生労働委員会は、衆の大臣ですが、参では8法案そのうち2法案がかかります。ただし自民党の島村大厚生労働委員長は、「かまくら」でしたが、私の日大二高校の先輩ですから野党はおおめに見てください。文教科学委員長は自の高階恵美子さんで、大臣は参の林芳正さんですが、4法案、※法案はゼロとなっています。

【参議院法務委員会 同日】

 野党6党に加えて沖縄の風も欠席。

 法務大臣の所信表明を聞きました。野党は欠席していたので、次回、質疑のしようがありません。問題の最高裁事務総局は経理局長が出席。予算説明の後、「よろしくご審議のほどお願いします」としめくくりました。予算審議は予算委です。散会。

【参議院財政金融委員会 同日】

 野党6党欠席のまま、麻生太郎財務大臣兼金融担当大臣の所信を聞く暴挙。委員長は「所信に対する質疑は後日として、本日はこれにて散会します」と宣言しました。しかし、野党6党は所信を聞いていないのですから、質疑のしようがありません。参・野党6党はやり直しを求めていくと思われます。この委員会はやや日程が厳しくなりつつあります。
 
【参議院農林水産委員会 同日】

 森ゆう子・自由党参議院議員会長が「野党をだましたのか」と抗議。しかし、岩井茂樹委員長(自民党)は審議を強行。斎藤健農相が所信を述べました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 10年程度、民進党が委員長ポストを握っていますが、設定。しかし、民進党の野田国義委員長は、とりやめを決めました。

【参議院環境委員会 同日】

 野党6党欠席のまま、中川雅治環境大臣の所信を聞く、乱暴な運営。とかしきなおみ副大臣が予算説明。この後、荒井勉・公害等調整委員長、更田豊志・原子力規制委員長が説明。更田さんは「信頼回復は道半ばだ」と語りました。

●衆議院本会議は午前中に流会が決まる

【衆議院本会議 同日】

 午前中に流会が決まりました。午前中に決まるのも異例です。

 「出国税改め国際観光旅客税法案」(196閣法2号)が委員会から上がり法案として本会議に上程されていました。ただ、与党・衆・自民党としては、まだ余裕のある中盤国会という印象です。

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事実は小説より奇なり、衆参空転2日目も、参で日銀副総裁候補への聴取予定通り学者「私は経済危機の歴史の専門家」プロパー「私は日銀勤務の半分近くを過去20年間デフレ脱却に身を捧げてきた」

2018年03月07日 15時55分40秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会を背に黄昏を見つめる筆者・宮崎信行、きのう2018年3月6日、宮崎信行撮影。

●森友文書改竄は、国会の危機

 「財務省の森友文書野党PT改竄提出疑惑」が浮上して、国会は衆参とも空転2日目になりました。

 そもそも「ねつ造か?」と言われて、国民の誰もが、財務省のねつ造だろう、厚労省の裁量労働調査もねつ造だろう、と思ってしまうところが、以前とは違うという感じです。ただし、「内閣総辞職しろ」「麻生太郎財務大臣辞任しろ」という前に、国会の危機です。

 辻元清美・最大野党国会対策委員長が野党6党をまとめて、森山裕・与党国対委員長に申し入れています。

 岡田克也代表も、前日の記者会見で「立法府と行政府の問題ですから、与党の皆さんにも、一緒になって事実解明についてしっかりと力を合わせて努力してほしい」と語りました。

●※法案の審議も遅れだすも、国民生活への影響は皆無か

 政府・与党国対は、議運に、年度内に20本の法案を成立させたほしいとしていますが、このうち16本が審議入りしていません(2本は吊るしがおりたまま趣旨説明延期)。今年度は残り17営業日。そのうち参議院第一種常任委員会の定例日は残り7日となりました。このため、20本の法案(※こめじるし法案、日切れ法案)の成立が危ぶまれる状況に入りつつあります。ただ、私が改めて精査したら、「子ども子育て」「公害被害者」の法案も、国と企業、国と独法のお金の流れの法案なので、国民生活への影響はほぼ皆無だと思われます。なので、野党は徹底的に止めてもよいのではないでしょうか。

【衆議院 平成30年2018年3月7日(水)】

 きのうの午後3時頃から空転。空転国会2日目に入りました。

【参議院議院運営委員会 同日】

 予算委員会は空転していますが、議運は当初の予定通り、参考人2人を招いて、全会派出席で定刻通り開かれました。

 日銀副総裁に、「若田部昌澄さん新任案」及び、「雨宮正佳さん新任案」を審議しました。

 若田部さんは所信表明で「私は経済学史を専攻しており、過去の経済危機とマクロ経済の対応を研究してきた」と語りました。雨宮さんは「私は日銀入行以来、キャリアの半分近く、過去20年間にわたりデフレ脱却に向けた日銀の政策立案に身を捧げてきた」と述べました。

 事実は小説より奇なりという感じの所信でした。若田部さんは「元学習院大学教授の岩田規久男現副総裁と協調してきた」とし「デフレからの完全な脱却よりも前に、出口戦略をするべきではない」「日銀と政府は協力すべきだ」とも語りました。

 早稲田大学政治経済学部教授は、年収が1500万円前後で、欲しい本は年200万円程度なら全部買ってもらえ、私学共済ではなく厚生年金加入、70歳定年と、過重労働とはいえ、私学では異例の恵まれた地位が保証されています。しかし、日銀副総裁になれば、年収2500万円が5年間とジャンプアップします。日銀の給料は税金ではなく自分で刷っていますから、厚遇を批判してもどうにもなりません。若田部候補は落ち着いていた風情でしたが、しっかりチャンスをつかんで、知見をいかしてほしいところです。

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森友文書国会改竄提出事件の説明に納得せず、参・予算委開会せず取りやめ、その一方、衆では全省別委員会で大臣所信聞き終わるが、夕方から審議拒否で、2法案の趣旨説明先送り

2018年03月06日 19時02分54秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]参議院、5年前の2013年8月に筆者・宮崎信行が撮影。

 「森友文書の財務省、国会野党提出文書改竄事件」で、朝の理事会に報告提出。野党は納得せず、午前中の参予算委は開かれませんでした。今国会の予算審議では最も長いストップとなりました。ただし、午後2時前後から理事会を再開し、協議。与党国対の指示で、衆議院側の委員会に出ていた国土交通大臣らは、その委員会を休憩にしてもらって、参議院予算委員会に出ようとして待機しています。午後3時前後に動きがあるかもしれないし、ないかもしれません。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月6日(火)】

 朝の理事会に財務省が提出した「森友文書、国会改竄提示事件」についての報告のA41枚紙に反発が強まり空転。午前中には開会できませんでした。理事会は再開しましたが、午後3時過ぎに取りやめとなりました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 午後5時10分から一般質疑のみする予定でした。しかし、早い時間に流会が決まりました。財務省の対応を見ていれば、そりゃそうだろ、というところです。きょうはまだ「吊るしがおりていない」ので議題になっていませんでしたが、「関税定率法改正案」(196閣法13号)の審議は遅れそうです。

●衆議院のすべての省別常任委員会で所信聴取が終わる。

 衆議院では、省別に設置されたすべての委員会で所信表明が終わりました。与党からは見れば波静かな衆議院。法案が付託されるのではないかと思われる委員会のうち、所信表明が終わっていないのは、大臣が交代した、消費者問題特別委員会だけなのかなあという気がします。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 先週の国土交通大臣所信表明演説に対する、各党の一般質疑がありました。

 但し、大臣の空転している参議院予算委員会への出席をもくろみ、与党は委員会を休憩。その後、再開。

 一般質疑終了後に再度休憩。

 理事会で、野党が森友学園問題による国会不正常化を理由に、審議拒否となりました。

 議長からは「道路法及び道路財特法改正案」(196閣法3号)が付託されていましたが、きょうの委員会では趣旨説明はされずに、散会しました。

【衆議院環境委員会 同日】

 先週の大臣所信に対する一般質疑がスタート。

 俳優→環境副大臣→俳優→5年ぶりに衆議院議員と、人生を謳歌する、横光克彦さんの質疑。政府参考人として呼ばれた官僚が「横光先生お久しぶりです。私は今経産省に居ます」と答弁するシーンもありました。

 一般質疑終了後に休憩に。理事会で野党は、森友による不正常国会で、審議続行は認められないと主張。議長がこの委員会に付託していた「公害健康被害補償法改正案」(196閣法16号)の趣旨説明は見送られ、不正常なまま、散会しました。同法案の趣旨説明は次回以降。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 梶山弘志・地方創生担当大臣が所信表明。「地方の活力無くして、日本の活力無し」と切り出し、新聞で話題になっている東京の大学新設を規制する「地域における大学振興法案」(196閣法5号)の「東京一極集中の解決に取り組む」「ご審議をお願いしたい」と話しました。この法案は交付金を新設するということで、文部科学省のほか内閣官房からも大学にお金が出るというのはあまり感心しません。梶山大臣は「空き店舗の活用を図った企業を優遇する」「地域再生法改正案」(196閣法7号)、「規制のサンドボックスを導入する」「国家戦略特区法改正案」(196閣法 号=今月中旬提出予定)「第8次地方分権一括法案」(196閣法 号=今週にも提出予定)の審議もお願いしました。政権交代後でも、野党はこの委員会で厳しく法案審査していれば、森友・加計問題は起こりえなかったわけです。今国会も法案が多いようですから、徹底的に厳しくやってほしいと願いします。本当に素晴らしい規制改革は全国一律恒久的にやりましょう。

【衆議院法務委員会 同日】

 上川陽子法相の所信表明演説がありました。まず、「閣議で初めて再犯防止推進計画をつくりました」と強調。閣議決定というのは正直、インターネットなどで知りにくいのですが、法務省としてはこの再犯防止推進計画をもとに、刑事局・矯正局の仕事を中期的に組み立てていきたいようです。上川大臣は、認知症対策で、法テラスを活用した、高齢者の地方ソーシャルワーカーというしくみを推進したいとしました。「民法成年18歳法案」(196閣法 号=ずれ込みながらも来週にも提出予定)の審議を依頼。外国人の受け入れ、日系四世の受け入れ、無戸籍児対策、難民認定、刑務所老朽化対策にも取り組むと表明しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 伊東良孝委員長は、昨年の閉会中審査で「きょうは、180分で、10人が質問(1人当たり18分)しました!」と野党分裂を嘆きました。

 伊東委員長と同期の自民党、斎藤健農林水産大臣の所信表明がありました。農相は「所得の向上を実現した」と強調し、「引き続き、流通構造の合理化をめざす」「JA改革5年計画の3年目だ」としました。減反廃止では、「ことしからコメ政策が変わります。全国ベースでの需給見通しの情報を公開します」としました。


【衆議院安全保障委員会 同日】

 小野寺五典防衛大臣は「所信表明に先立ち、AD64Hの墜落をお詫びします」としました。今年末の中期防衛力整備計画改定では「現在の防衛大綱よりも厳しい情勢となっており、専守防衛の延長戦にある国民の安全のための中期防を整備する」と語りました。法案は、「防衛省設置法及び自衛隊法改正案」(196閣法25号)の審議をお願いしました。続いて、河野太郎外相が国際情勢を説明しました。これを見ると、たしかに外相の国会出席は多いのですが、全閣僚出席の本会議や委員会が無駄だとする河野さんの意見はまったく理解できません。

●参議院では11委員会中3委員会で所信表明終わる

 参議院では、11ある省別委員会(第一種常任委員会)のうち、3つで所信聴取が終わりました。参議院は議員は1つしか第1種常任委員会に所属できないので、11委員会が一斉に開かれて所信を聞くことがありますので、11のうち3つというのは、嵐の前の静けさかも。


【参議院内閣委員会 同日】

 委員長ポストは野党に割り振られていますが、迅速に所信表明を聞き終えました。

【参議院総務委員会 同日】

 野田聖子総務大臣の所信表明演説を聴きました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 河野太郎外相と小野寺五典防衛相が所信表明。この後、民進党の藤田幸久さんが委員派遣の報告をしました。「沖縄辺野古崎沖を視察し、米軍基地の再編で意見交換をした。有意義だった」としました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 設定されていましたが、取りやめとなりました

【参議院議院運営委員会 同日】

 「黒田東彦日銀総裁再任案」を審議しました。

【衆議院情報監視審査会   同日】

  秘密保護法の行政文書のチェック。

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参議院予算委員会集中審議で森友「近財管財部次長が決裁」裁量労働「量を減らす裁量は無い」、衆は日銀副総裁質疑と大阪緊急出張

2018年03月05日 17時27分24秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]瀟洒な趣の昼下がりの財務省、6年前、民主党政権時代の2012年8月に、筆者・宮崎信行撮影。

 財務省の「森友文書、野党PT(プロジェクトチーム)改竄提出事件」が浮上。厚労省の平成25年度裁量労働実態調査の改竄に続いて、深刻な事件が議題となっています。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月5日(月)】

 「平成30年度予算案」は合計4日目。そのうち集中審議は1日目で、「働き方改革など内外の諸情勢に関する集中審議」。3営業日連続のテレビ入りとなりました。

 民進党政調会長の足立信也さんの質問に答えて、改竄された文書の、もともとの決裁権者は、近畿財務局管財部次長だとの答弁がありました。職員録で調べると、このポストは、近畿財務局でナンバー5位から9位くらいに当たる役職のようです。管財部だけ次長が2人置かれていた時期もあるようで、日ごろからハンコを押すことが多い役職と思われます。この文書が、国会内での野党PTに提出されるまでの過程のどこで改竄されたのか。本省のかなりの幹部と思われ、佐川宣寿・理財局長(当時)ではないかとの疑念も感じました。この案件で、国会議員でも「○○罪だ」という人がいますが、警視庁よりも検察庁よりも国会が国権の最高機関なので、国会が調査すべきだと考えます。

 衆議院側の野党6党メンバーは、急遽指示を受けて、ノーアポイントで、近畿財務局に向かいました。

 共産党の辰巳孝太郎さんは、近財と会計検査院との関係において、リーガルチェック担当者が検査院の検査に同席していたのではないかとしました。その場合、破棄されていたと説明していた文書の存在を財務省内で認識されていた可能性があります。

 維新の東徹さんが、税金と社会保険料の支払いの国民負担率を問題視。麻生太郎財務大臣に「ピシッと答えてほしい」と迫りましたが、財務大臣が答えられず、いつになく弱気な態度をとる場面がありました。

 東徹さんの問いに対して、安倍晋三首相(自民党総裁)は「消費税の10%引き上げ分のうち、半分は子供たちや子育てのために政府が使う。政府が投資することによって、消費を喚起する」と答弁しました。財務省のおそらく主税局がつくった答弁でしょうが、これは、経済学がめちゃくちゃです。教育費や保育費は投資ではなく、消費です。総務省統計局の家計調査をご覧ください。

[画像]平成29年12月の家計調査、総務省統計局のホームページから、赤線は筆者・宮崎信行が加筆。

 ごらんのように、昨年12月の家計調査で、住居に次いで、教育が落ち込んでおり、マイナス8%になっています。なぜ前年同月比で「授業料等」が8%も落ちるのか。大学受験料などを絞っているからでしょう。このように、教育は消費です。主税局が書くべき答弁は、消費税引き上げ分の半分は、家計が出す教育や保育に対する消費を、国が政府支出で肩代わりするとすべきです。政府が投資して、家計が消費するなどというのは経済学の初歩の初歩が間違っています。このことは、財務省の事務次官や、太田充理財局長も、大学出てから一度も間違いを指摘された経験が無いだろうと思います。それほど、財務省は深刻な事態に陥っています。

 共産党の山下芳生さんは、裁量労働制のもとで、労働者が業務量を減らす裁量があるのかと問いました。加藤勝信厚労相は「ない」と答弁。

 民進党の足立信也さんは、「医師には応召義務があるからといって、それをもって裁量労働制にすると、別の問題が出てくる」とし、医師の裁量労働制でも残業代ゼロないしカットの懸念があると指摘しました。

 あすも午前9時から。それに先立つ理事会で、財務省が説明するもよう。きょうは散会。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 日銀副総裁への新任案が提出された、若田部昌澄さんと、雨宮正佳さんから所信を聞き、質疑しました。

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森友文書改竄は組織ぐるみか、文書の決裁権者は近畿財務局管財部次長

2018年03月05日 10時49分39秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

  太田充財務省理財局長は、問題になっている森友改竄文書の決裁権者は、近畿財務局管財部次長だとしました。

   出先機関のノンキャリアが、野党に説明する文書を改竄するとは、考えられず、本省の幹部らによる組織ぐるみの行為である可能性が出てきました。

   参議院予算委員会での足立信也民進党政調会長への答弁。


1年と3日前の記事→麻生財務相「今、佐川が申し上げた通り、適正な執行だ」学校法人国有地問題、参予算委、衆文部科学委も

2018年03月04日 14時46分34秒 | その他
 
[きょうの国会]麻生財務相「今、佐川が申し上げた通り、適正な執行だ」学校法人国有地問題、参予算委、衆文部科学委も

 私、宮崎信行は本日、43歳の誕生日を迎えました。感謝します。【参議院予算委員会 平成29年2017年3月1日(水)】  平成29年度予算案は、3日目(本予算案の趣旨説明をした補正......
 

 


1年と4日前の記事、森友国有地「財務省は問題の深刻さが分かっていない」と岡田克也さんの慧眼、財務省というよりも、すべての野党の元議員に読んでほしい

2018年03月04日 14時44分23秒 | その他
 
岡田克也前副総理、森友学園の国有地払い下げ問題で、「財務省は問題の深刻さが分かっていない」「麻生大臣は自ら答弁・調査をすべきだ」
[写真]岡田克也前副総理、2015年4月28日、国会内で筆者撮影。 岡田克也前副総理は、平成29年2017年2月28日のメルマガで、 開会中の第193回国会で大きな関心を呼んでいる......
 

 


出国税法案金曜夜9時半に可決、「森友改竄」財務省半壊の予兆、参予算委高プロも猛攻、衆、国際観光旅客税法案大詰め、国交委は「8法案お願い」と大臣所信

2018年03月02日 21時41分45秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]参議院第一委員会室、きょねん2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 出国税改め国際観光旅客勢法案が衆議院財務金融委員会で午後9時前後に採決し、可決すべきものと決まりました。参議院予算委員会。朝日新聞が1面トップで、昨年2月、国会に改竄した文書を示した疑いを掲載。さっそく取り上げられ、大臣は否定はしませんでした。防衛大臣は、さんざん観測報道があったとはいえ、護衛艦いずもの空母化検討をついに認めました。衆議院は前日の空転から1日で正常化。荷崩れした、国際観光旅客税法案が採決へ。衆議院の内閣委員会、外務委員会、国土交通委員会で大臣所信があり、半分の委員会で所信が終わりました。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月2日(金)】

「平成30年度予算案」3日目。そのうち、基本的質疑2日目。テレビ入り全閣僚出席の総括質疑が、きょうで今国会最後かもしれません。今国会では、河野太郎外相、世耕弘成経済産業大臣が全閣僚出席を院外で批判しましたが、自分たちで補正予算案を出しておいて、当初予算案でもそういうことを言うなら、さっさと辞めろとしか言いようがありません。強い怒りを感じます。

 前日から続いて、自民党の宮本周司さん。参議院自民党の国対の指示があったのか分かりませんが、「気になる報道があった」と朝日報道から入りました。別エントリーにも書いた通り、麻生太郎財務相は「大阪地検特捜部の捜査にどのような影響があるか予見しがたく、コメントしづらい」と語りました。今国会では安倍晋三首相自ら朝日新聞の実名を挙げた攻撃が目立ちますが、麻生さんはきょうの報道の否定はしませんでした。宮本さんも釘をさしてから、次の質問に行きました。

 与党・公明党の魚住裕一郎さんも「裁量労働制は国民に疑念を持たせた」と開口一番、政府の姿勢に疑念を投げかけました。

 共産党の小池晃さん。基本的質疑は「片道方式」で質疑者の発言時間のみカウントされます。小池さんは午前11時37分ごろ登場し、午後2時53分ごろまで質疑しました。小池さんは午前中は、「働き方改革関連法案(未提出)」について、「家族の会のひっしの訴えと、野党6党の連携、国民の世論で法案を分離させた」と胸を張りました。

 小池さんは午後一番、朝日報道で、財務省の太田充理財局長が答弁。太田さんは、捜査中だから答弁できないとしました。ただし、調査は、捜査が終わってからするとしたところを、小池さんや、おそらく与党理事からも、「今すぐ調査を始めるべきだ」とただされました。10月からのNHKK朝ドラ主人公の息子である日清食品の安藤宏基社長が、毒ギョーザ事件のときにJTフーズがすぐに回収せず、「日清ならばまずすべて回収して、それから何があったかを調べる。DNAが違う」と雄弁に、JTフーズとの合併破談を記者会見した姿と重なりました。

 財務省崩壊の予兆といったところですが、改竄した文書を野党に示していたなら、それより前に、国会崩壊。野党の議員会館での部門会議が、「院外」かどうかは、議院警察権などでの解釈や整理は分かれるところですが、刑事事件の告発というわけにはいかないでしょうから、院の調査特別委員会が立ち上がってもいいくらいの話だと思います。

 維新の片山虎之助さんは、教育の無償化の改憲の協力を明言。

 又市征治さんは自ら先週「社民党の党首に就任しました」と自己紹介しました。

 立憲民主党は、福山哲郎幹事長が、本予算審議で初登場しました。同党の参・国対委員長には蓮舫さんが就いています。

   質疑終了後に、派遣委員の報告がありました。


●衆議院の常任委員会は半分で所信表明終わる。衆議院では、財務金融、総務に続き、内閣、外務、国土交通、環境の各委員会で大臣の所信表明がありました。府省別の12常任委員会のうち6常任委員会で所信が済みました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

「国際観光旅客税法案」(196閣法2号)が可決すべきものと決まりました。

   まず、参考人質疑。一橋大学教授や、ホテルの労働組合役員、スターフライヤー室長の3人が出席。無所属の会の野田佳彦さんは「役所のとりまとめの委員会の委員に偏りがあった」と委員だった一橋大学教授にたずねました。野田さんは「海外ビジネス客も2割くらいいるのではないか」と名称にも疑問を提示。施行日にも難癖をつけ、元財務大臣の野田さんからも、財務省はぼろくそに言われ始めました。

 参考人質疑の後に、法案審査があるとの話もありましたが、参考人質疑が終わった、午後3時54分ごろから休憩。採決を含めた大詰めの攻防に。理事会で採決に合意し、予算審議帰りの大臣を迎えて法案審査。野田佳彦さんは、審議を急ぎ過ぎているとたしなめました。

 採決は夜9時半を過ぎました。立希無共の反対、自公維の賛成多数で可決すべきものと決まりました。


【衆議院国土交通委員会 同日】

 「今国会に8法案提出している」と石井啓一国土交通大臣の所信表明がありました。石井さんは「既存住宅の流通やリフォーム市場の活性化をはかる」など向こう1年間の省の仕事を紹介。「所有者不明土地の利用促進の法案を出す」「バリアフリーのまちづくりのための法案を出す」とし、協力を求めました。

【衆議院内閣委員会 同日】

 大臣の所信表明がありました。まず、菅義偉・官房長官、小此木八郎・国家公安委員長兼防災担当大臣の「義兄弟コンビ」が発言。続いて、野田聖子・男女共同参画、マイナンバー大臣。上川陽子・特定秘密保護法担当大臣。加藤勝信・働き方改革担当大臣は「所信に入る前に一言申し上げます」として予算委での裁量労働調査の「不具合があり、不信感を持たせることになりました。国会のみなさん、国民のみなさんにお詫びします」と語りました。次に、福井照・消費者庁、北方沖縄担当大臣。松山政司・一億総活躍担当大臣。茂木敏充・人づくり革命担当大臣。ちなみに「働き方改革」「一億総活躍」「人づくり革命」が各々の別の大臣だと気づきました。分断させて、本気でないのか。この後、梶山弘志・行革担当、公文書担当相で、「公文書管理ガイドラインにもとづき、各府省に働きかけ、公文書管理の質を高める」と、「公文書管理の質」という違和感のある価値観を示しました。梶山さんは、解散で廃案になった水道法改正案の条項を盛り込んだ、「PFI法改正案の審議をお願いしたい」と語りました。この後、鈴木俊一五輪相が「サイバーセキュリティ基本法の改正案を提出するので早期の成立をお願いします」としました。この後、石井啓一・IRカジノ施設担当相が「IR推進法にもとづくIR実施法案を提出する」としギャンブル依存症対策にもとりくむかまえを所信で明言しました。最後に、前任者の議員としての不適切ヤジにより、後任となった、田中良生・内閣府副大臣があいさつし、散会しました。

 次回は3月7日(水)午前9時から。散会。

【衆議院環境委員会 同日】

 8月の内閣改造から半年たっても、ほとんど国会答弁していない、中川雅治環境大臣が所信表明。「東京ステークホルダーの悪い人」の支援者が多いので偏見を持っていましたが、きょうの大臣所信演説は好感が持てました。

 中川さんは「将来にわたって質の高い生活をもたらす持続可能な地域づくりをめざす地域循環共生計画をすすめます」とし、「パリ協定のもと、世界は脱炭素社会に向かっています。気候変動の適応策に関する情報基盤の整備をはかる、気候変動適応法案を提出しました」と審議をお願いしました。中川さんは「原子力防災担当大臣としては、万が一の原子力事故に備えて、原子力災害対策に完ぺきや終わりはないとの心構えで備える」とし、「美しい環境を次の世代に譲り渡していくのは私たちの責任だ」としめくくりました。大臣自らが手を入れているのが手に取るように分かる、所信演説でした。

 とかしきなおみ環境副大臣が予算を説明。省の予算は一般会計で3200億円、復興特会で6500億円だとしました。この後、環境省は前からやっていたようですが、他府省を含めた「環境保全経費」を明示。全府省で1・7兆円で、大気保全に1770億円など性質別の総額を披露しました。

 新しく就いた、荒井勉・公害等調整委員会委員長が、平成29年の活動を報告。ちなみに、委員会として14件を扱ったそうですが、自治体経由では7万件が上がってきたそうで、あまり存在が知られていないようです。同委員会の予算総額は年5億円だというスピーチもあり、まあ、そのくらいならあっていいだろうというような感想を持ちました。

 次回は3月6日(火)。散会。

【衆議院外務委員会 同日】

 岡田克也さんも委員です。

 評判が急落している河野太郎外相は「対中東政策を抜本的に強化します」「自由で開かれたインド太平洋戦略を推進し、航行の自由と法の支配を普及させる」と勇ましい、積極的平和主義で総理と同調しました。副大臣の予算説明では、総額7000億円で、そのうち、ODAは4344億円だとされました。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 「黒田東彦日本銀行総裁再任案」を審議しました。

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日本政府、空母所有へ大臣答弁としては初めて認める

2018年03月02日 14時43分48秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

小野寺五典防衛大臣は、有人固定翼飛行機である、F35Bを、護衛艦いずもに載せられないか、検討しているとしました。調査費は400万円。
いずもは、ヘリコプター回転翼機が載せられる、ヘリ空母で、3年前に就航。たびたび観測報道は出てきましたが、小池晃共産党書記局長に大臣が答弁。仮に空母になったら、自衛隊以外の米軍機などを艦載するかもしれません。