【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

新・立憲結党以来初めての与野党党首会談へ 能登半島地震で「官房長官生き埋め6件」初動失敗で「政治とカネ」は休戦

2024年01月04日 16時15分18秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 岸田文雄首相は「安倍派裏金事件」で「浜田靖一国対委員長・渡海紀三朗政調会長・林芳正官房長官」の新布陣で、新年を迎えました。

 岸田首相は、与野党国対委員長会談を通じて、あす令和6年2024年1月5日(金)に午後3時から与野党党首会談を開きたいと要望しました。開催場所が官邸か国会内かは現時点では不明。

 能登半島・奥能登大震災では石川県は中間集計で死者81名で、そのうち輪島市で47名、珠洲市23名としていますが、珠洲市では全貌が分かっていません。能登空港は使えない状況とはいえ、富山、小松両空港は使えることから、政府の初動での情報収集遅れは明らかです。さらに救援物資を運ぼうとした海上保安庁のボンバル固定翼機が日本航空エアバスと羽田空港で衝突し、海保職員5名が亡くなりました。

 首相は9日(火)の閣議で予備費を支出する請議をかけるよう指示しました。ところで、林新官房長官は1日の2度目の会見で記者の問いに「生き埋めが6件発生していると報告を受けている」と語ったことが、政府各部署の現場での意識がゆるんだかもしれません。

 与野党国対委員長は、衆参の災害対策特別、総務、国土交通の各委員会で、来週にも理事会を開きつつ、委員会の閉会中審査については災害対応を優先する方向性で合意しました。「政治とカネ」は一時休戦することとなりました。

 当ニュースサイトの調べでは、立憲民主党を名乗る政党の与野党党首会談参加は、コロナ禍の2020年3月4日の枝野幸男・安倍晋三党首会談が最後で、2020年9月の新立憲結党と泉健太代表の党首会談は初めてとみられます。おととし2022年3月4日には、玉木雄一郎さんが公国党首会談に続く自公国の与野党3党党首会談(国会内常任委員長室)でトリガー条項の協議開始で合意しました。きょねん、日本維新の会の馬場伸幸代表と、国民民主党の代表らは各々、国会内大臣室で岸田さん1人に対して経済対策のまとめを手交しています。当サイト調べですが、おそらく正しいと思います。

 
[写真]浜田靖一・新国対委員長、3年前2021年9月、都内で、宮崎信行撮影。

[写真]渡海紀三朗・新政調会長、先週12月28日、宮崎信行撮影。

[写真]林芳正・新官房長官、おととし2022年7月、宮崎信行撮影。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿