【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参決算委で平成25年度決算の省庁別審査スタート、寺田典城さん「元気交付金はおかしい予算で狂っている」

2015年02月10日 06時06分24秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

(このエントリーの初投稿日時は2015年2月10日午前6時半)

[画像]質問する維新の党の寺田典城さん、2015年2月9日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【参議院決算委員会 平成25年度決算の省庁別審査1日目 2015年2月9日(月)】

 久しぶりに「月曜、午後1時」の定例で、参議院決算委員会が開かれました。

  そして、平成25年度決算の省庁別審査1日目(復興庁、総務省)が開かれました。

 なお、麻生太郎財務大臣はG20に行っていますが、国会会議録を調べたら、昨年も省庁別審査には財務大臣は出席していなかったようです。これからも、省庁別審査には財務大臣の出席は不要ということでやっていけばよいと思います。

 なお、私自身の言論の自由と安定は相変わらず確保していますが、やや家業および家庭での責任が増しており、政治ジャーナリスト業での、前半国会で予算や決算の審査については、ペースを落として記事にさせていただきたいと思います。なかなか永田町にも直接行きづらい状況があり、金曜日午後3時に岡田克也代表の定例記者会見がありますので、これを最優先にしながら、後半国会での法案の回し方をしっかりとていねいにおさえていくことにしたいと考えています。予算決算はややアクセス状況も低いし、民主党の政権交代をかけたたたかいはまだだいぶ先です。このエントリーも、きょう火曜日にも決算審査省庁別審査2日目があるので、それと合併して書き直すかもしれないし、書き直さないかもしれません。あくまでも自分本位でやらせていただきます。

 決算審査と言っても、議題になった年度の決算ではない質疑が多いこともありますが、維新の党の寺田典城さんが、第2次安倍内閣への政権交代直後の15か月予算「平成24年度(第1次)補正予算と平成25年度予算」に盛り込まれた、1・4兆円の「元気交付金」について質問しました。

 新藤義孝・内閣府地方分権改革担当大臣(総務大臣兼務)が2013年1月上旬に新聞に話して、日経や、朝日1面に載り、「元気交付金というのは名前も良いし、覚えやすいでしょう」と答弁した元気交付金。改めて予算書を見ると、内閣府所管の「地域経済活性化・雇用創出臨時交付金」。

 ある意味、自民党らしい景気対策に感じ、新藤大臣の印象も悪くなかったのですが、きょうは、民主党の江崎孝さんと、維新の寺田典城さんがコテンパンに批判しました。

 
[画像]「15か月予算」の平成24年度(第1次、最終)補正予算書、PDF142ページからスクリーンショット、赤く塗ったのは、筆者。

 寺田さんは、

 「がんばる地域交付金はあまりにもレベルが低い。(自治体の)ラスパイレス指数とか、職員の削減状況によって、自動的に計算する。地方に任せればいいんですよ。例えば、(自治体によっては)ラスパイレス指数は80で、職員は2割増しでもいいんですよ。なんでも中央集権的に押し付けてくる。なんで、そんなことをやるのか、情けない予算だ。地方をバカにしている。内閣府の出す予算なんて、おかしい予算ばかりですよ。(内閣府の政務三役や職員)が自分で考えられないのなら、狂っているとしか言いようがない」

 と、ここまで激しく批判しました。

 寺田さんは、もう怖いものがないようで、このところ、質疑に立つ回数も多いし、舌鋒の鋭さ、地方自治での自信(とくに国際教養大学)を感じます。

 寺田さんといえば、「3・11」の国難の折、衆参ねじれの中、国会運営のナローパスを走りながら考えた岡田克也幹事長を助けた、責任ある政治家です。寺田典城さんというよりもむしろ、ステイツマン寺田と呼ぶべきでしょう。

2011年3月31日付エントリー(子ども手当つなぎ法が成立 昨年と同額で6月10月支給が確定 年長の市田議員、寺田議員が協力

 これに先立ち、江崎さんも「ひめしま村」というところが島なので、意図的に給与を下げてワークシェアリングしていると指摘しました。
 
 寺田さんがここまで批判したんだから、2年前の通常国会での民主党の岸本周平さんや、維新の松野頼久さんらの批判も正しかったのだろうと感じます。

2013年2月5日付エントリー(岸本周平、松野副隊長、山内「3本の矢」で大枠をただせ! 補正予算審議スタート


2013年4月3日付エントリー(新藤総務大臣がついに切れる・・・「だから!」 


2013年12月12日付エントリー(安倍自民党政府、「自称5・5兆円」の平成25年度(第1次)補正予算案を決定 簡素な給付措置盛り込まれる

 まあ、先々月の総選挙で、自民党は議席占有率61・3%を維持しましたので、有権者は評価してしまいました。民の声は神の声、議会制民主政治においては絶対です。

 ただ、民主党と維新の国会での追及が政権につながる日が10年以内にはやってくる。それも絶対だ、と確約いたしましょう。

tag (宮崎信行)

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