
[写真]党首会談が開かれた常任委員長室のシャンデリア、宮崎信行撮影。
2020年体制で、2度目の国会議事堂内での与野党党首会談が開かれました。この場で、石破茂首相は、トランプ大統領の日本に24%などとした各国の同時の関税引き上げを「国難だ」と協力を要請。野田さんや玉木さんらは首相にすぐに訪米して直談判すべきだという趣旨のことを発言したようです。首相は電話会談をしたいとの意向を示したようです。役職・法案・補正といった具体的な話はこの場ではなかったようです。
党首会談も衆・国対がアレンジするのが通例ですが、きょねんは「議運理事会に議席がない」として外されたれいわ新選組の山本太郎代表も初見参。「中卒の党首」登場は憲政史上初かもしれず、進学そのものが旧士族に限られた明治維新の性根が崩された瞬間かもしれません。但し、都立青山高校卒の芳野さんの親友で府立寝屋川高校卒のパナソニック出身の矢田わかこさんは3月31日付人事で官邸を去りました。芸能界というのは、巨大な学校かもしれません。公約発表では「大石政調会長は大阪大学を出ていますから」に聴衆から「代表、ハンダイって言わなきゃだめだよ」のヤジには白くなったまま次に展開しました。
【衆議院内閣委員会】
「能動的サイバー防御法案」(217閣法4及び5号)の法案審査、対総理質疑。休憩後に再開し、国会報告のあり方の3年後見直し規定など修正案が提出されました。提出は自公立維国有の6会派で、内閣委員がいる令共は加わりませんでした。採決では立憲が「政府原案の課題を指摘しつつも賛成する」と語りました。4号は「修正すべきだ」5号は「政府原案通り」に可決すべきだと賛成多数で決まりました。
【衆議院国土交通委員会】
「港湾法改正案」(217閣法13号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。これに先立つ討論で、れいわ新選組は「自治体の自主性を狭める」と述べました。賛成多数で可決すべきだとしました。
質疑では、立憲の谷田川元さんが、前日の読売報道「古賀誠さんの長男のコンサルタント会社に羽田空港ビッグウイング社が実態のない1億円」についてたずねました。平岡航空局長は「本件は空港における旅客取り扱いそのものではなく、空港ビルに置かれているマッサージチェアを巡る民間企業同士の契約に関する事案ですが、高い公益性が求められる空港旅客ターミナル事業者は、国民や利用者の信頼を損なわないようその事業を実施していただく必要があると思います。このため、昨日の報道を受けて国土交通省より、まずは日本空港ビルデング社に、事実関係の調査を含め、適切な対応を行っていただくよう要請したところです。日本空港ビルデング社においては、既に監査等委員会が主体となって事実関係の調査を実施しており、調査結果については調査完了次第速やかに公表する予定であるとの報告を受けているところでございます。また、昨日、航空局から日本空港ビルディング社に対し横田社長が直接、古賀自民党元幹事長の長男と交渉していたか否かを確認いたしました。日本空港ビルデング社からは、現在監査等委員会が主体となって事実関係の調査を実施しているところであり、お答えを差し控えさせていただきたい旨回答があったところです」と答弁しました。税務調査を受けて、既に第三者委員会があると、航空局長も古賀さんの固有名詞を出して答弁しましたので、期待したいところです。
ところで、古賀誠運輸大臣の時代に私は総理番記者をしていましたが、橋本龍太郎さんが元運輸大臣だったからか派閥の違う古賀大臣が閣議以外で総理にあった記憶はありません。小泉純一郎大臣の厚労省と同様に、事務次官が 1名程度の局長とともに総理から呼ばれることが多かったです。運輸事務次官はオタクっぽい事務系が多い傾向があり私が「総理に会いましたか」と取材したら「会いました」と逢い引きのように応じていました。その事務次官は初代の成田空港会社社長になりました。ちなみに、慶応大学女子剣道部員は橋本先輩に頼むと、必ずJALのフライトアテンダントに就職できるというのは、安倍晋三さんと旧統一教会くらい有名な話だと思っていましたが、今振り返ると巷間知られていなかったでしょう。パンデミックの後、時給1000円の非正規社員に置き換える「あこがれ搾取」の職種になっていきました。
話が大きくそれましたが、委員室に再び戻ります。超党派の附帯決議は立憲国対副委員長の森山浩行さんが提出しました。前幹事長の岡田克也さんは35年目で初めて経済産業委員をしていますが、森山さんも初当選から15年目にして「代議士の原点に戻りたい」と初めての国土交通委員をつとめています。港湾統計では、堺・泉北港の取り扱いは年6500万トンで日本11位。6位の神戸港が8300万トン、大阪港が8000万トン。森山さんは与党議員時代に「ベトナム領事館を誘致した」と地元でアピールしました。私は「大阪市から堺市に移っただけだし、地元で受けない」と忠言し、そのときの選挙は私が言ったとおりの結果になりました。森山さんは附帯決議で(1)協働防護協議会への港湾労働者の代表の参画を確実に働きかける(2)港湾施設の老朽化に対応して人員、予算のみならず点検の効率化やメンテナンス体制のあり方を検討する(3)災害時は復旧作業に従事する者も被災者である、という視点に立ち、これらの者が無理なく作業、復旧作業に従事できる体制の構築と、必要な環境の整備を図るーーといった6項目を提案。全会一致で議決されました。
【衆議院本会議】
「児童福祉法及び児童虐待防止法改正案」(217閣法40号)は令共反対、自公立など各党の賛成多数で可決。三原じゅん子・こども家庭庁担当相がひな壇から一般議員席に向かって礼をし、参議院に送られました。
この後、「防衛省設置法改正案」(217閣法16号)が審議入りし、中谷元防衛大臣は、今後の二国間のACSA条約の締結では、国内実施法案をいちいち提出しなくてよくなるとしました。自衛官の処遇改善は総裁選の公約でした。
【衆議院厚生労働委員会】
きのうの本会議は「医療法改正案」でしたが、それより先に「薬機法改正案」(217閣法15号)が審議入りしました。立憲の政調会長代理(二人いる)の中島克仁さんらが提出した「薬価中間年改定廃止法案」(216衆法23号)も審議入りし、32歳で初当選し現在6期53歳の岡本充功さんが趣旨説明しました。現状、国内で有数の大きさのドラッグストアもせき止め薬が入荷できないそうです。
【衆・経済産業委員会】
「ラピダス出資法案」(217閣法11号)は4日目で、法案審査2巡目。
【衆・法務委員会】
「刑事訴訟デジタル化法案」(217閣法30号)は3日目で、参考人質疑。
【衆・財務金融委】
一般質疑。
【衆・安全保障委員会】
「相互円滑化協定の国内実施法案」(217閣法56号)は共などの反対、自公立などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。附帯決議で、自衛隊に対して遅滞なき安保委報告を求めました。
【参・消費者問題特別委員会】
大臣の所信的あいさつに対する一般質疑。
●参議院本会議、衆議院外務委員会は定例日ですが、きょうの開催はありませんでした。
●週明け月曜日は、テレビ入り参議院決算委員会で、青木愛・野党筆頭理事や羽田次郎委員が登場。
2020年体制で、2度目の国会議事堂内での与野党党首会談が開かれました。この場で、石破茂首相は、トランプ大統領の日本に24%などとした各国の同時の関税引き上げを「国難だ」と協力を要請。野田さんや玉木さんらは首相にすぐに訪米して直談判すべきだという趣旨のことを発言したようです。首相は電話会談をしたいとの意向を示したようです。役職・法案・補正といった具体的な話はこの場ではなかったようです。
党首会談も衆・国対がアレンジするのが通例ですが、きょねんは「議運理事会に議席がない」として外されたれいわ新選組の山本太郎代表も初見参。「中卒の党首」登場は憲政史上初かもしれず、進学そのものが旧士族に限られた明治維新の性根が崩された瞬間かもしれません。但し、都立青山高校卒の芳野さんの親友で府立寝屋川高校卒のパナソニック出身の矢田わかこさんは3月31日付人事で官邸を去りました。芸能界というのは、巨大な学校かもしれません。公約発表では「大石政調会長は大阪大学を出ていますから」に聴衆から「代表、ハンダイって言わなきゃだめだよ」のヤジには白くなったまま次に展開しました。
【衆議院内閣委員会】
「能動的サイバー防御法案」(217閣法4及び5号)の法案審査、対総理質疑。休憩後に再開し、国会報告のあり方の3年後見直し規定など修正案が提出されました。提出は自公立維国有の6会派で、内閣委員がいる令共は加わりませんでした。採決では立憲が「政府原案の課題を指摘しつつも賛成する」と語りました。4号は「修正すべきだ」5号は「政府原案通り」に可決すべきだと賛成多数で決まりました。
【衆議院国土交通委員会】
「港湾法改正案」(217閣法13号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。これに先立つ討論で、れいわ新選組は「自治体の自主性を狭める」と述べました。賛成多数で可決すべきだとしました。
質疑では、立憲の谷田川元さんが、前日の読売報道「古賀誠さんの長男のコンサルタント会社に羽田空港ビッグウイング社が実態のない1億円」についてたずねました。平岡航空局長は「本件は空港における旅客取り扱いそのものではなく、空港ビルに置かれているマッサージチェアを巡る民間企業同士の契約に関する事案ですが、高い公益性が求められる空港旅客ターミナル事業者は、国民や利用者の信頼を損なわないようその事業を実施していただく必要があると思います。このため、昨日の報道を受けて国土交通省より、まずは日本空港ビルデング社に、事実関係の調査を含め、適切な対応を行っていただくよう要請したところです。日本空港ビルデング社においては、既に監査等委員会が主体となって事実関係の調査を実施しており、調査結果については調査完了次第速やかに公表する予定であるとの報告を受けているところでございます。また、昨日、航空局から日本空港ビルディング社に対し横田社長が直接、古賀自民党元幹事長の長男と交渉していたか否かを確認いたしました。日本空港ビルデング社からは、現在監査等委員会が主体となって事実関係の調査を実施しているところであり、お答えを差し控えさせていただきたい旨回答があったところです」と答弁しました。税務調査を受けて、既に第三者委員会があると、航空局長も古賀さんの固有名詞を出して答弁しましたので、期待したいところです。
ところで、古賀誠運輸大臣の時代に私は総理番記者をしていましたが、橋本龍太郎さんが元運輸大臣だったからか派閥の違う古賀大臣が閣議以外で総理にあった記憶はありません。小泉純一郎大臣の厚労省と同様に、事務次官が 1名程度の局長とともに総理から呼ばれることが多かったです。運輸事務次官はオタクっぽい事務系が多い傾向があり私が「総理に会いましたか」と取材したら「会いました」と逢い引きのように応じていました。その事務次官は初代の成田空港会社社長になりました。ちなみに、慶応大学女子剣道部員は橋本先輩に頼むと、必ずJALのフライトアテンダントに就職できるというのは、安倍晋三さんと旧統一教会くらい有名な話だと思っていましたが、今振り返ると巷間知られていなかったでしょう。パンデミックの後、時給1000円の非正規社員に置き換える「あこがれ搾取」の職種になっていきました。
話が大きくそれましたが、委員室に再び戻ります。超党派の附帯決議は立憲国対副委員長の森山浩行さんが提出しました。前幹事長の岡田克也さんは35年目で初めて経済産業委員をしていますが、森山さんも初当選から15年目にして「代議士の原点に戻りたい」と初めての国土交通委員をつとめています。港湾統計では、堺・泉北港の取り扱いは年6500万トンで日本11位。6位の神戸港が8300万トン、大阪港が8000万トン。森山さんは与党議員時代に「ベトナム領事館を誘致した」と地元でアピールしました。私は「大阪市から堺市に移っただけだし、地元で受けない」と忠言し、そのときの選挙は私が言ったとおりの結果になりました。森山さんは附帯決議で(1)協働防護協議会への港湾労働者の代表の参画を確実に働きかける(2)港湾施設の老朽化に対応して人員、予算のみならず点検の効率化やメンテナンス体制のあり方を検討する(3)災害時は復旧作業に従事する者も被災者である、という視点に立ち、これらの者が無理なく作業、復旧作業に従事できる体制の構築と、必要な環境の整備を図るーーといった6項目を提案。全会一致で議決されました。
【衆議院本会議】
「児童福祉法及び児童虐待防止法改正案」(217閣法40号)は令共反対、自公立など各党の賛成多数で可決。三原じゅん子・こども家庭庁担当相がひな壇から一般議員席に向かって礼をし、参議院に送られました。
この後、「防衛省設置法改正案」(217閣法16号)が審議入りし、中谷元防衛大臣は、今後の二国間のACSA条約の締結では、国内実施法案をいちいち提出しなくてよくなるとしました。自衛官の処遇改善は総裁選の公約でした。
【衆議院厚生労働委員会】
きのうの本会議は「医療法改正案」でしたが、それより先に「薬機法改正案」(217閣法15号)が審議入りしました。立憲の政調会長代理(二人いる)の中島克仁さんらが提出した「薬価中間年改定廃止法案」(216衆法23号)も審議入りし、32歳で初当選し現在6期53歳の岡本充功さんが趣旨説明しました。現状、国内で有数の大きさのドラッグストアもせき止め薬が入荷できないそうです。
【衆・経済産業委員会】
「ラピダス出資法案」(217閣法11号)は4日目で、法案審査2巡目。
【衆・法務委員会】
「刑事訴訟デジタル化法案」(217閣法30号)は3日目で、参考人質疑。
【衆・財務金融委】
一般質疑。
【衆・安全保障委員会】
「相互円滑化協定の国内実施法案」(217閣法56号)は共などの反対、自公立などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。附帯決議で、自衛隊に対して遅滞なき安保委報告を求めました。
【参・消費者問題特別委員会】
大臣の所信的あいさつに対する一般質疑。
●参議院本会議、衆議院外務委員会は定例日ですが、きょうの開催はありませんでした。
●週明け月曜日は、テレビ入り参議院決算委員会で、青木愛・野党筆頭理事や羽田次郎委員が登場。
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