ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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水岡俊一・立憲民主党参議院議員会長が登場「総理と立場も考えも違うが、この2カ月お疲れ様です」「裏金に多くの時間、実りある審議ではなかった」

2024年03月27日 18時07分31秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]本会議開会前に挨拶する水岡俊一・立憲民主党(共同会派「立憲・社民」)参議院議員会長、おととし2022年3月22日、参議院「第五控室」で宮崎信行撮影。

 予算はあす、日切れ法案はあさって成立のはこび。県庁の東京事務所はきのうから新旧交代挨拶をして「地元に戻って総務課長になります」とステップを踏んでいくようです。地元で、近い将来のテレビで見る開票特番は趣が違うものになるでしょう。

●きのうの衆議院本会議 きのうの記事で書き漏らしが2点ありました。追加します。以後、気を付けます。「特定農業加工業経営改善臨時措置法改正案」(213閣法50号)と「NHK予算承認案」(213承認1号)も衆議院を通過し、参議院に送られました。今週成立のはこび。

【参議院予算委員会 きょう令和6年2024年3月27日(水)】
 「令和6年度予算案」はあす(3/28)9時からの締めくくり質疑終局後に採決され、本会議に上程、成立のはこびです。

 きょうは最後のテレビ入り「集中審議・内外の諸課題」。

 第2党の参議院の議員会長・副議長は、池田内閣以降の半世紀、3人に1人の高確率で、日本教職員組合(日教組)組織内議員がつとめてきました。輿石東さんが自らテレビ入りで質問に立つことはありませんでした。水岡俊一会長は、落選して3年浪人した経験もあってか、党全体の常任幹事会に入る際は、常に記者団に「お疲れ様です」と声をかける唯一の幹部となっています。水岡さんは10年前、輿石会長・羽田雄一郎国対委員長(故人)当時に国対副委員長をつとめました。その後、羽田さんが「国民民主党初代代表」をもくろんだものの、医療コンサルタント問題があり、断念。さらに参議院議員会長をめざしたものの、組織のある後輩が優勢と分かり、ぎりぎりで会長選をあきらめ「水岡会長」を支持して、幹事長におさまりました。その後、亡くなりました。

 前置きが長くなりましたが、水岡会長は次のように語りました。

 「立憲民主・社民の議員会長を仰せつかっております水岡俊一でございます。どうぞよろしく申し上げます。振り返ってみますと、この2ヶ月、衆議院、参議院と予算委員会が開かれてまいりました。私達と総理とは立場も考えも、全く違うんでありますけれども、この間、連日、審議に臨んでおられる総理始め閣僚の皆さん方には、心からお疲れ様ですと申し上げたい。しかしですね、問題は中身ですよ。この2ヶ月にわたって審議が繰り広げられましたが、中身のある審議だったか、実りある予算委員会ができたか。そういったことから考えると厳しい評価が出てくると私は思うんですね。その理由は何か。やはり、裏金問題に多くの時間を費やさねばならなかった。この責任は自民党にあるんじゃないでしょうか、お考えをください」と話しました。首相は「ご指摘のように、今回自民党の派閥の資金の問題において、国民の皆さんの中に大きな疑念の思いを抱かせた政治不信を巻き起こした。このことは我々自民党として、深刻に受け止めそしてお詫びを申し上げなければならない事案であると認識をいたします」と語りました。

 岸田さんは「政治不信」と言っていますが実際は「自民党不信」でしょう。二階俊博さんを駆逐し、安倍派を閣僚から外して処分をちらつかせるために自らヒアリングをしました。9月の総裁選の再選の公算が高まっています。第50回衆院選でどのような結果になるか。野党サイドにとっては奇妙な「凪」の2カ月間となりました。きょねんの「高市大臣一級品の行政文書」は失速しましたが、ことしの「裏金」は嵐の前の静けさととらえていいでしょう。きのうの常幹ではトンビ同士が「挨拶は、やはり新聞の見出しになるようなところがメモをとるポイントになるんだよ」と省壁を越えて教えてあげていたようです。



[写真]本会議開会前に挨拶する水岡俊一・立憲民主党(共同会派「立憲・社民「)参議院議員会長、おととし2022年3月22日、参議院「第五控室」で宮崎信行撮影。

【衆・法務委】
 「離婚後共同親権法案(民法改正案)」(213閣法47号)がついに審議入りしました。参考人も呼ぶことになりました。

【衆・国土交通委】
 「物流2024年問題対策法案」(213閣法19号)が審議入りしました。やはり「2024年問題」というように、おそらく政策コンサルタントが名づけると、早く審議入りするような気がします。

【衆・厚生労働委】
 「生活困窮者自立支援法など改正案」(213閣法9号)が可決しました。法案の新旧対照表では、生活困窮者自立支援法改正が8頁、生活保護法改正が18頁なので、タイトルは生活保護法改正案とすべきように感じます。地方自治体からの積極的な情報提供を促す条文が多く、立憲の井坂信彦さんらが提案した附帯決議では、「地方自治体の好事例を横展開して自治体間格差をなくす」ことも盛り込まれました。
 この後、新谷正義委員長(自民)から「令和6年能登地震の住宅再建支援金の差し押さえ禁止法案」(213衆法 号)が提案され、全会一致で委員長が本会議に提出すべきだと決まりました。

【衆・内閣委】
 「経済安保2法案」(213閣法24号・213閣法25号)
【衆・経済産業委】
 「水素社会推進2法案」(213閣法16号・213閣法17号)
【衆・財務金融委】
 「IMF加盟法改正案」(213閣法5号)の趣旨説明。
【参・外交防衛委】
 いわゆる「定例日」は火曜日、木曜日だとされていますが、異例の水曜開催となりました。「在外公館名称・位置・給与法改正案」(213閣法6号)を可決すべきだと決定。続いて「2027年横浜花博政府委員設置法案」(213閣法7号)が趣旨説明され、審議入りしました。外務省が「法案」を2本出すのは珍しいことです。

●参・本会議と参・憲法審査会は定例日ですが、開催されませんでした。

以上です。


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