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宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

連合初のトップ当選「UAゼンセン」田村まみ参議院議員(初のイオン労連)岡田克也さんが投票依頼していたことが明らかになる

2019年09月20日 18時43分56秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]田村まみ参議院議員への支持を表明する、イオングループ労連のウェブサイト


[写真]岡田克也さん(左から3人目)、きのう2019年9月19日、国会内で、宮崎信行撮影。

 先々月の第25回参院選で、「UAゼンセン」組織内候補としては初めて連合系最多の得票数で当選したイオングループ労連出身の田村まみ・国民民主党参議院議員について、イオン社長の実弟であり「立憲系会派」所属の岡田克也さんが投票依頼していたことが、初めて分かりました。

 岡田さんは、きのう令和元年2019年9月19日の定例記者懇談会で、このブログの筆者・宮崎信行の質問に答えて、

「田村まみさんは、よく知っている人なので頼める人には頼んだ」と語りました。

 ただし、「私の選挙区には立憲、国民、双方の支持者がいる」とし、三重県内では国民の支持が厚めだったとしながらも、「私は色をつけずにやっていくつもりだ」「一体となってささえるしくみがのぞましい」とも語りました。

 岡田さんは、三重選挙区では、自動車総連や三教組との関係が強いとされてきましたが、イオン労連初の参議院議員候補として、田村まみさんを比例では重点的におしたようです。

 第25回参院選では、野党系では、れいわ新選組代表の山本太郎さんが99・1万票をとりながらも議席を失いました。田村まみさんが、「野党で当選した議員ではトップ」の26万0324票を獲得。自動車総連が25・8万票、電力総連が25・6万票、電機連合が19・2万票、JAMものづくり労組が14・3万票、自治労が15・8万票、日教組が14・8万票、JP日本郵政労組が14・4万票、NTTなど情報労連が14・3万票、私鉄総連が10・4万票。

 自民党を支持する組織では全特郵便局長会が60・0万票と突出しましたが、日本建設業連が23・2万票、JAグループが21・2万票です。

 UAゼンセン組織内候補は、2013年参院選→2016年→2019年の参院選で比較すると、13・9万票→19・6万票→26・0万票。

 電力総連は、23・5万票→27・0万票→25・6万票。

 田村さんは6年前の1・87倍を取り、立憲から出馬した自治労、日教組、国民から出馬した電力総連、自動車総連をかわして、初めて連合内でUAゼンセンがトップとなりました。

 この理由について「組合員が一番多いから」「田村さんが女性だから」「国民民主党は結果の3議席ではなく中盤に2議席の情勢だったから組織が引き締まった」などという分析が出ていました。

 意外といえば意外だし、意外でないといえば意外ではないのですが、岡田さんが投票依頼の電話をかけていたようです。

 非正規労働者が最も多く加盟する「UAゼンセン」。誰の味方かは分かりませんが、田村さんの6年間に注目したいです。

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