【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参議院自民党、会長に溝手顕正さん(宏池会)、幹事長に脇雅史さん(経世会) 2016年夏まで

2013年07月30日 22時51分51秒 | 第184臨時国会(2013年8月)黄金の3年間

[写真]溝手顕正参議院自民党会長、脇雅史・参議院自民党幹事長、自民党ホームページ

 報道によると、任期満了にともなう、参議院自民党会長選挙が開かれ、宏池会の溝手顕正(みぞて・けんせい)元国家公安委員長が会長に当選しました。任期は2016年夏までのようです。

 幹事長には、平成研・経世会から脇雅史国対委員長が昇格しました。

 宏池会トップを経世会幹事長が支えるとなると、宮沢総裁-梶山幹事長を思い出しますが、閣僚未経験者が参院自民党幹事長というのは、重宗体制以降で例があるんでしょうかね。 過去3年間、全委員会の理事会・委員会の流れを理事から聴取して全体を把握していたとされる脇さんが当然の幹事長就任となりますが、このまま、大臣などやらずに議長コースまっしぐらで走っていただきたいものです。

 この選挙は、麻生副総理側近の鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)元特区相が出馬し、麻生派が鴻池さん、清和会が溝手さんを応援するという、安倍・麻生代理戦争としてしめつけ合戦を展開。向こう3年間の自民党にしこりを残しました。

 溝手さんは、元造船会社の経営者ですが、経営難を私財を投じて整理したので、地元で尊敬されており、市長から参院議員5期目に入りました。こういう人材は自民党にしかいません。ただ、その造船会社は労働災害が多く、かなり亡くなっています。溝手さんはすでに経営から離れていますが、造船会社の働き仲間の代表である民主党公認の基幹労連組織内現職が、自民党旋風の下、僅差で落選してしまいました。広島県選出の民主党参院議員に基幹労連準組織内議員がいますが、ぜひ、造船会社の働く仲間の声が届く国会であってほしいと考えます。

 きのう月曜日から第23期参議院が始まっています。このブログを2007年8月4日に始めてから、初めて自民党が参院第1会派となりました。おおいに攻撃的に攻めていきたいところですが、宏池会会長、経世会幹事長ということもあり、ぜひ一緒に、安倍清和会内閣をチェックし、引きずり下ろすくらいの気構えで、やっていきましょう。 



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