
[写真]読売新聞。
一億総活躍経済の重大な岐路になりそうです。
安倍首相は昨夕いきなり「全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請します」と語りました。SNSがざわつき、野党はこの後8時30分に事前に設定されていた合同対策本部で話し合い、きょうにも提言を審議の内外で行う見通し。
安倍晋三首相(自民党総裁)はきのう令和2年2020年2月27日(木)18時過ぎの「第15回新型コロナウイルス感染症対策本部」の冒頭あいさつでいきなり次のように発言しました。
「一昨日、決定した対策の基本方針でお示ししたとおり、感染の流行を早期に終息させるためには、患者クラスターが次のクラスターを生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じるべきと考えております。北海道では、明日から道内全ての公立小・中学校が休校に、また、千葉県市川市でも、市内全ての公立学校が休校に入ります。このように、各地域において、子どもたちへの感染拡大を防止する努力がなされていますが、ここ1、2週間が極めて重要な時期であります。このため、政府といたしましては、何よりも、子どもたちの健康・安全を第一に考え、多くの子どもたちや教職員が、日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から、全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請します。なお、入試や卒業式などを終えていない学校もあろうかと思いますので、これらを実施する場合には、感染防止のための措置を講じたり、必要最小限の人数に限って開催したりするなど、万全の対応をとっていただくよう、お願いします」
テレビなどでは「臨時休校」とされましたが、官邸ホームページでは「臨時休業」となっています。
それから12時間ですが、きょうでいきなり学期終了ということで泣き出す子どもが出たり、休業補償を求めたりする声が、SNSでいっせいに発信されています。この1か月で最も多くのSNS発信があったとおもわれます。
総務省統計局の「労働力調査」によると、
2011年の東日本大震災のときは、
就業者6300万人(自営業・役員が1100万人、被用者5200万人)失業者300万人でした。
2020年のコロナショックでは、就業者6700万人(自営業・役員が1000万人、被用者が5600万人)、失業者200万人となっています。
この9年間で、失業者は100万人減りましたが、被用者は400万人増えており、保育の無償化があっても、子どもが突然休校になると、親が家庭で同伴できない、という悲鳴です。もう一つは、30歳代が抱える債務が史上最高額だったり、社会保険料が高騰していたりして、減収や報酬ゼロになることへの、休業補償が必要だということです。
首相が「臨時休業」を言い出したのは、学校を閉鎖しても、GDPは減らないし、教師の月給は非正規講師を含めても同水準を維持できるからだと考えられます。
中学校卒業は2004年度生まれで113万人。きょうでいきなり中学校最後の日になると泣き出している人もいるよう。卒業式は3年生だけで開かれることにはなりそうです。
また、北海道の病院では看護師の2割が有給休暇をとる必要があるとの試算が発表されました。京都市教育委員会は来週月曜日は学校を開くことを決定しましたが、官邸が、県や市教委に連絡せずに、いきなり発表されたことは禍根を残しそうです。官邸には、文部科学省や厚生労働省出向の首相秘書官はいません。
一億総活躍経済のアベノミクスの岐路になりそうです。
ここにきて、菅直人首相、枝野幸男官房長官の危機管理が見直されてきました。
私の2011年3月12日付ブログ「菅総理がヘリで視察、岡田幹事長「来年度予算成立後に補正を」」で、私は次のように書きました。
菅直人総理は、夜明けの午前6時8分、官邸で記者団のインタビューに答えました。このときは、おそらく首相動静からも公邸に帰らず執務室にいたこともあり、おそらく一睡もしていないと思われ、非常に興奮した声でした。しかし、その後の対応では、落ち着いたいつもの菅さんに戻っているようで、安心しました。
総理は、官邸屋上からヘリコプターで出発。7時11分に、福島県の東京電力の福島第一原子力発電所に降り立ち、おもに1号機を視察。その後、仙台、石巻などの太平洋岸を上空から視察し、津波(tsunami)により、家屋などが流された惨状を視察。官邸に帰ってから、「自衛隊を2万人から5万人に引き上げる」ように指示し、北澤俊美・防衛大臣に、「さらに全国から動員できないか」と命令しましたことを午後8時35分の記者会見で明らかにしました。
私は徹夜による「イラ菅」に懸念を示しながらも、朝7時11分の現地入りを好意的に報じました。
また、2011年3月17日付ブログの中で、「第2次オイルショック時も含めて、経産省の資源エネルギー庁部署での勤務経験が長い岡田幹事長は、「枝野官房長官の記者会見は、正確に隠さずに言っておられますから、国民に評価されていると思っています」と述べました」とし、党内ですが閣外の岡田克也幹事長の評価を書きました。
おおむね、私が9年前に書いたことは、今読んでも、かなりすばらしいものです。
以上です。
一億総活躍経済の重大な岐路になりそうです。
安倍首相は昨夕いきなり「全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請します」と語りました。SNSがざわつき、野党はこの後8時30分に事前に設定されていた合同対策本部で話し合い、きょうにも提言を審議の内外で行う見通し。
安倍晋三首相(自民党総裁)はきのう令和2年2020年2月27日(木)18時過ぎの「第15回新型コロナウイルス感染症対策本部」の冒頭あいさつでいきなり次のように発言しました。
「一昨日、決定した対策の基本方針でお示ししたとおり、感染の流行を早期に終息させるためには、患者クラスターが次のクラスターを生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じるべきと考えております。北海道では、明日から道内全ての公立小・中学校が休校に、また、千葉県市川市でも、市内全ての公立学校が休校に入ります。このように、各地域において、子どもたちへの感染拡大を防止する努力がなされていますが、ここ1、2週間が極めて重要な時期であります。このため、政府といたしましては、何よりも、子どもたちの健康・安全を第一に考え、多くの子どもたちや教職員が、日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から、全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請します。なお、入試や卒業式などを終えていない学校もあろうかと思いますので、これらを実施する場合には、感染防止のための措置を講じたり、必要最小限の人数に限って開催したりするなど、万全の対応をとっていただくよう、お願いします」
テレビなどでは「臨時休校」とされましたが、官邸ホームページでは「臨時休業」となっています。
それから12時間ですが、きょうでいきなり学期終了ということで泣き出す子どもが出たり、休業補償を求めたりする声が、SNSでいっせいに発信されています。この1か月で最も多くのSNS発信があったとおもわれます。
総務省統計局の「労働力調査」によると、
2011年の東日本大震災のときは、
就業者6300万人(自営業・役員が1100万人、被用者5200万人)失業者300万人でした。
2020年のコロナショックでは、就業者6700万人(自営業・役員が1000万人、被用者が5600万人)、失業者200万人となっています。
この9年間で、失業者は100万人減りましたが、被用者は400万人増えており、保育の無償化があっても、子どもが突然休校になると、親が家庭で同伴できない、という悲鳴です。もう一つは、30歳代が抱える債務が史上最高額だったり、社会保険料が高騰していたりして、減収や報酬ゼロになることへの、休業補償が必要だということです。
首相が「臨時休業」を言い出したのは、学校を閉鎖しても、GDPは減らないし、教師の月給は非正規講師を含めても同水準を維持できるからだと考えられます。
中学校卒業は2004年度生まれで113万人。きょうでいきなり中学校最後の日になると泣き出している人もいるよう。卒業式は3年生だけで開かれることにはなりそうです。
また、北海道の病院では看護師の2割が有給休暇をとる必要があるとの試算が発表されました。京都市教育委員会は来週月曜日は学校を開くことを決定しましたが、官邸が、県や市教委に連絡せずに、いきなり発表されたことは禍根を残しそうです。官邸には、文部科学省や厚生労働省出向の首相秘書官はいません。
一億総活躍経済のアベノミクスの岐路になりそうです。
ここにきて、菅直人首相、枝野幸男官房長官の危機管理が見直されてきました。
私の2011年3月12日付ブログ「菅総理がヘリで視察、岡田幹事長「来年度予算成立後に補正を」」で、私は次のように書きました。
菅直人総理は、夜明けの午前6時8分、官邸で記者団のインタビューに答えました。このときは、おそらく首相動静からも公邸に帰らず執務室にいたこともあり、おそらく一睡もしていないと思われ、非常に興奮した声でした。しかし、その後の対応では、落ち着いたいつもの菅さんに戻っているようで、安心しました。
総理は、官邸屋上からヘリコプターで出発。7時11分に、福島県の東京電力の福島第一原子力発電所に降り立ち、おもに1号機を視察。その後、仙台、石巻などの太平洋岸を上空から視察し、津波(tsunami)により、家屋などが流された惨状を視察。官邸に帰ってから、「自衛隊を2万人から5万人に引き上げる」ように指示し、北澤俊美・防衛大臣に、「さらに全国から動員できないか」と命令しましたことを午後8時35分の記者会見で明らかにしました。
私は徹夜による「イラ菅」に懸念を示しながらも、朝7時11分の現地入りを好意的に報じました。
また、2011年3月17日付ブログの中で、「第2次オイルショック時も含めて、経産省の資源エネルギー庁部署での勤務経験が長い岡田幹事長は、「枝野官房長官の記者会見は、正確に隠さずに言っておられますから、国民に評価されていると思っています」と述べました」とし、党内ですが閣外の岡田克也幹事長の評価を書きました。
おおむね、私が9年前に書いたことは、今読んでも、かなりすばらしいものです。
以上です。
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