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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

元小沢一郎グループ・改革クラブが「お金がなくてパネルが作れない」

2010年03月04日 01時53分29秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

【参院予算委員会 基本的質疑①日目 2010年3月3日】

 カテゴリー「渡辺新党をつぶそう(政党助成金詐欺)」の1年半ぶりのエントリーです。改革クラブはようやく政党要件を満たし、政党助成金をもらえるようになり、野党・自民党と統一会派を組んでいます。
 
 きょうの予算委に、改革クラブの大江康弘氏が登場しましたが、政党助成金をもらっているくせに、「わが党はお金がなくて、パネルが作れませんので」とワープロ打ちしたコピー紙をTVカメラに向けるなど、中身も見栄えもともにたいへん貧相な質問を展開しました

 大江氏は、日米同盟に話をふり、「新聞によると、米側から日米同盟の格下げを要請されたとあるが、事実か?」という、仮に事実なら戦後外交の最大の重大質問をしましたが、岡田さんは「そういうことは全くありません」と否定しました。

 鳩山首相・岡田外相は「日米同盟の深化」と、「深化」ということばをよく使いますので、これについて、質問しました。この際、冒頭の「深化」とワープロ打ちしたコピー紙をTVカメラに向けました。「ちなみにパネルは6万5000円前後かかるそうで、たしかに安いものではありません。改革クラブは昨年は政党要件を満たしていない期間が長く、苦労したようです。現在は政党要件を満たしています。収支報告書をみたところ、同党(同団体)は本部でほとんどお金を使わず、各議員の支部に寄付(交付)しているようです。ちなみに全支部に均等にお金を配っていますから、この一点では小沢民主党は見習うべきですね。

 「日米同盟の深化は、日米同盟の深刻化につながります」と最後まで訳が分からない質疑に、鳩山さんも笑いをかみ殺していました。

 大江さんは、第19回参院選で、小沢一郎党首率いるミニ政党「自由党」で初当選した元祖・小沢チルドレン。この日の参院予算委では、民主党・一新会系の谷岡郁子さんが口汚いヤジを飛ばすなど、新旧小沢チルドレンの品格の無さが目立ちました。夕刻の第22回参院選の公認発表で、前田雄吉・一新会前事務局長が臆面なく候補予定者に名を連ねるなど、理念無き金の亡者「小沢グループ」が腐臭を放っています。

 ◇tags 鳩山由紀夫・首相、岡田克也外相、谷岡一郎、谷岡郁子、中京女子大学、一新会、一新倶楽部、前田雄吉(西村雄吉)渡辺秀央
 「改革クラブ」は、野党・民主党を集団離党し、与党・自民党にすり寄ろうとしたところ、政党助成法の政党要件5人を満たせず、政党交付金を受けられませんでした。

 その後、無所属衆院議員(西村眞悟さん)の参加で、晴れて「政党」要件を満たしたものの、8月30日に衆院議員が落選し、ふたたび「政治団体」に転落。その後、さらに無所属の衆院議員(中村喜四郎さん)らの参加を受けて、ことしは1億2000万円の政党交付金を受け取れる計算になっていますが、7月に渡辺秀央さんが改選を迎えるなど再び、「政治団体」転落のピンチにあります。

 参院は選挙制度が複雑です。半数改選。そして、1人区・2人区・3人区・5人区が単記方式で混在し、非拘束名簿式比例代表もあります。

 私は参院は定数削減のうえ、全国比例1本にすべきだと思います。そうでないと、選挙オタクの小沢一郎さんが暗躍することになってしまいます。

 良識の府よ、ふたたび。


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