
福田康夫さんが第91代首相に就任、福田内閣が発足しました。
今回の福田政権発足は渡邉恒雄(渡辺恒雄)読売新聞グループ本社会長兼主筆の意向によるもので、自民党のキングメーカーである森喜朗元首相(石川2区)も安倍晋三首相辞任の一報を聞いた外遊先のフランスで「あなたは町村派(清和会)内の調整をするだけだ」とナベツネさんの電話を受けたそうです。
この話を知って、私は「読売新聞政治部の記者たちは自民党総裁選中、苦しかっただろうなあ」と思いました。驚いたのは、読売新聞3面(総合面)の「スキャナー」というまとめ記事コーナーで、国会班の実力派記者2人の署名入りにもかかわらず、民主党に関する事実誤認が散見する記事が出ていました。おそらく、編集局幹部から急遽「自民党総裁選をスキャナーで取り上げろ」と指示があって、大あわてで原稿を書いたのではないかと推測します。
自民党の惨敗が世論調査などの結果から確定的になった参院選最終盤に産経新聞が「なんたる選挙戦」という連載をしていました。「お前こそなんたる新聞だ!」とツッコミ返したくなる内容でしたが、今後の福田内閣の報道に関して「1000万部の読売新聞」が迷走することがないことを望みたいです。
フォローするわけではありませんが、ナベツネさんは日本を代表するジャーナリストであって、現在は力を持ちすぎたということです。読売新聞は昨年、長年「鶴のタブー」とされてきた「創価学会の研究」という企画連載記事を4面(第二政治面)で長期連載しました。ナベツネさんの力があってこそこういう記事も読めるわけです。
読売の「スキャナー」は分かりやすいので、読売を取っている方は忙しくても「スキャナー」だけは目を通されることをオススメします。
私事ですが、私は産経新聞は生まれたときから、読売新聞も20年来購読していますので、ちゃんとしてもらわないと困ります。
所信表明演説と各党の代表質問は10月1日(月)~5日(金)の方向で調整が進んでいるようです。10月1日の郵政民営化前に日本郵政公社の決算について国会で議論することはかないませんでした。民主党の原口一博ネクスト総務大臣(比例九州)は悔しくてしょうがないでしょうね。
福田氏、第91代首相に選出(読売新聞)
2007年9月25日(火)17:47
国会は25日、安倍内閣が総辞職したのに伴う首相指名選挙を行い、福田康夫・自民党総裁を第91代、58人目の首相に選出した。
福田首相は直ちに組閣作業に入り、同日中に組閣を終える。皇居での親任式・認証式は26日午前行われる。
首相指名選挙はまず衆院で行われ、与党の多数で福田氏を新首相に指名した。一方、野党が過半数を占める参院は決選投票で小沢一郎・民主党代表を指名した。
両院が異なる議決をしたため同日夕、両院協議会が開かれたが不調に終わった。このため午後5時半過ぎから開かれた衆院本会議で、河野衆院議長が「憲法67条の規定により、衆院の議決(福田氏の指名)が国会の議決となった」と宣告。正式に福田首相が誕生した。
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