ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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首相が7月7日にローマ教皇と謁見へ

2009年06月25日 17時51分33秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 麻生首相が7月7日(予定)、ローマ教皇ベネディクト16世と謁見することが固まりました。キリスト教カトリック信者にとっては最高の栄誉です。Pope(ポープ)は日本語では「ローマ教皇」と翻訳すべきですが、おそらく戦後のいつからか「ローマ法王」と翻訳されるようになりました。「教皇」は天皇陛下の「皇」と同じ文字を使いますから、それを嫌って「法王」と呼ぶようになった、たぶん役所言葉だと私は思います。ローマ教皇は地上におけるイエス・キリストの唯一の代理人であり、天国への鍵をただ一人持つとされています。

 日本の首相とローマ教皇との会談は1999年の小渕首相以来ですが、ベネディクト16世に代替わりしてからは初めてです。アメリカ大統領はプロテスタントですが、例えば、ブッシュ大統領がローマ教皇に会った際には、「教皇がイラク戦争を許した証拠か?」という認識が広がるなど、欧州・米州を中心に世界政治に大きな影響力があります。南米の大統領がローマ教皇に本国では誰にもしない深々とひざまずく姿が映像として流れると、「うちの大統領はローマ教皇に謁見できるんだ」ということで支持がアップします。

 ですから、私たち、儒教や仏教の影響力が強い世界において、「ローマ教皇とは例えば○○みたいな人だ」、という例示は不可能です。とにかく「偉い人」です。

 もちろん解散しても総選挙までは首相ですから、7月7日前の解散はあり得るわけですが、私はローマ教皇謁見前に解散はしないだろうな、と思います。油断はしないでください。とはいえ、麻生太郎さんにとっても一生に一度の栄誉ですから、サミット前解散の可能性は低くなったと私は考えます。

asahi.com(朝日新聞社):麻生首相、ローマ法王と会見へ 伊G8サミットの際 - 政治

 【トリエステ(イタリア北部)=南島信也】麻生首相が来月8日からイタリア中部ラクイラで開催される主要国首脳会議(G8サミット)出席のためにローマを訪れた際、ローマ法王ベネディクト16世と会見することが固まった。ローマ法王庁(バチカン)関係者が明らかにした。

 首相は7月7日に法王と会見する方向で調整が進んでいる。日本の首相がローマ法王と会見するのは、99年1月に小渕首相(当時)が欧州歴訪の際にヨハネ・パウロ2世を訪ねて以来となる。国際会議で立ち寄った各国首脳に法王が単独で会うのは異例で、麻生首相がカトリック信者であることも考慮したものとみられる。



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