【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【補選】立憲民主党は3年ぶりの3勝0敗

2024年04月28日 23時40分14秒 | 国政統一補欠選挙
 令和6年2024年春の国政統一補欠選挙は、立憲民主党の3勝0敗となりました。あらゆる立場から選挙にかかわった人に敬意を表します。


[写真]東京15区、酒井なつみさん、宮崎信行撮影。

[写真]島根1区、亀井亜紀子さん、宮崎信行撮影。

[写真]長崎の山田勝彦さん、宮崎信行撮影。

[写真]3年前の国政統一補欠・再選挙のポスターをはった立憲民主党本部、結果は3勝0敗。

 立憲民主党の3勝0敗は、2021年の補欠・再選挙以来3年ぶり。そのときは、スガ首相が、横浜市長選で、神奈川1区に対して、自らの神奈川2区の利権が勝ったのに、小此木前大臣が負けたとして、引きずり降ろされ、岸田新首相の「立憲共産党デマ」で自民が勝ちました。

 さてきょうの選挙ですが、島根1区で亀井亜紀子さんの18歳から29歳までの得票率が、それ以上の年齢での率を上回ったようです。自民党の安倍晋三首相は一貫して、18歳から29歳前の支持が厚く、スガ政権で徐々に下がり、ちょうど岸田政権1カ月目で下になりました。前回解散に前後した動きが続いています。

 江東区を中心とする選挙区は、全国で旧総評(自治労、日教組、都市交、全水道)が全国で有数に選挙では弱い地域。今回の酒井なつみさんの得票率も過去半世紀で変わっていません。33年前に区議の夫人が出馬して当選し「マドンナブーム」の代表的な選挙区とされましたが、この時も中選挙区で17%しかとっていません。自民党が立てなかったから、酒井さんが当選したという分析しかないと思います。保守党の候補者が、自民党支持層よりも無党派層から得ていて、「岩盤保守層」も安倍内閣退陣・LGBTQ理解増進法で、自民党支持から無党派層へと剥がれた可能性があります。

 このように、就職しやすくなったとされる18歳から29歳まで、と岩盤保守層で自民党支持が、有権者全体で1%ぐらいずつ剥がれたと考えられると思います。

 また、7年前の「都民ファーストの会」の結成以来言っていますが、固定資産税課税官庁である東京都の都議会の中選挙区制で、旧来地主と新興地主の対立が激しくなっており、旧来地主と江戸消防保存会が自民党を支持し、新興地主が都民ファを支持する構図です。なので、国民民主党支持層と都民ファ支持層は年収は700万円ぐらいと近いかもしれませんが、人間重視と資本重視のまったく話しても無駄な連携です。その分析すら、前原誠司さんも、国民民主党・連合東京(会長は日立)ができていない証拠で、さすがに呆れています。

 私はここ数年、資本との対話に明け暮れ、人間との会話がますます苦手になりました。こういうことも丁寧に書けば、さすが宮崎さんだと思われるのは分かっていますが、横田一さんは長崎、島根、東京をはしごするのに、1軍半の政治記者たちが大挙して東京15区を取材するさまは憐れとしかいいようがありません。SNS論壇で言われる「宮崎信行の問題点は、政権交代可能な二大政党政治が必要だと言いながら、それを説明できないことだ」とされますが、ここ10年間、できないんだからしょうがないでしょう。「資本重視・人間軽視」「当選3回以上の衆議院議員とその会館秘書しか人間とみなさない」私の考えを書いたり話したりできないジャーナリストの私にとって、第50回衆院選は存亡をかけたたたかいとなりますが、もうちょっとあがいてみます。

 以上です。


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1 コメント

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Unknown (そこからのひかり)
2024-05-03 10:23:37
酒井選挙区、旧総評が弱い、しっかり脳裏にきざみます。
その他、対話、人とがあとまわし!笑いましたな。ハハハ
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