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【参院内閣委員会 2012年6月19日(火)】
参院内閣委員会は「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の改正案」(180閣法46号、参院先議)の参考人質疑を行いました。
参考人として、北橋健治・北九州市長が久しぶりに国会に登場。北橋さんは1986年の衆参ダブル選挙で初当選してから、7回連続当選しましたが、郵政選挙後に北九州市長に転じました。
北橋さんは「国会議員の先生方にお話しする機会を得られて感謝します」として、全国の26ある指定暴力団のうち、福岡県内に5つの暴力団の本部があり、暴力団員による発砲件数は毎年全国ワーストで有里続けていると説明。そのうえで、経済界のリーダーに手榴弾が投げ込まれる事件があり、自治体、警察、経済界などが協議して、国に対して暴力団対策法の改正を要望したり、地域でパトロールしたりしている実態を陳述しました。
その上で、「私のまちに本部を置く指定暴力団」として、工藤会の名指しを避けながらも、特徴として「自分たちの意に沿わない者は殺傷もいとわず、市民からはテロ集団と呼ばれている」と強く批判しました。
工藤会に関しては、前警察庁長官が北九州市に乗り込み、「警察庁は工藤会を撲滅する」とテレビカメラの前で宣言するなど、警察庁の協力も大きいものと感じます。
北橋さんは兵庫県の高級住宅地の出身で、北九州は、同盟系労組が強いことから落下傘候補として1986年の衆参ダブル選挙で民社党公認で初出馬初当選して以来、7回連続当選。郵政選挙の敗退を党幹部として共有している時期に突如、北九州市長に転じて驚きました。北九州経済地帯に強い影響力を持つ、麻生太郎さん(後に首相)がつれてきた国交省幹部職員を大差で破り当選。2回目は、民自公相乗りで当選しました。
北橋さんは北九州のことを「私のまち」と呼び、トップリーダーとして危険もいとわぬ、強い姿勢を感じさせました。 国対委員長代理、政調会長代理、幹事長代理と「スーパーサブ」と呼ばれ、「未来の官房長官」と呼ばれた衆議院議員時代と違い、強いリーダーのあり方を感じました。
[写真]芝博一・参議院内閣委員長
参議院内閣委員会は、「新型インフルエンザ対策特措法(180閣法58号、平成24年法律31号)」の審議で、衆院にはなかった参考人質疑で、医師など専門家の意見を聞いたり、同委員会に議席を持たない新党改革の舛添要一代表の「委員外質問」を認めて、パンデミック発生時に厚生労働大臣としての経験を交えた質問を受け付けるなど、第180通常国会で、独特の存在感を発揮。芝博一(しば・ひろかず)委員長の名裁きが目立っています。
北橋市長は衆議院議員時代のようにメガネをかけていないこともあり、少し印象が違ったような感じがしなくもありませんが、気のせいでしょう。北橋市長にはたびたび、脅迫状が送りつけられています。日本国民全員の力で勇気あるトップリーダーを守りましょう。
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