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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

可決・成立は31日に「世耕弘成参考人」を鶴保庸介委員長が決定、ラピダス社長1000億円の面接で「操業前なのに月70名入社している」、政治献金は延長固まる

2025年03月28日 18時55分54秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]世耕弘成さんとSPたち、4年前の2021年4月、長野市で、宮崎信行撮影。

 31日に、予算が成立することになりました。また、土日に議会が開かれないことも決まりました。

 泣いて馬謖を斬る。予算成立とひきかえに、鶴保庸介委員長が竹馬の友の参考人招致を決めました。

 それは唐突な出来事でした。理事会協議事項の「衆議院議員、前参議院議員、世耕弘成くんの参考人質疑」を鶴保庸介委員長が諮り、全会一致で議決しました。参・政倫審での石川県の岡田直樹さんの弁明を聞いていると、松本会計責任者・世耕参幹事長」でなく、森喜朗さんまで遡らないと疑惑は解明されない印象がありましたが、野党の委員長が率いる衆で松本会計責任者までだったのに、参では与党の委員長が推しきられつくづく参議院は怖いなと感じました。私も和歌山県日高郡から東京・池袋まで選挙に負けた腹いせに創価学会員に集団でつけ回されるこわい経験をしましたが、その和歌山での経験も含めて陰湿な日本人のメンタリティに二大政党制は向いていないと感じます。ところで、どこで私の個人情報が創価学会に漏れたかは、17年前から私は把握していました。ここで、初めて、突然、実名を晒します。「神尾新聞舗」です。現在「新聞販売センター」という別会社になっているようです。

 ラピダスへの1000億円の出資を可能にする法案は、いきなり、ラピダスの小池社長が参考人の1人として話を聞かれるところから始まる異例の展開となりました。民間人が1000億円の出資に関する少数与党国会で「面接」を2時間40分コースで受けるハードゲームをこなしました。

 政治献金廃止法案は、「自」「公国」「立維有保参」の三すくみとなっていますが、延長の方針が固まり、維新政調会長らはどれも成立しない状態は避けると明言しました。

【参議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月28日(金)】
 「令和7年度予算案」(衆議院修正は17日目で、集中審議7回目「内外の諸課題」5時間コース。その昼休みで、「世耕参考人」の後日実施が全会一致で決まりました。鶴保さんは淡々としていました。

 この後、午後3時過ぎから締めくくり質疑。その直前に、古川俊治・自民党参議院政策審議会長から再修正案が提出されました。

 古川さんは、再修正案を次のように語りました。

 「参議院予算委員会におきましては、去る3月5日、政府から提案理由の説明を、衆議院の修正案提出者から修正の趣旨および概要を聴取し、その後、予算の内容に関し、熱心な審議が行われました。令和7年度予算に盛り込まれた施策のうち、高額療養費制度については、衆議院の修正において、多数回該当の方の自己負担額を見直さずに据え置くこととし、55億円の修正増加を行うこととされました。その後の参議院予算委員会の審議におきましても、高額療養費制度の見直しについて活発な議論がございました。なお、委員会に出席された患者団体の方の要請を受けて、3月7日に石破総理が患者団体の皆様と面会をされた際にも、今回の見直しについてご理解をいただくには至りませんでした。こうした経緯を踏まえ、政府として、本年8月実施予定だった定率改定を含めて見直し全体について実施を見合わせ、本年秋までに改めて方針を検討し、決定することとしました。これを受けて与党でも検討の上、自民党、公明党として、今回の予算修正案を提出することとした次第であります。修正案の内容について申し上げます一般会計歳出のうち、高額療養費制度について見直し全体の実施を見合わせるため、105億円を修正増加することとしています。また予備費について、同額の105億円を修正減少することとしています。以上の結果として、一般会計の歳出歳入総額の変更はございません」と語りました。

 この後の、締めくくり質疑では、この再修正案の部分に関しての熱心な質疑はとくにありませんでした。予備費が105億円減ったら困るのではないかという低レベルな質問だけでした。

 ラストバッター木村英子さんの直前に、委員長が「さすがにきょうは疲れたな」と漏らす声がマイクに入り、鶴保さんが誰かさんと違い人間の血が通った人物であることをが垣間見せました。木村さんの質問の後、委員長は締めくくり質疑が終局したと宣言。そのまま散会させました。

【参議院本会議】【参議院財政金融委員会】【参議院総務委員会】設定されていましたがとりやめとなりました。

●衆議院本会議は、定例金曜日ですが、設定されず、来週月曜日の本会議で、参議院から「再修正」の回付案を受け取ります。本会議では再修正部分に限った質疑答弁をすることができるとされていますが、短時間の議事になりそうです。

【衆議院経済産業委員会】
 「ラピダス出資法案」(217閣法11号)の参考人質疑ありました。ラピダスの小池社長、キオクシア社長、さくらインターネット創業社長の田中さんら合計4名が登場しました。

 小池淳義さんは、東京エレクトロン元社長の工学博士、72歳。小池さんは創業メンバーたちで、8社に出資・投資をお願いしており、優秀な人材が毎月30名以上入社し、追加でもう1000億円の再投資も固まっていることから、2027年4月の生産開始より以前の民間企業ラピダスに税金から1000億円が投じられることは不自然ではないと強調しました。なお、共産党の清水忠史さんは「国防総省が、採算性が低い軍需製品の半導体が必要だと、経済産業省幹部に働きかけたのがラピダスのきっかけだ」と質疑していましたが、きょう、民間人の小池社長にそれを問うことはありませんでした。

【衆議院政治改革特別委員会】
 自民党が提出した「政治資金の透明化・本人の意思確認の法案」(217衆法4及び5号)と立維参保有社の「政治献金禁止法案」(217衆法21号)と、「公明党と国民民主党による政党支部への献金を県連に限る案」(口頭で提出)を審議しました。けっきょく、締め切りとされた3月31日(月)も審議をする延長戦となりました。
 「総総合意」では、禁止とは言っていないという空気となりました。そして、小泉さんが「透明化」といいましたが、地域支部・職域支部が7700もあり、立憲の380支部とはかなり違うことを踏まえた「透明化」だと分かり公明党が「県連に限る」という案を出してきたというストーリーとなりました。日本維新の会の青柳仁士政調会長は「3つの案で、どれも可決しないことは避けたい」と強調しましたので、何らかの法案が可決し、参議院に送られることにはなりそうです。

 一方、元四日市市議の公明党の中川康洋さんは「私の妻と娘は地元の教師で労働組合に入っている」と語り、今後、妻と娘に労働組合費の徴収のされ方について、これから聞いてみたいと語り、立憲民主党委員を脅しました。娘さんは似てるんでしょうか。

【衆議院法務委員会】
 鈴木法相が、「野党も20年前に仕立券を配った」とする発言を念頭にして、発言の撤回と理事会の削除を求める発言をして始まりました。「刑事訴訟デジタル法案」(217閣法30号)を趣旨説明して、散会しました。そして、この後、法制審議会が「異例のことし2回目の総会」を開き、再審法改正について、諮問します。

【衆議院内閣委員会】
 「サイバー防御法案」(217閣法4及び5号)の審議が続きました。

【衆議院外務委員会】
 「日本とウクライナ、トルクメニスタン、アルメニアとの租税協定」と「日本とインドネシアのEPA」の承認を求める、「217条約1乃至4号」が趣旨説明されました。

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