
[写真]皇居・桜田門から見た、国会議事堂(中央奥)、首相官邸方面(左奥側)、手前左は霞が関官庁街、昨秋、筆者・宮崎信行撮影。
ドローンの国の重要施設(皇居、国会、官邸、大使館、原発)上空の禁止法(議案番号189衆法24号)が成立しました。数日後に公布され、それから20日以内に施行のため、早ければ4月1日にも施行か?既に改正航空法は施行され、日没後や住宅密集地のドローン飛行は禁止され、国交大臣の許可や届け出が必要になっています。
今国会の法律成立は9本目。「改正法」ではなく「新法」は1本目。議員立法は2本目。補正・給与・参院選に対応していない一般的な法律としても第1号。
参では、税制改正法案が、国税、地方税とも、委員会で審議入りしました。
【平成28年2016年3月17日(木)】
【衆議院本会議】
委員会から上程された法案、上がり法案が、合計5本。
まず、「踏切道改良促進法を延長するなどの改正法案」(190閣法13号)が谷公一国土交通委員長から報告され、全会一致で可決。参議院に送られます。
谷さんというと、社会保障と一体改革の関連法、とくに消費税率上げ法案で、当時の与党・民主党(1996年ー2016年)から夥しい造反者が出た時に、「(近いうち)解散!」と喜ぶ野党・自民党の同僚を横目に「それでも与党か!それでも与党か!恥を知れ!」と野次を飛ばしていた姿が今でも目に焼き付いています。いずれにせよ、社保税一体改革法や子ども子育て支援法は成立・施行したのですが、造反者が少なければ、待機児童も少なくなったわけですが、まあ、どうにもならなかったな。
本会議に戻って、財務金融委員会の上がり法案。
「関税定率法および通関業法の改正案」(190閣法24号)も全会一致で可決しました。附帯決議つき。 参へ。
上述の「ドローンの国の重要施設上空禁止法」(189衆法24号)は共生反対、自公民賛成多数で可決し、成立しました。前会(きょねんの第189回通常国会)で後から出た閣法が成立したものの、衆法は、参内閣委で継続調査となったため今国会は参議院先議議案となっていました。
次に、「雇用保険法および育児・介護休業法の一括改正法案」(190閣法9号)と「介護職員の処遇改善法案」(190衆法12号)が議題に。
雇用保険法改正案は全会一致で可決し、参へ。保険料率の「1%から0・8%への下げ」は4月1日施行になることはほぼ確実な公算。
この後、「介護職員の処遇改善法案」が起立採決され、民進党・共産党・生活の党・社民党の賛成、自民党・公明党の反対多数で否決されました。参には送られず、衆の否決で、廃案となりました。
【参議院財務金融委員会】
9日に本会議で審議入りしていた、「平成28年度税制改正法案」(190閣法16号)が財務大臣から趣旨説明され、そのまま、公、民、自が質疑して、初日は散会。
【参総務委】
11日に本会議で審議入りしていた、「平成28年度地方税法改正法案」(190閣法21号)と「地方交付税法改正案」(190閣法22号)が総務省から趣旨説明。そのまま審議に入り、会派一巡で、きょうのところは散会しました。
【参厚労委】
「社会福祉法改正案」(189閣法67号)の質疑。この後、先の国会で、労働者派遣法改悪審議の打ち切り動議を提出した「ドクター打切先生」こと自民党の羽生田俊理事(日本医師会組織内)が「法律番号の平成27年を平成28年にする」修正案を提出。
討論では共産党が反対。同党は昨年7月29日の衆・委同様の行動です。衆委では議席が無い、社民党も反対を表明。採決の結果、共社の反対、自公民おの賛成多数で修正議決しました。次の本会議で可決し、衆送付のはこび。
自民党の島村大さん(神奈川県歯科医師会)が附帯決議を提案しました。
【衆地方創生特別委】
「地域再生法改正案」(190閣法15号)の質疑。
【衆災害対策特別委員会】
河野太郎防災相に対する一般質疑。
【参外交防衛委】
外相と防衛相に対する一般質疑。最後に外相が「在外公館職員給与法案」(190閣法23号)を趣旨説明しました。衆では「おおさか維新の会」が反対し、自公民なども附帯決議をつけています。後日審査され、年度内成立か。
【参予算委】
平成28年度予算案の12日目。一般的質疑6回目(4巡目)。
民進党の桜井充さん(参院選民進党公認共産党支援候補予定者)はテレビ入りと同様に、奨学金を取り上げました。馳文科相に「滞納をサービサー(債権取り立て会社)が取り立てるのは適切だと思うか?」と問うと、馳文科相は「適切だと思う」。あっけにとられた感じですが、「教育費はOECD最低だ」と迫りました。
【衆総務委】
NHK予算の承認を求める件(190承認1号)。国会議事堂本館から地上、地下道などでつながる、「衆議院分館」で開く会議で、年に1度だけのテレビ・ラジオ中継(録画)ですが、きょうは自公民の質疑で終わりました。今夜NHKで放送されます。次回は22日(火)で質疑の続きがあるようです。
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(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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